中国スタートアップ/インターネット weekly 2017/08/28-09/03

中国スタートアップ/インターネット weekly 2017/08/28-09/03。

毎日気になる中国スタートアップ・インターネットのニュースをピックアップしていますが、1週間単位でさらにキュレーションしてまとめて配信します。

 

 

 

 

 

https://twitter.com/IedaShogo/status/904293078059540480

 

 

 

 

 

 

 

WeChatPaymentとAlipayはいかにしてキャッシュレス社会を築いてきたのか

にーはお!

凄い勢いで進む中国のキャッシュレス社会、既に想像の遥か上に到達」など、中国のモバイル決済が非常に注目を浴びている。

 

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筆者が上海に留学していた2012年はWeChatPaymentを街で見かけることはほとんどなかったが、2014年から急速に普及し、今は上海のほとんどの場所でWeChatPaymentが使えるようになった。

WeChatPaymentとAlipayがキャッシュレス社会の実現に向けて、どのような施策を展開したかを時系列で残しておきたいと思う。

 

Alipay

 

2003年10月18日にAlipayがTaobao向けにローンチされた。(※TaobaoはC2Cのプラットフォーム。実際は純粋なCではなくスモールBになっている。)

しかし、1年後の2004年にはTaobaoからAlipayを独立させ、Taobao以外のサイトを使用するユーザーにもAlipayを開放したのだ。2004年の買収から2015年までeBay傘下で成長してきたPaypalとは間逆である。

2005年には全額補償プログラムを開始し、インターネットで決済をすることの安全性を訴えた。

2008年にモバイル決済事業へ参入することを発表。より生活と密着した決済シーンにおけるAlipayのシェア拡大を目指す。日本ではおサイフケータイが2004年頃から普及し、2007年に1900万台普及していたことを考えると、Alipayのモバイルペイメント参入はやや遅めである。

2008年頃から外部との積極的な提携を行い、Alipayが使える場所を拡大した。まず攻めたのはオンライン旅行サイトで、2009年には中国国内TOP3の旅行サイトと業務提携を結ぶことに成功した。

2006年末にAlipay導入企業は30万社を達成。Alipayのローンチから僅か3年と少しでこれだけの提携サイト数を増やした。2009年の7月にAlipayのユーザー数は2億人を突破、12月にはAlipay導入企業は46万社を突破した。

日本において、ネット通販TOP200社で国内EC市場の約42%を占めることを考えると、Alipay導入企業46万社で中国におけるほとんどのオンライン取引をAlipayで完結できるようになっていたのではないだろうか。

2011年にはQRコード決済を開始し、オフライン決済に参入する。

 

WeChatPayment

WeChatは2011年、Foxmailの創業者である张小龙氏により立ち上げられた。(张小龙氏は中国屈指のプロダクト・マネージャーとして有名)

WeChatPaymentの正式リリースは2013年8月5日と、Alipayと比べるとかなり遅れての参入である。

WeChatPaymentが狙った領域はより接触頻度が高い、オフライン領域での決済だ。

接触頻度が高い領域をなぜWeChatPaymentは狙ったのか?Alipayは2005年から決済サービス展開しているにも関わらず、なぜこの領域を取っていなかったのか?

それは、接触頻度が高いデバイスつまりスマホが本格的に普及するのが、2013年になってからという外部要因が非常に大きい。2011年の中国のスマホ販売台数は8000万台。2014年には4.3億台のスマホが出荷され、上海では殆どの人がスマホを持っている状況になった。

スマホが本格的に普及するタイミングを見計らって、WeChatPaymentは決済領域に参入したと言えるだろう。

 

WeChatPaymentは日常生活に密着するアプリに積極的に投資を行い、そこでWeChatPaymentを使ってもらう戦略を取った。

以下はTencent(WeChatPaymentを提供する会社)の主要な投資先である。未上場ながら時価総額を数千億〜兆円をつけ、中国社会に急速に浸透していったアプリばかりだ。

 

フードデリバリーのEleme

中国版食べログのDianping

中国版UberのDidi

中国版AmazonのJingdong

レンタル自転車のmobike

フリマアプリのZhuanzhuan

ファッションコーマスのMeilishuo

 

そして、WeChatPaymentはただ出資して提携先を増やすだけでなく、投資先のDidiなどにクーポンを配布させ、決済サービスの代理戦争を担わせた。

下の表は、中国版UberであるDidiとKuaidiのクーポン施策の年表である。2014年1月に、WeChatPaymentの投資先であるDidiが、乗車したら運転手とユーザーに10元ずつ配るキャンペーンを実施した。上海の初乗りが14元であることを考えると、かなりの割引率だ。

Alipay陣営もこれに続けと、キャンペーンを行った。

両者は総額24億元(約410億円)を投下するなど、

 

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WeChatPaymentはさらに仕掛けた。クーポン・キャンペーンはAlipayにすぐに真似をされて競争優位がなくなったが、こちらはWeChatにしかない強みをうまく活用した。

それはSNSを使った、個人間送金市場の創出だ。

TencentはWeChat以外にQQなどチャット系サービスにめっぽう強い。一方、Alipayを運用するAlibabaも同じ事業でサービスを持っているが、Tencentには全く歯が立っていない。

レストランや映画などより日常生活と密接する決済シーンにおいて、個人間送金は非常に相性が良かった。お年玉もSNSと非常に相性が良く、またゲーム性も高く、たった1回で中国人にとっての習慣になった。

個人間送金市場が無ければ、WeChatPaymentはAlipayよりも速い成長を実現できなかっただろう。

 

個人の決済はWeChatPaymentが取りきりそうではあるが、Alipayはどのような施策を展開してくるのか、楽しみだ。

AlipayからQRコードで、レンタルバイクが使用可能。レンタル自転車はAlipayとTencentの代理戦争に本格突入

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36krによると、Alipayとofoなどレンタル自転車6企業が業務提携をしたようです。

 

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AlipayのアプリからQRコードでそれぞれの自転車を読み取ることができ、ユーザーはレンタル自転車のアプリを入れることなく、レンタル自転車を2017年4月29日から使用することができるようになります。

 

レンタル自転車事業間の競争ではなくなり、AlipayとTencentがどれだけ流入を獲得できるかの次元の勝負にますますなっていきますね。

芸能人のニュースサイト「粉丝网」が1.5億元を調達

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芸能人のニュースサイト「粉丝网」が2917年4月25日に1.5億元をシリーズBで調達したようです

 

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芸能や映画などのニュース配信がメインで、芸能人のデータベースも提供しており、自分の好きな芸能人の情報を容易に探すことができます。

 

日本にも「タレントデータバンク」がありますが、「粉丝网」ほど必要な情報は網羅されていません。「アイドルGoGo(ゴーゴー)」もありますが、知名度が高くないアイドルに特化している模様。

 

芸能ど真ん中を攻めているだけに、ポテンシャルは大きそうな領域。

日本はテレビ局が中心のビジネスモデルですが、中国は違った形で芸能ビジネスが進化していきそうなので要注目ですね。

 

 

中国スタートアップ週刊ニュース No.9(20170325)

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週に一度、気になったニュースをいくつか紹介します。

 

児童の理髪サービスにチャンスあり

 

アメリカの児童理髪市場はすでに45億ドル規模で、中国でも同様の規模に達すると36krは報じています。児童の教育サービスはすでにレッドオーシャンであるものの、理髪などのサービス市場はまだブルーオーシャンで、チャンスがあるでしょう。

 

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画像出典:Qkuts

その中の1つであるQkutsが現在5店舗を上海市内で展開中で、南京西路の芮欧百貨店にも入っているみたいなので、上海在住の方のぜひ体験レポートを期待しています。

 

参考:儿童服务领域仍是蓝海,Qkuts剪酷以原创设计+自主产品切入儿童美发市场

 

支払い能力のない大学生向けの分割払いのプラットフォームである分期乐がアメリカ市場に上場申請し、6億ドルを調達予定

 

支払い能力のない大学生向けの分割払いのプラットフォームである分期乐がアメリカ市場に上場申請し、6億ドルを調達予定と報道されました。

クレジットカードを持たない大学生に、スマホや家電などの分割払いを提供しています。2013年10月にローンチなので、上場まで約3年半。

2015年の売り上げは約1700億円、ユーザー数も1000万人を突破しています。

 

参考:中国初创企业分期乐据称计划在美国IPO 或筹资6亿美元

 

2016年の中国スタートアップ動向と2017年の注目ポイント

にーはお!2015年に続き、2016年の中国スタートアップの振り返りです。企業単位で2016年を振り返りながら、2017年の注目ポイントも簡単に述べています。

 

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目次

 

  • 日本から見た中国スタートアップ
  • 信頼を展開する阿里巴巴(アリババ)
  • スマホそのものになりたい腾讯(テンセント)
  • 2017年のV字復活に期待の小米(シャオミ)
  • 自動運転で一発逆転を目指す百度(バイドゥ)
  • ライブストリーミング元年
  • 中国からコンビニがなくなる日

 

日本から見た中国スタートアップ

 

日本から中国のスタートアップがどう見えているか?という視点でまずは総括してみる。

NewsPicksが積極的に中国インターネット関連の企画を出したことで、意識高いビジネスマン層の目にも中国インターネットを解説する記事が届くようになった。中国インターネットの先進性が広く知れ渡るようになったのは、NewsPicksの普及のタイミングと重なると思う。

特にWeChatやAlipayなど中国モバイル決済には注目が集まり、NewsPicks層やスタートアップ界隈の人の中では、中国のインターネットは日本より進んでいるという認識が確実になった1年ではないだろうか

某大手新聞社から、中国現地で活躍する起業家に繋いでほしいと連絡があったり、旧メディアも中国のインターネット事情を報道しようと精を出している。

 

そういう意味で、2016年は日本人にとっての中国スタートアップ元年かもしれない。(2015年時点でそうだったとも言えるが。)

 

オフラインの日中のスタートアップ間の交流に目を向けると、上海でコワーキング・スペースを構えるXNodeがSlushAsiaなどを通じて日中間の交流に一役買った。

2017年も日中(アジア)間での投資やスタートアップ人材の交流はより促進されるだろう。

 

では、企業単位で2016年の中国スタートアップを振り返ってみる。

集約した信頼を展開する阿里巴巴(アリババ)

 

まずは、阿里巴巴(アリババ)。今年も多額の投資を実行し、新たなサービスを展開した。

 

阿里巴巴(アリババ)傘下の金融グループのAnt FinancialはUS$4.5Bを調達し、物流サービスを手がけるCainiaoもUS$1.44Bを調達した。Ant Financialは上場が噂され、時価総額は7兆円を越えるとも言われている。

そしてECでの話題もかっさらっていった。

おなじみの11/11の流通総額は約1兆8千億円にもなった。1日でAmazon日本の2015年の年間流通総額を上回ったことになる。

 

ここで、EC、金融、物流とあらゆるサービスを展開する阿里巴巴(アリババ)の核とはなにかを考えたい。

 

ジャック・マーの理念は中小企業がビジネスをやりやすくすることだ。中小企業がビジネスをやりやすくするにはどうすればいいか?その答えの1つが信頼の獲得だろう。

従来はマスへの認知度や資産でしか信頼を獲得できなかったが、インターネットの出現により全ての取引が可視化され、信頼も可視化されるようになった。

 

理念を達成することから逆算すると、事業の本質は阿里巴巴(アリババ)のサービスに信頼を集約し、それを活用して、様々な取引を生み出し活性させることにあると思う。

 

近年、阿里巴巴(アリババ)は銀行業などインターネットと一見無関係な事業に積極的に進出しているように見えるが、一貫しているのは獲得した信用の活用と言える。

 

2016年もその動きが顕著だった。

 

C2Cのモノのマーケットプレイスである「闲鱼(Xianyu)」を展開し、さらに位置情報をベースにしたコトのマーケットプレイス「到位(Daowei)」をAlipayのアップデートに組み込んだ。

到位(Daowei)は日本で言うと、アッテのようなサービスである。

マッサージ、美容などのサービスが、位置情報ベースで直感的に探せるようになっている。(このあたりのUIも非常に参考になる。)

個人間のマーケットプレイスの難しさの1つに、取引ユーザーの信用性の担保があるが、阿里巴巴(アリババ)は創業時よりずっと培ってきた信頼をうまく活用している。

 

2017年以降も、阿里巴巴(アリババ)は集約した信頼を使って、インターネットにとどまらず、銀行、証券など取引が発生するありとあらゆるビジネスに参入するはずだ。

引き続き、信頼をビジネスに変えていく阿里巴巴(アリババ)の動きに注目したい

 

 

プラットフォームではなく、スマホそのものになりたい腾讯(テンセント)

 

WeChatも国民のライフスタイルに欠かせないものになっている。

2016年、腾讯(テンセント)には動かなかったことと、動いたことがあった。それらを見ることで、腾讯(テンセント)が目指すものを考えてみる。

 

まず、動かなかったのはタイムラインだ。

WeChatのタイムラインを使っている人は分かると思うが、FBのように日々多くの投稿がされている。しかし、非常にクローズドな空間でもある。広告は少なく、タイムラインに投稿された記事をシェアする機能もない。

世界的には分散型メディアが既存のプラットフォームを使って急成長しているが、WeChatではそのような使われ方はあまりされていない。

Facebookが開放に向かっていく一方、WeChatは2016年も依然閉じたままで、大きな変化はなかった。プラットフォームになるような動きではなかったと言える。(※ここで言うプラットフォームは、人が集まる空間を作り、広告で収益をあげるビジネスを展開している事業者という意味で使っている。Facebook、Twitterなど。)

 

一方で大きく動いたことがあった。それは2016年の初めに発表された、MiniAppsという新たな構想だ。

MiniAppsは「WeChat 内のアプリの中のアプリ」である。WeChat内で使うインストール不要の使い捨てアプリだ。まだ詳しいことはわかっていないが、2017年には正式ローンチされる。

 

開発を現在のアプリよりも簡単に行え、アプリはWeChat内に存在するのでデバイス間の相互互換性を考える必要がなくなる。というデペロッパーへのメリットがある。

 

そして、ユーザーはWeChat以外のアプリを既存のストアからインストールしなくてもよくなる。ユーザーはWeChatを通じて、MiniAppsを探すようになる。

チャット、タイムラインへの投稿、ニュース購読、決済、タクシー予約、レストラン探し、買い物など日常的な行動はWeChatの既存の機能もしくは、WeChat内のブラウザで動くアプリから行い、他のアプリ(非日常的)はMiniAppsを使うようになるだろう。

 

WeChatがあらゆるアプリの「入り口」になる。いや、WeChatはスマホそのものになろうとしていると表現したほうが適切だろうか。Alipayからはこれに対抗するような発表が今の所ないことを踏まえると、Alipayにはなく、WeChatだけが持っている世界観と言っていい。

 

では、WeChatの運命を握るのは誰か?それはメールソフトFoxmailの創業者(テンセントに売却済)で、WeChatのプロダクト・マネージャーである张小龙氏だ。

WeChatの生みの親と言われる彼が、WeChatをどのようなプロダクトにしていくのかが2017年の注目すべきポイントだろう

 

 

2016年は小米(シャオミ)の失速とOPPOの躍進。2017年は小米(シャオミ)のV字復活に期待。

 

小米(シャオミ)は2016年1月の発表で、2015年の販売台数が7000万台になったと発表。2015年5月には2015年の販売目標を1億台に置いていたことを考えると、かなりの未達だった。

それも無理はない。2015年の中国のスマホ市場は前年比わずか1.2%だったからだ。

そして約半年後に発表された2016年(7~9月期)における中国スマホ販売台数のシェア。2015年時点でシェア9.9%で4位だったOPPOが第1位にのし上がり、シェアも16%まで拡大した。一方、Xiaomiは10.6%までシェアを落とし、順位も4位まで転落した。

オンラインでのマーケティングに特化したXiaomiとは全く違ったマーケティングを実行したのが、OPPOだった。地方都市の零細小売店に出荷し、オフラインをひたすら攻めた。OPPOを扱う代理店は全国で20万とも言われる。

中国でのスタバが2300店舗であることを考えると、代理店の多さが分かる。

小米(シャオミ)の武器が洗練されたプロダクトとオンラインに特化したマーケティングで勝ち上がったなら、OPPOは洗練されたプロダクトとオフラインに特化したマーケティングで勝ち上がったと言える。

スマホでの成長が見込めなくなった小米(シャオミ)はMUJIを目指すと宣言しており、家電や家具など別の事業領域に進出している。日本では小米(シャオミ)は終わったとの声を聞くが、小米(シャオミ)の強さは、風が吹けば豚でも飛べる市場を探すことと、ソフトウェア企業として培ってきたUXだ。

「多少お金を払ってもこだわりのあるものを買いたいと思う群」(日本だとプレミアム消費と言われる)に対して、スマホで勝負し、次は家電や家具で勝負する。

本家のMUJIの中国事業の当期純利益は推定40億円で、出店ペースを加速させていることからも大きな市場であることが期待できる。

2017年はMUJIの社長が「ライバルは小米(シャオミ)」とインタビューで答えているだろう。小米(シャオミ)がどこまで、家電や家具市場に食い込んでいるかに注目したい。

 

 

百度(バイドゥ)に一発逆転はあるか?

 

モバイル化の波に未だ遅れる百度(バイドゥ)。中国三大インターネット企業BATと呼称するには、ATに随分差を空けられてしまった。

投資したUberは腾讯(テンセント)と阿里巴巴(アリババ)が出資する滴滴(Didi)に買収され、自前のフードデリバリーサービスも、美团(Meituan)と大众点评(Dianping)の大型合併の前にくすむ。

WeChatPaymentが認知度を高めていく中、百度(バイドゥ)の決済サービスはほとんど使われていない。

オンライン広告売り上げも順調とは言えない。阿里巴巴(アリババ)に抜かれ、シェアを2位まで落としている

そんな百度(バイドゥ)が期待を寄せるのが、自動運転だ。

自動運転実用化をいち早く実現すれば、新たな広告空間を生み出し、莫大な売り上げをbaiduにもたらす。買い物を阿里巴巴(アリババ)が、ソーシャルをWeChatが握っているが、人々の生活の中心である交通手段を握れば両者に対抗できるプラットフォームを手に入れることができる。

しかし、一部の報道にあるように、自動運転事業がうまくいっていないとの噂もあり、百度(バイドゥ)にとっては辛い1年だった。

百度(バイドゥ)がBATに返り咲くには、自動運転の早期実現しかない

自動車業界との連携、人口知能研究者の獲得をどこまで進められるかが、2017年の百度(バイドゥ)の見どころだろう

 

ライブストリーミング元年

 

中国では、多数のライブストリーミング配信アプリが生まれた。多くの中国メディアがライブストリーミング元年と報道している。

微博(ウェイボ)などのSNSにライブストリーミング機能はもちろん追加されたが、それだけに留まらず動画をベースにしたECアプリも多数生まれた。よりリアルタイムで、直感的なインターフェースを提供するアプリが増えることは間違いない。

 

また、プラットフォーム上で网红(Wanghong)というネットスター(日本で言うYoutuber)も出現した。最も有名なPapi醤は自身の広告枠をオークションで3.7億円で売ってしまうほどだ。

网红(Wanghong)への課金のサービス設計を、日本で生配信事業を手がけるShowroomが中国のサービスを参考にしているなど、日本のスタートアップが、中国アプリのサービス設計やデザインを参考にすることは、今後も増えていくだろう。

市場が大きく、巨額の投資を行えるVCが多数いる中国では、同じビジネスモデルのアプリが同時に立ち上がる。そうなると、UXやUIでの差別化へのインセンティブはより強くなり、日本のスタートアップが参考にしたくなる事例が生まれているのではないだろうか。

 

 

中国からコンビニがなくなる日

 

2016年12月にはセブンイレブンも、フードデリバリーの美团(Meituan)に出店した。

日本のスタートアップの妨げると言われる?ほどの便利なセブン・イレブンも中国ではオンラインの波に完全に飲まれていることを表す事例だった。現地でベンチャー投資をする方に伺ったが、すでにコンビニ各社はフード・デリバリーで出店をしている。

美团(Meituan)の競合である饿了么(Eleme)は$1.25Bの資本を調達し、資本による殴り合いはまだまだ続くようだ。

 

2017年は、セブンイレブンをはじめとするコンビニがフード・デリバリーとどう戦うかに注目したい。日本では自前でオンライン・ショップを展開しているが、中国では違った展開になるはずだ。

日本のようにドミナント戦略を推進するよりも、パンや弁当の美味しさの強化が、フード・デリバリーの差別化になる。(一消費者としてもそう願っている。)

こればかりは、現地に行って食べないと分からない。2017年中国を訪問する良い口実ができた。

 

まとめにかえて

 

他にも、中国のスタートアップで多くの出来事がありました。2017年も中国スタートアップ・シーンを眺めるのを楽しみたいと思います。

  • 医療系スタートアップのCEOである张锐氏が、過労死。
  • ネット上の嘘の医療情報を信じた大学生が死亡。(魏则西事件)
  • シェア自転車の急速な普及
  • AlipayとWeChatPaymentが多くの日本事業者と提携
  • 「君の名は。」が中国で大ヒット
  • インターネットサービスの実名制の強化
  • 滴滴(Didi)がUberChinaを買収。

 

個人的な2016年はあまりのこのブログが更新できなく残念でした。来年はもう少し更新頑張ります。

 

※中国のソーシャルや動画周りの詳しい記事は『【解説付き】中国ソーシャルメディア業界図2016』を参考に。

※参考にした記事

DoNews2016年十大事件盘点:这一年我们经历了什么?

The 10 largest investments in China this year

2016年中国互联网的十大变局

中国でマーケットプレイス型のビジネスを始める時に読んでおきたい記事や本6選

にーはお!マーケット・プレイス型のビジネスに従事しているかつ、将来の起業は中国でマーケット・プレイス型のビジネスを考えており、勉強する中で、学びがあったり、参考になった情報をまとめました。

世界各国で共通するものと、中国市場でより特殊なもので大きく分けてみました。それぞれのリンクと一部引用して内容を紹介しています。

 

世界で共通するマーケット・プレイス

そもそもマーケット・プレイスとは

 

最初に読むべきは、「A Guide to MARKETPLACES」です。マーケット・プレイスの分類に始まり、勝つのに必要なことが書かれています。

 

マーケットプレイスが成功するために必要な5つの要素

・市場が細分化していること
・売り手と買い手の関係が固定的でないこと
・利用頻度が高いこと
・市場が大きいこと
・決済に関係すること

 

日本最強のマーケット・プレイス企業が考えるマーケット・プレイスとは

 

日本にはマーケット・プレイスで事業展開をする世界最大規模の企業があります。どこでしょう?

 

リクルートですよね。オススメするのは、リクルートで情報誌の社会的意義を解き明かした論文「情報誌の未来」を残した、藤原氏が書いた『リクルートという奇跡』です。紙時代の話が中心であるもの、インターネットにも通用することが書かれています。

 

情報誌の市場性とは、すなわり需給ギャップの存在である。(略)売り手の生産調整がしにくく、なおかつ買い手側の経済的能力の制約が強いものは、需給ギャップが大きくなりやすく、大きな市場性を持つと言えよう。(P.76)

 

マーケット・プレイスが生き残るには?

 

スタートアップのお金と指標入門講座:まとめ

 

Unit Economics が健全でない状態というのは、「得られる利益を考えてみても、顧客を得るごとにお金を失っている」あるいは「顧客を得るためのお金が非常に高い」状況であるということです。
この Unit Economics が悪い状態のまま、見かけの成長率だけを追い求めてスケールしようとすると、スタートアップの死因の 70% を占めると言われている「pre-mature scaling」(Stanford の Startup Genome Report v2 参照) に突入してしまうと Paul Buchheit は指摘しています。また Unit Economics が悪い状態というのは、成長率に対するお金の利用効率が悪いという状態でもあり、「デフォルトで死んでいる」問題に関連しているとも言えます。

 

マーケット・プレイスが失敗する時

 

失敗する時のパターンを教えてくれるのは、『Homejoyが潰れた原因と、サービスマーケットプレイス・オンデマンド・シェアリングエコノミー成立のためにすべきこと』です。

シェアリングエコノミーのビジネスは安くない。fitmobはプロダクトローンチし、プロダクトマーケットフィットの証明のためだけに9ミリオン調達した。まずサプライ側を充実させないといけない。顧客のデマンドが予測できない初期に、サプライを揃える必要がある。

 

中国の市場環境の違いを乗り越えるには

 

資本を使って何を買うか?

 

中国と日本の大きな違いの1つは、資金調達額の大きさでしょう。

中国スタートアップの調達額は日本の10倍を上回っています。大きな市場には競合が殺到し、投資家も殺到します。資本をどう効率良く使うかの意思決定が、競合との競争優位を築く上で、非常に大切と言えます。

そこで参考にしたいのが、『なぜUberは勝ったのか?by Simon Rothman』です。

マーケットプレイスモデルのビジネスにとって、スケールを買う3つの方法を、

 

グロース(成長)、スピード、流動性(マーケットプレイスにおいていつでも売買したい時にすぐに取引可能な状態なこと)

 

とし、Uberがこれらをどう買ったのかが説明されています。

 

競合との競争優位をいかに築くか?

 

では上記の方法で、買ったユーザーをどうリピートしてもらうかについて書いてあるのが、『シャオミ 爆買いを生む戦略』です。創業わずか5年で売り上げ1兆円を達成したシャオミの共同創業者かつマーケティング責任者がいかに、シャオミを広げたかが体系的に整理されて書かれています。

また広げるだけでなく、いかに顧客にファンになってもらうかの重要性と方法論が書かれています。

 

単に製品そのものを売る時代は終わりを告げ、「参加する楽しみ」を売る時代がやってきた。だからこそ、「ユーザーと友達になる」という、思考の転換が必要なのだ。(P.24)

 

とにもかくも、競争が激しい中国では、いかに競争優位を築くかが重要であると思っています。その成功・失敗事例を一緒に議論したり、研究する人、募集しています。

プロフィール・ページの各SNSからご連絡ください。

今後の方針

にーはお!このブログの方針変更について。

 

「中国でいかにスタートアップを始めるか」「中国でいかにスタートアップを成功させるか」という視点で、今後は情報発信をしていきます。

「中国のスタートアップ情報」を発信するのが本来の主目的だったのですが、自分がようやく事業を考える段階になり、欲しい仲間や知りたいことも変更したので、それに伴って自分の中での情報発信の位置付けを見直した感じです。

 

具体的には、市場の選定方法・組織戦略や成功事例、ビジネスモデルの紹介などです。

 

なので、スタートアップに限らず、将来中国でビジネスをしたい、中国と関わって仕事をしたいという方が集まる場所にするようにしていきます。

 

  • 中国でビジネスを考えていて、市場やビジネスモデルのディスカッションをしたい方
  • 将来は中国で一発を狙うエンジニアで、作るものを探している方

 

な方はぜひご連絡ください。朝カフェしましょう。

それでは、引き続きご購読よろしくお願いいたします。

将来中国で起業する仲間を募集です。世界で最も多彩な中国人材が集う会社にしたい。

中国のエンタメ系スタートアップ8社を紹介 noteマガジン(10月号)

にーはお!10月は中国のエンタメ系スタートアップをnoteで更新しています。

 

IPホルダーと企業をマッチングさせるプラットフォームや、ネット上の個人のスターと企業を結びつけるプラットフォームが出てくるのは日本と同じ流れですね。

とはいえ、日本とは芸能業界のビジネスモデルも大きく違うと思うので、中国型の芸能業界がスタートアップによってどう形成されていくのか楽しみです。

noteに掲載している1社を公開しています。

爱星迹(aixingji)

 

 

- 調達日:20150209

- URL:http://www.ixingji.com/

- ラウンド:B

- 調達額:1000ドル(11億円)

- 企業紹介:

 スターのファン向けのモバイルアプリ。各スターごとにそれぞれ作られる「饭团(fantuan)」というアプリと、総合アプリを通して、ファンに情報を提供したり交流の場を作ったりしている。それぞれの饭团(fantuan)は30~50人程度のファンにより自主的に管理される。またプラットフォームを通して関連商品やライブチケットの販売を行ったり、旅行会社と提携しあるスターをテーマにした旅行プランを作ったりもしている。これからは、各スターのために誂えたブランドを作るなどの目標もある。また最近、スターのファッションコーディネートを紹介する「星期衣(xingqiyi)」という新しいアプリも発表した。ユーザーはスターの身につけていた気になったファッションブランドをクリックすると直接淘宝(taobao)のサイトに飛び、通販をすることもできる。

- 参考記事:

做粉丝经济的“爱星迹”获B轮融资1000万美金,商业模式逐渐清晰

(http://36kr.com/p/219601.html)

爱星迹:B轮募资暂时克制 完成“社区+电商”再放肆

(http://www.itjuzi.com/overview/news/19868)

来自未来的娱乐公司“爱星迹”试水以“明星为主题”的旅行路线开发

http://www.itjuzi.com/overview/news/11950)

 

中国スタートアップ2016年上半期の投資件数は前年の3分の2まで縮小してもなお、1912件。

にーはお!中国のスタートアップ・Webサービス・アプリ・IT業界お届けします。

2016年も半分が過ぎました。中国スタートアップ2016年の上半期のレポートが出ていたので、簡単にまとめておきます。

 

2016年上半期の投資額は1912件と2015年の下半期の3分の2まで縮小しています。

 

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投資領域は、エンタメが283件で14.8%、ECが243件で12.7%、企業向けサービスが234件で12.2%でした。

ECは243件のうち、生鮮食品が39件、越境ECが34件とトレンドが顕著に現れています。

 

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起業家の地域別分布図。北京が798で1位、2位は上海の354、3位は広東の317です。

4位は浙江省が168で、他の地域を引き離しています。商売人の10人に1人は浙江省の温州人と言われるぐらい起業家精神が旺盛な人が多い浙江省に実は集まっています。

 

 

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VCの投資件数ランキング。英诺が42件で1位。2位は中国最強のVCとの呼び声高いIDGが37件。中国で最も有名なエンジェル投資家である徐小平率いるZhenFundは34件で4位にランクイン。上位の顔ぶれはいつもと同じです。

セコイアが15件とIDGの半分すら満たしてないのがちょっと気になりますが。

 

 

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大手インターネット企業の投資傾向。

2016年上半期のテンセントの投資件数は、アリババと百度(バイドゥ)の投資件数の合計を超えました。

百度(バイドゥ)が投資件数5件と明らかに少ないです。これは百度(バイドゥ)が自社のクラシファイドとデリバリーサービス拡大と人口知能に多額の資金をつぎ込んでいると考えられます。

 

 

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BAT以外の大企業の投資領域の分布図。

中国版Amazonの京东(JD)とレストランの口コミとグルーポン・デリバリーを展開する新美大は、会社の勢いそのままに投資も積極的に行っています。

一方、小米(シャオミ)はスマホ販売台数の失速を受けて前年度に比べると元気がない模様。セキュリティサービスを提供する360も全く勢いがなくなっています。

 

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BATの投資領域分布図。3社が重なって投資している領域は自動車と金融。

 

百度(バイドゥ)は人工知能が最も活かせる、自動車と金融に投資をしています。他の領域では不動産のみ投資をしています。

テンセントとアリババは相変わらず全領域に投資を展開しています。

 

 

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2016年上半期の中国スタートアップへの投資を簡単にまとめました。

日本企業も、中国の盛り上がりになんとか食い込んでいきたいですね。

 

出典:2016上半年中国创投报告:哪家基金最能花?哪些领域最热门?

じげんが中国市場に進出したら?

にーはお!日本のインターネット企業が中国市場に進出した場合や、すでに進出している場合はどのような展開をしているかを考えることで、中国市場の現状をインプットする趣旨の投稿です。

 

今回取り上げるのは転職サイトEXなど、アグリゲーション・サイトを展開するじげん【3679】。

 

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じげんのビジネスモデル

 

例えば転職EXの場合、クライアントは、リクナビNEXTやマイナビなどの大手ポータプルサイトです。なぜ彼らがじげんのサイトに広告を出稿するかというと、以下のような転職サイトのユーザー獲得における課題があるからです。

 

転職関連は市場が大きく、検索する人も多い。転職サイトは上記に挙げた以外にも数多く存在するため、事業者は自社メディアへの誘導に苦戦しており、SEOで熾烈な争いを続けている。そんな中で自社メディア以外の集客チャネルとして転職EXに各社が参画し、期待を寄せたと考えられる。

引用:『人気沸騰のじげん、利益率5割超えの秘密

 

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画像引用:じげん 事業概要

 

引用の繰り返しになりますが、このビジネスモデルが成立することは、クライアントに「転職サイトが乱立していてSEOでの競争が激しく、自社サイト以外の集客チャンネルを確保したい」というニーズがあることを意味しています。

 

じげん中国版の可能性

 

そして中国にも同じような転職のポータプルサイト(智联、51job、58同城、赶集网、大街网)があるということは、

  • 中国転職サイト市場にもじげん中国版があって良い
  • じげん中国版なければ
    • クライアントにニーズが無い
    • クライアントにニーズがあるが、何かしらの理由がある
  • その理由を潰せば、じげんが中国で成功することは可能

と考えられます。

 

中国転職サイト市場

 

「転職 サイト」「求人 サイト」と検索して、2~3ページまで表示されるサイトをざっくり見た感じでは、「大手転職サイト一括検索」などの説明が大きくあるサイトは無さそうでした。(転職EXの場合はトップページの上部に下記画像が大きくあります。)

 

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画像引用:転職EX

 

とは言え、多数の転職サイトがあり、どこもSEO対策で凌ぎを削っていて、新たな顧客獲得チャネルは欲しいと考えているでしょう。ということは、

 

  • ニーズがあるのは知っていたが、その解決方法を知らなかった=じげんのビジネスモデルを知らない
  • ニーズがあるのを知っていて、じげんのビジネスモデルを用いて解決しようとしたが、解決できなかった

 

と考えられます。中国がパクリ大国であることを踏まえると、後者の可能性が高いです。ニーズをうまく捉えきれず解決できていないと考えるのが妥当そうです。

現地の中国人がクライアントのニーズを捉えきれずに失敗した可能性が高いのに、外国人である日本人が業界の構造を理解して提案まで持っていくのは難しそうですね。

 

じげん中国成功のKPI

 

仮にじげんが中国で成功するためのKPIを設定するなら、

 

  • 大手転職サイトのクライアントに業界の構造を踏まえた提案ができるか
  • 大手転職サイトの決定権を持った人物に会うことができるか

 

でしょうか。現在中国版じげんがうまくいっていないのが、クライアントのニーズ・課題を解決できていないことだとするなら、上記であげたような、業界を理解している重要人物を引き込むことができるがじげんが中国成功を実現するにあたって最初の関門になるでしょう。

 

まとめ

 

じげんのビジネスモデルを抽象化するなら、B2Bのバーティカルメディアと表現できそうです。業界への理解とコネクションがあって初めて、SEOや開発力が活きそうなので、外国人が中国市場を攻略するのは難しそうに感じました。

とはいえ、現地のキーパーソンを捕まえれば、業界への理解とアクセスの難しさを解消でき、すでにノウハウがあるじげんに成功への可能性が大きく開くでしょう。

決算書に中国というワードは特に見つけることはできなかったのですが、中の人から中国市場をどう考えているか聞いてみたいです。

 

 

シャオミはアメリカ市場に進出するより、国内マーケットの立て直しを優先した方が良いのではないか。

Bloombergのインタビューによると、シャオミの副社長のHugo Barraはアメリカ進出の計画を再確認したようです。

しかし、直近の発表によるとシャオミは中国国内でのスマホの販売台数ランキングの順位を落としています。

 

中国スマホ

画像:中国、スマホ下克上 新興勢が台頭 「1年天下」で首位交代

 

この状態でアメリカ進出は大きな賭けでしょう。国内スマホ事業の立て直しを優先すべきだったはず。というより、シャオミは既に飽和状態であるスマホ市場ではなく、炊飯器など新たな市場向けに、新ブランド「mijia」を立て参入しています。

 

mijia

 

画像:小米全新品牌发布:MIJIA米家

 

規制なども存在するアメリカ市場で冒険するより、国内で年率35%で成長する家電市場にリソースを突っ込んだほうが良いのではないだろうか。

Leijunにはもちろん何か考えがあってのことだろうが。シャオミのスマホがAppleやサムスンに勝てる理由と、中国とは別市場であるアメリカでどうマーケティングを行うか、ぜひLeijunの考えを聞いてみたいです。

 

仮にシャオミがアメリカで売れたとしても、シャオミがアメリカで勝てきれるとは思えない。シャオミが利益を出すためにはハードでの売上に加えてソフトウェアでの売上も建てなければいけません。

ハードで勝つのが難しいのに、さらにソフトでどう勝つことを考えているのでしょうか。

 

それならば、得意な中国市場で洗濯機・炊飯器・電子レンジなどありとあらゆる電気をシャオミが製品で囲い込むほうが現実的でありかつ実現して欲しい世界観である。

中国のインターネットを牛耳るBATを超えるには、現状ハードからリアルの生活を抑えていくしかない。シャオミはその位置を狙えるだけに、中国市場を攻め切って欲しいと思っている、シャオミの日本ファンは僕以外にもいるはずです。

中国に行く前に知っておきたい日本の数字色々

にーはお!

中国など外国に行った時に、ここ不便だよなー、こういうお店あったら良いのになーとか思う場面は多いと思います。そんな時に、日本(東京)がどうなっているかは1つの基準になると思うので、東京を取り巻く数字は丸暗記してもいいでしょう。

ということで、東京に存在する小売店や飲食店の数を思いつくままに掲載しています。

中国にいかれた際にも、下記にある数字をベースにして、ここまでは中国も日本と同水準まで発展するのか。現在日本のリアル店舗にないものがネットで置き換わっているのかなと考えるの良い材料になるでしょう。

 

東京フリー画像

 

BOOKOFF

105店舗

参考:http://www.bookoff.co.jp/shop/pref-list/13.html

 

ビックカメラ

16店舗

参考:http://www.biccamera.co.jp/shoplist/m/shop.html

 

牛丼チェーン

908店舗

参考:http://www.region-case.com/rank-h27-beef-bowl-shop/

 

コンビニ

7000店舗

参考:http://uub.jp/pdr/m/c.html

 

自販機

20979台

参考:http://jihan.30maps.com/data/pref

 

スタバ

284件

参考:http://todo-ran.com/t/kiji/10142

 

大戸屋

109店舗

参考:https://www.hotpepper.jp/CSP/pbr010/doBrandStoreList?SA=SA11&SW=%E5%A4%A7%E6%88%B8%E5%B1%8B

 

カラオケチェーン

約500店舗

参考:http://enjoysing.com/chainranking

 

映画

325スクリーン

参考:http://grading.jpn.org/tx090102.html

 

ボーリング

52

参考:http://www.region-case.com/rank-h24-office-bowling/

 

東京

9065店舗

参考:http://todo-ran.com/t/kiji/13423

 

デリヘル

3114件

参考:http://todo-ran.com/t/kiji/21296

 

772駅

参考:http://uub.jp/pdr/t/e_10.html

自動車部品を取り扱うB2Bのプラットフォームなど、中国の自動車系スタートアップ4社を紹介 noteマガジンNo.7

にーはお!本日も中国のインターネット、IT、アプリ、Webサービス、スタートアップのトレンドをお届けします。

 

noteの内容を、スタートアップの紹介に加えて投資判断を★とコメントで記載しています。それに伴ってタイトルも「次のアリババを探せ!有望中国スタートアップ発掘マガジン」と変更しています。

毎月6〜8社の中国スタートアップを紹介していくので、中国の最新の投資動向、スタートアップのビジネスモデルに興味のある方はぜひお買い求めください。こちらのブログでは1社〜2社分を無料で掲載しています。

刘备修车网 (liubeixiuchewang)

 

 

20160626刘备修车网

 

-設立日:不明

-調達日:20160626

-URL:http://www.liubeixc.com/

-出資VC:金沙江创投

-業界:自動車

-ラウンド:A

-調達額:6000万元(10億2000万円)

-企業紹介:

自動車部品を取り扱うB2Bの電子ビジネスプラットフォーム。

純正品メーカー、販売会社、修理会社に営業、物流やサプライチェーンファイナンス等のサービスを提供する。専門の営業計画と営業地区を打ち立てネットプラットフォームやメディアを通じてメーカーが部品を販売するのを助けたり、販売業社に管理、訓練、企業金融等を含めたサービスを提供したりする。

またその他に全国の大学等と提携して刘备商学院(liubeishangxueyuan)を開設し自動車アフターマーケットに焦点を合わせたMBA課程を設けることを計画している。

そのサプライチェーンを生かして技術者連盟を作り修理業者に専門的訓練を提供する計画もある。将来的には典典养车(diandianyangche)のような個人顧客向けの企業との提携も視野に入れている。

全国の各地級市に地方サービスステーションを設けることを目標としており、目下30ほどの開設が計画されている。

 

【投資判断】:★★★

B2BのECサイトであれば、中国のような競争社会はでは瞬く間に同じような事業会社が乱立するのは間違いない。そこで専門性の高いコンサルタントを派遣するのは、差別化になる。楽天がECコンサルタントを抱えているのと同じなのかもしれない。

さならる成長の鍵は、海外の取引をどれだけ拡大できるか、また掲載商品をどこまで横展開できるか、月額課金など流通額の手数料以外の課金収入をどこまで伸ばせるかにかかっているだろう。

単なるマーケットプレイスの提供にとどまらず、差別化を図ろうとしていることから、市場の独占に成功する可能性もあり、★★★

 

-参考記事:

汽车配件B2B电商服务平台“刘备修车网”获6000万元A轮投资,希望为平台经销商、修理厂提供营销、仓储、物流以及供应链金融服务

http://36kr.com/p/5048646.html)

中国のFintechを俯瞰できる資料6選

にーはお!中国のスタートアップ・Webサービス・アプリ・IT業界お届けします。

 

最近中国FIntechでリサーチをしているのですが、全体像を把握できる資料を探すのが初めはめんどくさいですよね。

中国のFIntech業界を俯瞰できる資料を集めておきました。中国語の資料だけですが、気になる方はぜひ読んでみてください。

 

2015年中国Fintech総まとめ

 

カオスマップ付き。中国におけるFIntechにどういう領域があるのかを把握するのに使えるでしょう。

 

スクリーンショット 2016-07-20 20.54.35

 

BATなど中国8大インターネット企業が展開するFintechの領域は?

 

どのようなリソースを持っていれば、他のFintechサービスに展開するときにシナジーが生まれるのかを考える思考訓練には良い材料です。

 

大企業とFIntech

 

図や表を多用。大企業がFIntechに進出している領域をざっくり掴みたい方にオススメ。

 

中国FIntech大企業分布図

 

2015年中国FIntech業界

 

初めのよりは領域ごとにもう少し詳しく解説しています。

 

2016年中国FIntech市場を展望する

 

中国人の消費活動など金融行動に関わるデータを交えながら、中国Fintechを解説。

 

消費者金融におけるスタートアップの展望

 

中国でもかなり盛り上がりを見せる、消費者金融×スタートアップの解説。

 

消費者金融カオスマップ

 

FIntech大国の中国から、学べることは多いはず。

 

「次のアリババを探す有望中国スタートアップマガジン」として、再スタート。220億円を調達したレストランと生産者のプラットフォーム美菜网(meicaiwang)

にーはお!本日も中国のインターネット、IT、アプリ、Webサービス、スタートアップのトレンドをお届けします。

 

20160604美菜网

 

noteの内容を、スタートアップの紹介に加えて投資判断を★とコメントで記載しています。それに伴ってタイトルも「次のアリババを探せ!有望中国スタートアップ発掘マガジン」と変更しました。

毎月6〜8社の中国スタートアップを紹介していくので、中国の最新の投資動向、スタートアップのビジネスモデルに興味のある方はぜひお買い求めください。こちらのブログでは1社〜2社分を無料で掲載しています。

 

【美菜网(meicaiwang)】

 

-設立日:20140606

-調達日:20160604

-URL:http://www.meicai.cn/

-出資VC:非公開

-業界:EC(食品)

-ラウンド:D

-調達額:2億ドル(220億円)

-企業紹介:美菜网(meicaiwang)は、農作物、野菜、果物を扱うB2BのECである。

現在、国内で20箇所倉庫があり、保管や冷蔵機能を果たしている。

また、データベース、システム化に基づき経営を行い、4000人ほどの配送員もいる。

2016年4月時点で売り手は50万家を超え、商品配送回数は2000万回を超える。CEOによると農家からレストランまでの農作物のサプライチェーンは5-6箇所をまたぐため時間がかかり、非効率のためこの中間の卸の部分を無くす事で農家とレストランの直接取引を目指しているとのこと。

これを実現するために業界熟知の管理者及び配送体系を整え速達便を改善すると同時に、配送員の統一化教育及び流通制度の規制が必要であると語っている。

 

-参考記事:美菜D轮融资2亿美元 自建美鲜送物流团队

http://www.itjuzi.com/overview/news/42199

“美菜”获上亿美元D轮融资,估值20亿美元!

http://www.itjuzi.com/overview/news/41166

 

【投資コメント】★★★

 

今後は、取引情報を生かし、融資事業を展開することが予測でき、さらに発展するでしょう。

業界に特化したマーケットプレイスは巨額の資金調達を生かして中国の方がはやく進むのではないでしょうか。リクルートのAirレジなんかはこういう所に投資したら面白いと思うんですけどね。

お互い(レシピと食材)の情報を接続させて、どの食材をどの料理に使って、どれぐらい販売されたかをリアルタイムで分析できるようにすれば面白そうだし、競合他社との差別化にできそうです。

リクルートが出資することに願いを込めて★★★。

【PickUp】中国銀行業界の49人の経営陣が金融系スタートアップに転職

にーはお!本日も中国のインターネット、IT、アプリ、Webサービス、スタートアップのトレンドをお届けします。

 

アリババ金融チーム

 

【PickUp】

ここ2年で、中国銀行業界の49人の経営陣が金融系スタートアップに転職したそうです。

内訳は、P2Pが23人、オンラインバンクが12人、総合インターネット金融が13人、その他が2人。

JPモルガンなどからも人材が流れている模様。

日本とは比較にならないほど、伝統業界とスタートアップで人材交流が進んでいるみたいです。こういう所は日本も見習いたいですね。

 

画像引用、参考サイト:49个银行高管,23个去了P2P,揭秘BAT和陆金所的挖人套路! (附图谱)

数百社がしのぎを削る、中国の消費者金融スタートアップの動向

にーはお!本日も中国のインターネット、IT、アプリ、Webサービス、スタートアップのトレンドをお届けします。

 

china-fintech

 

盛り上がりを見せる、FIntech。日本でも2015年から16年にかけてFintech関連の本が出版されています。

さらに盛り上がりを見せるのが、お隣の中国。何回かに分けて、領域ごとのトレンドを簡単に紹介します。

 

まずは、消費者金融のスタートアップ。中国ではクレジットカードを持っている人が少なく、その層に対するアプローチしているスタートアップが急増しています。

 

市場規模(流通額)で見ると、

2013年60亿元(1200億円)

2014年に天猫(Tモール)や京东(JD)が参入し、3倍の183.2亿元(3600億円)

2015年には1千億元(2兆円)を突破

2019年には3.398万億元(60兆円)に到達するとみられています。

 

ジャンルとしては、

大学生、サラリーマン、不動産、教育、旅行、リフォーム、農業とすでに業界に特化したものが、それぞれのジャンルで数十社出揃っています。

日本だと消費者金融でのスタートアップはまだほとんどないだけに、凄まじい競争です。

 

日本であれば学生は簡単にクレジットカードを持てるので、そのまま日本市場に適応できないと思いますが、ヒントになることは多そうです。

 

参考サイト

互联网消费金融市场规模三年后或达3万亿

2015年互联网消费金融图谱:BAT争夺消费信贷市场,万物可“期”

自動車のアフターサービスを提供する「典典养车」がシリーズDで数千万ドルを調達

にーはお!本日も中国のインターネット、IT、アプリ、Webサービス、スタートアップのトレンドを1分でお届けします。

 

日本だと自動車関連のスタートアップは全然ないので、要注目。既存サービスの影響力が強すぎて、スタートアップへの投資が集まらないんでしょうか。

自動車関連のO2O的なサービスはスタートアップ主導でもっとあっても良さそうなんですけどね。

 

今回も有料noteからの転載です。

 

20160527典典养车

 

-典典养车(diandianyangche)

-設立日:201403

-調達日:20160527

-URL:http://www.xiaokakeji.com/

-出資VC:Egarden Ventres

-業界:自動車交通

-ラウンド:D

-調達額:数千万ドル

-企業紹介:

自動車のアフターサービスに関連するO2Oサービスプラットフォーム。

このアプリを通して洗車などのメンテナンスを行ったり、価格照会、車検の期間確認などができる。

2014年に創業し昨年7月時点ですでに14の都市に進出、ユーザーは400万以上、提携企業は1万を超えていて、1日に平均して6万件の取引が行われるまでになっていた。

もともとは「1元(17円)で洗車ができる洗車アプリ」を売りに始めた。また消費者のニーズに合わせ、サービスの後に支払う方式を採用した。車の売買分野は発達していたが、メンテナンス方面のアプリは使いやすいものが少なく、またサービスではなく標準的な商品をオンラインで購入できるというアプリに偏っていた。

ところがこの企業が切り開いた「洗車アプリ」は順調に成功を収め、注目を浴び、すぐに模倣企業が続出するようになった。その後洗車以外のサービスにもどんどん拡大している。

-参考記事:

养车点点更名典典养车 完成6000万美元C轮融资

(http://www.itjuzi.com/overview/news/24355)

从一元洗车延伸到线下高端汽修养护,养车点点还要涉足汽车金融

(http://www.itjuzi.com/overview/news/22460)

养车点点:如何半年“洗”出1亿美元估值

(http://www.itjuzi.com/overview/news/20793)

养车点点:“一元洗车”杀入汽车后市场

(http://www.itjuzi.com/overview/news/20421)

 

地点を指定して簡単に貨物車を手配できる物流のプラットフォーム「GoGoVan」

 

にーはお!中国のスタートアップを毎月紹介していくnoteを始めたのですが、毎月1社だけこちらのブログでも無料で紹介していきます。

以下noteからの転載になります。他のスタートアップの記事を読みたい方はnoteのリンク先でご購入ください。

快狗速运(GoGoVan)

 

-設立日:201307

-調達日:20160505

-URL:http://www.kuaigou.co/

-出資VC:新天域资本、阿里巴巴、和通国际、新加坡报业集团

-業界:物流

-ラウンド:C

-調達額:数千万ドル

-企業紹介:

貨物輸送、物流の分野で、顧客がアプリや微信(WeChat)で輸送の注文を出し輸送業者がそれを受け取るプラットフォームを提供する。

引越しや商品、ペットなどの配送、運送業者の運営管理などにおいて利用される。

香港で成立したこの企業はすでに中国大陸、韓国、シンガポール、台湾、インドなどの13の都市に進出し、アプリダウンロード数は200万を超え、15万人の運送業者が登録している。

すでに処理された取引数は2000万を超えており、総取引額は2億ドル(220億円)を超えている。

快狗速运企业端(GoGoEnterprise)という貨物輸送管理プラットフォームを新たに発表する予定で、注文管理、最適ルートの割り出し、リアルタイム追跡等の機能を持たせることにより、貨物管理の効率化、その場の状況への適応を実現することを目指している。

-参考記事:

【独家】香港快狗速运GoGoVan获千万美元级B+轮融资,要做一款货车版Uber

http://www.itjuzi.com/overview/news/23406)

独家 | 快狗速运GoGoVan完成C轮融资,新天域领投

http://www.itjuzi.com/overview/news/39529)

香港货运物流O2O快狗获C轮投资 阿里巴巴香港创业基金参股

http://www.itjuzi.com/overview/news/39605)