※編集部注
中国に在住経験がある牟田氏による寄稿です。本facebookグループで投稿していただいたものを編集し、そこでの議論を加えています。
中国の海外旅行プラットフォームを作っている「指南猫」。
Founderの黄さんは7年間ガイドとしてのキャリア経歴を持ち、10年間バックパッカーとしての経験を持った女性です。彼女は仕事をやめて「指南猫」というサービスを考案しました。旅行業界のUberを目指して起業したそうです。
「指南猫」は、2013年の5月に成立し2014年の7月にローンチ。
中国人観光客をターゲットに、海外旅行の前に旅行のプランやガイドの翻訳、現地の道順、ユーザーの嗜好にカスタマイズしたおすすめスポットなどをオンラインのトラベルプランナーが作成してくれるCtoCサービスです。
ユーザーは定価の10元(日本円に換算すると200円)を支払えば、行きたい国に詳しいオンライントラベルプランナーと繋がることができます。
自分の嗜好などをトラベルプランナーに伝えれば、自分のニーズに合わせたトラベルプランを作ってくれるそうです。(別途料金追加する必要あり。)
現在は世界各国にオンラインのトラベルプランナーを5000名ほど有していて、 30000人ほどのユーザーはこれを使って海外旅行を行なっており、現在中国国内最大の旅行ガイドプラットフォームになっています。
※編集部注。本グループで「指南猫」について議論したところ、
確かに中国人旅行者と自由旅行者は増加していきますが、c2cの手数料モデルはスケールしないと成り立つのが難しいと思うので、細分化された領域をターゲットにした時点で、この手のサービスがスケールするのは難しいかなと思います。(中国スタートアップ研究者)
トラベルプランナーに対する診査は厳しいため、サービスの質が優れた一方、人材不足が一番大きな問題と思う。(中国人留学生)
世界中の旅程表作成サービスで儲かるモデルを見たこと無いですね。無料でDLしても課金できないのが現状です。他のモデルを生み出せないと発展しないです。(中国モバイルビジネス従事者)
という反応でした。市場規模は大きいものの、ビジネスモデルを構築するのが難しく、収益を上げるのは難しいという意見が大半でした。
以上のように、facebookグループでは投稿してもらった内容をもとに、議論をしています。
エンジェル投資家、中国のインキュベーション、中国モバイル関係ビジネス従事者など多くの方に参加してもらっています。興味ある方はぜひfacebookグループを覗いてみください。