NewsPicksが中国に進出したら?

NewsPicksが中国に進出したら?

にーはお!本稿から、「○○が中国に進出したら?」シリーズを始めたいと思います。

 

企画の狙い

 

目的は日本企業の中国進出をケーススタディとして、中国のサービスにはどのようなものがあるか、中国市場ではどれぐらいの資金が動いているか、日本と中国でサービスの共通項や差異はあるのかなどを考え、日本には無い機能や視点を取り入れるのが目的です。

比較する視点は、

  • 市場規模
  • サービスの特徴
  • ユーザーの特徴
  • KPI
  • 資金調達
  • マネタイズ

などです。

第一弾は経済情報に特化したキュレーション・アプリのNewsPicks。

 

名称未設定 3

 

市場規模

 

矢野経済研究所によると日本のキュレーション市場は178億円(2014年)です。ICT総研の調べでは、ニュースアプリのアクティブユーザー数は3,385万人(2016年3月末)に達すると見られています。

易观国际によると、2015年4月時点で中国におけるキュレーションアプリとニュースアプリのアクティブユーザーはそれぞれ6,838万人、19,528万人います。

 

NewsPicks、华尔街见闻(WallStreetCn)、知乎(Zhihu)の特徴は?

NewsPicks

 

NewsPicks

 

  • 記事を全文表示する前にコメントを見せるなどコメント重視。
  • 独自有料記事。
  • プロピッカー制度、人気コメントから上位表示など編集色強い。
  • 匿名性から実名制に変更

华尔街见闻(WallStreetCn)

 

华尔街见闻App下载

 

  • 金融情報に特化したキューレション・アプリ。
  • 東洋経済オンラインのように様々な書き手がいる。
  • コメントした人にたいして、「中立」「偏向」のスタンプを押すことができ、良質な言論空間を保とうと維持している。押されたスタンプが多いほど、コメントで多く押されたボタンが光って目立つようになる。「よくない」ボタンも設置されている。
  • 人気コメントなどがなく、良いコメントにたどり着きにくい。
  • コメントは全文表示された後に、ページを右にスワイプすると表示され、コメントはあまり重視していない。
  • 神コメントが記事とは独立してカテゴリー分けされているものの、果たして意味があるのか?

知乎(Zhihu)

 

知乎(Zhihu) ロゴ

 

  • オールジャンルの質問投稿サイト、知恵袋中国版。
  • 特定のユーザーにメンションを飛ばして質問ができ、専門的な質問も見受けられ、議論も可能。
    • 例えばVCのパートナーにメンションを飛ばすことができる。
    • Uberのロゴが刷新した時に、スレッドが立てられ議論がされるなどかなり専門的なアクティブ。

 

3社を比較、やはり資金調達の桁が違う。

 

下の表で各サービスの、ユーザーの特徴、KPI、資金調達、マネタイズを比較しています。

資金調達で比べると、ご覧の通り桁が1つ違います。

しかしマネタイズに目を向けるとチャンスがありそうです。华尔街见闻(WallStreetCn)は金融情報に特化しており、情報はマクロ経済が中心で広告と相性が悪いです。一方NewsPicksは企業情報が多いです。すでにIBMとのブランド広告を展開していますが、中国でも同じモデルで挑戦できるのではないでしょうか。

 

NewsPicks华尔街见闻(WallStreetCn)知乎(Zhihu)
ユーザーの特徴スマホ世代。スマホ世代。PCがいまだメイン。
速報記事では理解しにくい内容へのコメントを見たい。個人投資家、金融関係者が中心。自分がきになるトピックに関する知見を得たい
KPI登録ユーザー100万(2015年12月)月間UV数千万(2015年末)1700万登録ユーザー(2015年3月)
月間UV1億
資金調達(最新)4.7億円約20億円約63億円
資金調達(合計)約30億円約90億円
マネタイズ記事広告と月額課金広告広告

 

NewsPicksは中国市場で勝てるのか?

 

経済よりもさらに特化して、企業情報に特化してコメント欄をうまく見せることで、他のアプリにはない価値を提供できそうな気がします。

中国がユーザー先行獲得のため広告合戦に陥っている中、プロ・ピッカー制度や記事広告など、編集色を強くしてマネタイズもしっかり行うモデルで切り込むのが良いのではないでしょうか。マスを取りに行こうとすると資金規模でやはり難しそうです。

知乎(Zhihu)は、「よくわからない内容の記事があったら、コメント見るんじゃなくて質問して聞いてみる」ユーザーはたくさんいて手強そうですが、デザインやUI視点だとNewsPicksに軍配が上がります。

良質な言論空間の構築の点においては、「中立」「偏向」ボタンの設置などはNewsPicksも取り入れてもいいのではと思いました。「主観」「客観」ボタンなどが良いかもしれないですね。

まとめると、

  • コメントをうまく扱い、魅せる
  • 企業情報によりフォーカス

することで、他社と差別化し中国市場で生き残れるかもしれません。

 

他に中国で競合となりうる企業、NewsPicksの中国市場における強み・弱みなど、コメントお待ちしています。

 

参考:华尔街见闻CEO吴晓鹏:我们需要更多技术人员

黎瑞刚再出手 1亿元投资华尔街见闻

NewsPicks、登録ユーザー数が100万を突破~オリジナル記事の好評価も背景に

知乎 (C轮)

华尔街见闻 (C轮)

2016年、中国の投資家が予想するスタートアップ・トレンド

2016年、中国の投資家が予想するスタートアップ・トレンド

にーはお!TechCrunchの「日本のVCが予想する2016年のスタートアップ・トレンド(前編)」がバズっています。誰かに頼まれたわけではありませんが、中国版もお届けします。

2016年、投資家が注目する領域にあなたはいるか?」を元にまとめられた「2016年、投資家が最も注目する5大領域」を参考に、筆者の解釈も入れて、2016年中国スタートアップのトレンドをまとめてみたいと思います。

 

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2015年、中国をざっくり振り返る

 

2016年を語る前に、2015年の中国をざっくり振り返ってみます。キーワードにリンクを貼り付けていますので、詳しい内容はそちらを参考にしてください。

3月に、政府が「インターネット+」という政策を発表し、インターネットへの期待感が一気に高まります。しかし広告合戦による消耗やチャイナ・ショックで資金調達が難しくなり、合併するインターネット企業が多発。しかも業界1・2位レベルでの合併が相次ぎました。詳しくは、寄稿したこちらの記事をご覧ください。「中国IT業界ニュースランキング2015年度TOP10

中国の経済成長が7%を割り込みましたが、依然として日本など先進国から見れば、その成長はまだまだ期待できます。もちろん悲観論もありますが・・・

最も注目されたのは、長年続いた一人っ子政策の廃止でしょう。国内消費の切り札となるか?

「インターネット+」と一人っ子政策の廃止という政府からの大きな動きがあったものの、実体経済にどれほど影響があるのだろう?政府と統計も本当かどうか分からないけど、期待するしかないか?というのが投資家の声でしょうか。

2016年 中国スタートアップのトレンド

 

21人の投資家からのアンケートを基に注目の5つの領域を選定されています。

企業サービスと母子

IDGが注目する領域にも企業サービス(B2B)は入っています。中国で登記されている中小企業数は1000万社を超え、登記されている企業全体の9割を占めているため、彼らをターゲットにしたビジネスチャンスは大きいです。

母子関係は、一人っ子政策が廃止されたことで、大きな注目を集めています。母親はお金があるだけこのためにお金を投入しそうで、消費と相性が良さそう。

投資家:明势资本黄明明、源码资本吕月梅、戈壁创投王国栋、伙伴创投华茜等。

医療

医療は多くの領域に細分化されるため、その分投資も豊富にされるだろうと書かれています。診察にいけない人がいるなど、医療は最も重要で大きな社会問題でもあります。インターネットとの融合で、医療費をどこまで削減でき、効率化できるのかが政府にとっては大きな焦点となりそうで、それに対する政策の変化などが注目かなと。

投資家:策源创投王璞、芳晟创投马强、浅石创投胡海清、FreeS VC赵治远など。

エンターテイメント

ここでいうエンターテイメントは、映画や漫画からスポーツとかなり広いい意味で捉えられていると思います。中国の動画配信サイトが海賊版を取り締まり、正規版を配信する動きがどんどん広がっています。IPの概念がますます重要になり、海賊版が横行していた中国でもIPが定着していくでしょう。すでに、中国内のアニメーションの年間制作本数は日本を抜いて世界1位に上がっているデータもあります。

また中国インターネット企業最大手の阿里巴巴(Alibaba)がサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙を買収するなど、インターネット企業によるコンテンツ分野への進出もどんどん増えていくに違いありません。

投資家:北极光创投黎浩宇、浅石创投胡海清、红杉资本王临青、鼎晖投资李露霖、FreeS VC赵治远など。

金融

細分化された領域で、すでにサービスはあるものの、保険など保守的なところに目を向ければ、まだまだチャンスはあると見ているそうです。特に中国の場合、金融は政府の動向に大きく左右されそうです。ただ中国人のFinTechへの浸透度合いは日本の遥か先を言っているのは間違いないです。路上の焼き芋を売っている人とのやりとりで、現金なんて使いませんからね

投資家:策源创投王璞、钟鼎创投张翰星、伙伴创投华茜、FreeS VC赵治远、源码资本吕月梅など。

インターネットとEC

衣食住を始めとする伝統産業にインターネットが食い込む余地はまだまだあり、ECはまだまだこれからと見ているようです。細分化された領域でも人口のボリュームが違うので、まだまだ残された領域と見ているのでしょう。

投資家:联想之星李东东、策源创投王璞、浅石创投胡海清、艾瑞资本潘金菊、云启创投曲凯、鼎晖投资李露霖など。

 

日本のトレンドと比べてみると・・・

 

日本の2016年の予想トレンドをみると、

・FinTech:本命。資産運用系戦争が勃発。他の分野もじわじわくる
・シェアリング:さほど期待できず。他は小粒で時間かかる
・IOT:バズワード。来ない。要注意
・AI:投資自体は活発化するが、写真共有アプリバブルの再来を彷彿
・動画:勝ち筋案件は出るがM&Aが限界
・C2C:メルカリとフリルが上場して仕上がる。
・ロボット:投資案件がすごく増えるイメージないが大穴でM&Aあり得る
・VR:市場導入期として期待感あり。大勝ち案件はまだ出ない

引用:VCの予想を集計:2016年スタートアップトレンド分野8つの考察

となっています。

被る領域はFinTechのみで、ほとんどが被っていませんね。被らない領域について、中国の状況を補足してみようと思います。

シェアリング、C2C

こちらの領域は、中国ではほぼプレーヤーが決まっています。

交通系は2015年の2月に滴滴(Didi)と快的(Kuaidi)が合併し、ほぼシェアを抑えていて、それにUberがどう立ち向かうかみたいな段階です。中国版AirbnbはすでにシリーズDでの投資を終え、ユニコーンになっています

IOT、AI、ロボット、VR

これらの領域に関する記事は、中国のメディアでは頻繁に見受けられますが、今回のアンケートではあまり上位に来ませんでした。中国では消費熱がまだあり、消費関連に依然として張っているため、まだそこまで張って投資をする段階ではないという感じでしょうか。日本でVR関連の事業をされている方とした立ち話では、「中国のVRアツいよね!」と言っていたので、もちろん盛り上がってはいるでしょうが。

他のテクノロジーの部分は筆者には分からないです。しかし中国のAIは日本のを抜き去っているみたいな記事もあり、技術的な分野は中国の方が日本より進んでそうなイメージがあります。

動画

梅木さん曰く、動画は2015年の日本で最も盛り上がった分野のようですが、中国では微妙だったように感じます。中国版Youtubeの优酷土豆(Youkutudou)が阿里巴巴(Alibaba)に完全買収されるなど、動画配信サイトは盛り上がりましたが・・・

ちなみに筆者が2015年にした会話で一番多いのは、「YYってすごいですよね!」でした。

動画製作関連のクラウド・ソーシング的なサービスは調べていないですけど、パクリ大国中国でないはずがないですし、短い動画サービスもあるにはありそう。ただ毎日いくつかの中国スタートアップ媒体の記事を眺めていますが、動画関係のキーワードはそんなに見かけなかったです。

 

まとめ

 

エンタメ、母子、ECなど消費関連がまだ熱いのかなという感じです。それらと並行して、テクノロジーの強い分野への投資も同時並行で行われそうな2016年になりそうです。またインターネット企業間での合併は加速するでしょう。インターネット業界自体の予想記事はまた書いてみようと思います。

 

海外専用の食べログなど、知ってはおきたい最新の中国旅行系スタートアップ5選〜北京から〜

海外専用の食べログなど、知ってはおきたい最新の中国旅行系スタートアップ5選〜北京から〜

※編集部注

北京大学に留学中の倉上氏による記事です。中国に留学していて、現地のアプリの体験談や、IT系のイベントに参加した感想などを共有したいという方の寄稿、お待ちしております。

にーはお!北京大学留学中の倉上です。

中国に来てからはや3ヶ月が過ぎましたが、国民的ITリテラシーに驚く毎日です。
知り合いのおばあちゃん(75歳)もよくweb moneyで支払いしてます。w

また大学の近くの「中关村」という街は中国のシリコンバレーと呼ばれることもあり、ほぼ毎日起業家向けのイベントが行われてます。

先日のイベントが最近参加した中でも特に面白かったのでレポートとして残します。
内容は中国のOTA(Online Travel Agent)業界のスタートアップの実践についてで、主催は中国企業のデータ統計サイト「IT结子」です。

最初に少し中国のOTA業界について書きます。

 

1億人の国外旅行マーケット

中国では国内国外問わず、旅行者がとにかく多いです。国内旅行者の数字は帰省も含まれているので必然的に多くなると思いますが、国外旅行者も同様に多いです。

年間1億人以上の中国人が海外旅行に出ていて、これは毎年増え続けています。
これってまさに日本の人口と同じくらい。デカい!

特に韓国には、月間で60万人もが訪れているという情報もあり、その他タイや香港、マレーシアなど近郊の国々にもよく旅行に行くみたいです。
(中国人の「爆買い」と騒がれていた日本ですが、実は旅行者は全体のわずか2%程度にすぎません。)

このマーケットどうなってんのや!ってことでシェアをみてみましょう。

 

 OTA業界のマーケットシェア

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上から、(以下企業名)

1.去哪儿(Qunaer)
2.携程旅行(C-trip)
3.同程旅游(Tongcheng)
4.艺龙旅游(Yilong)
5.途牛旅游(Tuniu)
です。

アプリダウンロードランキングはこちら。(縦軸の単位は千ですね。)
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見て分かる通り、企業が多いです。
この状態で合併・投資が頻繁に起こってるので、みんな「(旅行業界が)アツい!」と言ってる訳です。

最近だと、ランキング1位/2位を争う”携程(C-trip)”と”去哪儿(Qunaer)”の合併するというニュースが世間を騒がせました。

“携程(C-trip)”とかは日本でも多くの人が使ったことがあるのではないでしょうか!

 

OTA業界の売上構成

704114

4分野に分かれており、交通(飛行機や汽車のチケット予約)→酒店(ホテル)→度假(ツアー)→其他(その他)の順で大きいです。

交通における売上は全体の6割を占めており、そこにホテルを足すと8割にまで達します。その他は広告や決済などの手数料によるものだと思います。

ツアーの比率が年々上がっている理由としては、以下の理由が挙げられるでしょう。
・企業競争によって質が上がっている
・ビジネストリップのみならず観光目的の利用者が増えている
・個人の体験にフォーカスした取り組みが増えてきている

ではスタートアップはどこに目をつけて、どう専門領域を掘り下げているのでしょうか!

 

スタートアップ

さあ、お待たせしました!スタートアップ5社を紹介します。

1.喊你玩 (Hanniwang)

2015-12-17 at 02.59.20

・Co-founder:刘腾飞
・海外民宿を予約できるB2Cサイト
・B2C版「Airbnb」
・現在は韓国と日本の2ヶ国での運用を開始。
・2015年6月ローンチ。

Co-founderの刘腾飞は大学時代含め7年間韓国に滞在経験があり、見た目も韓国の若者っぽく、韓国のマーケットにはもちろん精通してます。先日、オススメの韓国料理屋でご馳走してもらいました!
住居掲載元を個人ではなく、民宿やゲストハウスのみにすることで利用のハードルを下げる発想は面白い。中国人だけじゃなくて、日本人にも受けそう。

 

2.游谱旅行 (Youpuluping)

2015-12-17 at 03.07.24

・CEO  李小坚
・海外旅行の企画から商品(ツアー/チケット)を提供するB2Cサービス。
・複数検索「場所・期間・周知度・興味…」などによって、個人に最適化されたツアーをアドバイス。
・現在は欧州含め、35ヶ国を対象に。

とにかく講演の最中に言ってたのは、「个人化(個人化)」です。まだコンテンツが少ない気がするけど、よりパーソナライズされた企画を立案して、教えてくれるのは便利。

 

 3.皇包车 (Huangbaoche)

2015-12-17 at 17.46.26

・Co-founder:孟雷
・中国語ガイド付き配車サービス。
・現地の中国人を完全採用。

ただのタクシー配車サービスと思って利用するには料金は高く感じるけど、現地の中国人専業ガイドがつくって考えると妥当だとも思えます。法律規制など問題は多そうに感じるけど、「なんとかなる!」と言っていました。w

 

4.四万公里 (Siwangongli)

2015-12-17 at 17.53.17

・Co-founder:仇志强
・海外のグルメ情報提供サービス
・海外専用の「食べログ」

キャッチフレーズはまさに「1億人の海外の食事問題を解決する」です。旅行において食事は重要で、若者やカップルでの旅行が増えてるいま、より安く現地の原味を楽しめたら確かに最高ですね。

 

 5.花生游 (Huashengyou) 

2015-12-17 at 18.01.44

・Co-founder:刘铎
・世界のスポーツイベントチケット(+ホテル/航空券)をパッケージ化して提供するB2Cサービス。
・海外保険や海外レンタカーも予約できる。
・掲示板機能有り(日記、募集、Q&A板など)

欧州サッカーやNBA、テニス、F1など、自分の応援しているチームや各シーズンで検索をかけることもできる。いちいち、航空券手配して、見たい試合の時間確認して…っていう面倒くさい手間が省けるのはイイネ!オリンピック前も要チェックです。

 

総括

当たり前ではありますが、スタートアップの実践ではホテルやツアーなど独自コンテンツの分野に特化して、業界に踏み入っていることが分かります。

今回のスタートアップ5社は全て中国人のみを対象にしたサービスを運営しており、自国のマーケット自体が大きいので、やはりまず中国人をターゲットとしてビジネスを進めるようです。

現地にいても「中国の武器は人口の多さ」という言葉をよく聞きますが、数億人のビックデータから変化の激しいマーケットの傾向を容易に分析できる利点がこの業界では顕著に現れますね。

 

また、スタートアップは5社とも日本への興味を十分に示しており、これから訪日中国人の数は伸びていく潜在力があると話していました。彼らはリサーチを進めると同時に日本に拠点を設けることも考えています。

実際に日本政府環境局のデータを見てみても、訪日中国人の年間人数は2014年(240万人)から、2015年(464万人)と約2倍になっています。潜在力あります。

中国のOTA業界はやっぱりアツい!
大企業だけでなく、スタートアップも次々出てきていてこれからも盛り上がっていく感じしますね。

パートナー企業やリサーチャーも探しているみたいなので、気になる方はプロフィールの連絡先よりご連絡頂ければと思います!

 

OTA業界のデータ画像:速途研究院:2015年Q1移动旅游市场报告

画像:各企業サイトより引用

ビル下で見た!熾烈を極める中国のフード・デリバリー系スタートアップ(北京の旅2日目)

ビル下で見た!熾烈を極める中国のフード・デリバリー系スタートアップ(北京の旅2日目)

にーはお!中国のスタートアップ・IT業界をお届けします。

 

3年前に北京へ行ったのは、当時お付き合いしていた彼女にふられ、「納得していないのなら北京に行ってこい」と先輩に言われ、強制的に行かされたのでした。

3年前つまり2012年当時、フード・デリバリーのスタートアップはまだシードAぐらいでしたが、僕が男としてあまり成長しない間に、時価総額が数千億円の企業が生まれるほど、発達しています。

ビル下で撮った写真から、中国のフード・デリバリーの盛り上がりを感じてもらえたら嬉しいです。

 

今日だけで8社見たのですが、差別化はビジネスモデルになります。

1つめは完全なるプラットフォーム型。中国語では「軽」モデルと呼ばれています。配達したい人と注文したい人をマッチングするだけで、プラットフォーム側は配送は行いません。

2つめは「重」モデルで、プラットフォーム側が全て配送を行うモデルです。

3つめは「軽軽」モデルで、物流をソーシングさせています。

4つめは「軽」+「重」モデルです。

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バイクの後方に各企業のロゴが入った弁当箱を載せています。昼の12時くらいのビル下の光景です。

まずは市場規模から見ていきましょう。

飲食市場規模

レストラン業界全体ですが、年々10%超えの成長。中国のGDPが7%を下回っているのを考えると、かなり盛り上がっていますね。市場規模は27860億元(約54兆円)で、日本は25兆円前後で規模で2倍超え、しかも日本は97年以来ずっと縮小しているので、中国市場は大変魅力的。

飲食O2O市場規模

レストラン×O2Oで見ると、2014年までは年々倍速以上で成長し、現在の市場規模は975億元(約1.8兆円)でインターネットの浸透率は3.5%。しかし2017年には20%まで落ちるので、資金調達の環境は数年後にはがらっと変わりそうです。

外卖市場規模

フード・デリバリーですが、成長率は20%前後で、市場規模は1621億元(約3.2兆円)です。

外卖O2O市場規模

フード・デリバリー×O2Oで見ると、2014年までは年々3倍の猛スピードで成長し、現在の市場規模は95億元(約1900億円)。しかし今後は2倍成長は厳しくなり、早いうちにビジネスモデルを確立しないと、撤退に追い込まれる企業がかなり出てくるでしょう。

 

では、個別スタートアップのモデルを現場の写真とお送りします。

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まずは「軽」モデルの美团外卖(Meituanwaimai)。中国No.1クーポンサービスの美团が運営しています。最近レビューサイトのDianpingとの合併を発表したことで話題になりました。2013年11月にローンチ後、すでに250都市に展開しています。

続いて「重」モデルのスタートアップですが、筆者の散策途中では見つかりませんでした。見つからないということはそういうことでしょう。資料を見るに、カバー都市が多くて10とかなので、市場シェアの点ではうまくいっているモデルとは言えません。

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「軽軽」モデルの达达(Dada)。物流を自前では持たず、ソーシングで配送しています。急速に都市拡大ができるものの、配送サービスが標準化されてないので、そこが弱みに。2014年6月のローンチし、現在は20都市をカバーしています。

なぜソーシングしているのに、この箱を持っているんだろう思ったのですが、多分配達する人は固定化されるので、支給されているのかなと。5〜6人でやっているバイク便専門の会社とかが注文を下請けになっていると思います。

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「軽」+「重」モデルの百度外卖(Baiduwaimai)。文字通り百度(Baidu)傘下。何をもって、軽いと重いを分けているかというと、市場(ターゲットと単価)です。高単価のサラリーマン向けには例えばケンタッキーなどの大手会社と連携して、自社で物流を行います。一方低単価の学生向けには個人が経営しているお店とのマッチングだけに徹して、プラットフォーム側は配送は行いません。(もちろん配送を行うこともできますが、その分割高になるのでお店のコスト次第)。

前者で参入コストを築きながら、後者で市場シェアと認知度を拡大するというのが「軽」+「重」モデルの戦略です。

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他にビル下でよく見たのが、饿了么(Eleme)です。

ざっとフード・デリバリーのスタートアップのビジネスモデルを紹介しました。詳しくは「外卖O2O平台:饿了么体验报告-供应链方向」にあるので、そちらを見てもらえたらと思います。本記事中の資料はすべて上記より借りてきました。

 

どのビジネスモデルを採用しているスタートアップが市場シェアで上位を占めているのでしょうか?ビル下を見れば一目瞭然でした。

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饿了么(Eleme)!!!2015年8月に6.3億ドルの調達を行い、現在の推定時価総額は30億ドル。事業数値は以下になっており、出前館の月間取引額が18億円なので、2日あれば出前館の1ヶ月分の取引量を超えるという、尋常なスケール感です。

ユーザー数:4000万人以上

カバー都市:国内260都市

提携飲食店:30万

一日当たりの取引額:6000万元(約12億円)

引用:中国のフードデリバリー最大手Ele.me(餓了麼)が6億3,000万米ドルを調達、評価額は30億米ドルに

外卖O2Oシェア

統計で市場シェアを見ても圧倒的です。ただ最初にレストランO2Oのマクロの数字を提示したように、現在の50%を超える成長率は年々低下し、3年後には現在のような大型の資金調達は難しくなり、合併する可能性が高いです。饿了么(Eleme)は腾讯(Tencent)の資本が入っており、美团(Meituan)は阿里巴巴(Alibaba)の資本が入っており、親会社の思惑の元、合併に動くのではないかと。

O2Oサービスでは、タクシーの配車サービス・クーポンサービス共に腾讯(Tencent)と阿里巴巴(Alibaba)の資本が入った会社が合併し、百度(Baidu)は孤立しています。

一方饿了么(Eleme)は3年以内に上場する可能性もあり、もう一波乱ありそうで、中国フード・デリバリーのスタートアップからは目が離せません。

中国でSnapchat系サービスはなぜ流行らないのだろうか?

中国でSnapchat系サービスはなぜ流行らないのだろうか?

Instagramのレポートが公開され、その凄まじさ(Instagramのビジネスは最終的に50億ドル規模)にTwitterは賑わっているこの頃です。

インスタやsnapchatの隆盛を見ると写真系はsnsとの親和性高いんだなーと 中国の同ジャンルが気になった

そんな中、上のツイートを見たので、中国でSnapchatはどんな感じなのか調べてみました。

結論から言えばSnapchatも中国版Snapchatも流行っていません。

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現状分析:Snapchatの中国クローンたちの成績は?

中国にクローンはもちろんあります。2012年11月にローンチした泡泡信(Paopaoxin)、2013年1月にローンチした秒拍(Miaopai)。しかし両社とも全く鳴かず飛ばず。

一方、後発の咔嚓(Kacha)は広告を使わず、半年で10万人以上のユーザーを獲得し、Snapchatに見劣りはするものの、まあまあの成績と地元メディアは報道しています。

その後咔嚓(Kacha)はSnapchatと同じ道を選ばず、見知らぬ人とのSNSへと舵を切ります。しかし全くの鳴かず飛ばずに終わり、2013年5月にエンジェル投資を獲得して以来、資金調達は行っていません。

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※UIは以上のような感じです。写真の真ん中はタイムラインで、ここにもシェアできるようです。ここの写真は1ヶ月後に消えるみたい。

本場のSnapchatは中国でどうだって?いや、もちろん政府から禁止されており、使えません。(数秒で写真が消えては証拠が残りませんから、反政府活動にはもってのこいですよね。)

原因分析:なぜ、Snapchat系サービスは中国で爆ダウンロードされないのか?

Snapchatが流行っていないだけでなく、ローカライズして独自の路線をとった咔嚓(Kacha)もダメでした。現場はこの状況をどう見ているのでしょう?2つの意見を参考にしましょう。

議論の前提として、Snapchatはそもそも友人間の写真共有のアプリだった。消える機能は後から付け加えられたものだ。つまり、そもそもなぜ中国で写真共有アプリが流行らないか?という議題になる。

中国国内のネット民の80%がいけていない人だ。彼らは仕事以外は家で過ごし、娯楽に使う時間も限られている。

また友達間の写真共有で言えば、Weixin(通称WeChat)がすでにその役目を果たしていた。

-咔嚓プロダクトマネージャーTony氏

参考:做国内的 Snapchat,阅后即焚照片分享应用咔嚓怎么破水土不服

1、国民性の違い

アメリカ人は開放的である。しかし中国人は小さい頃から、きちんと規則を守り羽目を外さないことを、知っている人の前では同じ印象を保とうすることを、大事に教えられ育てられてきた。

2、経済的豊かさの違い

アメリカは先進国であるが、中国はまだ発展途上国である。ネット民の10%のみが一級都市に住んでおり、彼らの生活でさえもまだ単調で、豊かなものではない。つまり共有する写真がないのである。

3、市場の違い

アメリカでSnapchatが流行った時、それに類似するサービスはなかった。しかし中国ではすでにQQやWeixinなどの写真共有機能を持ち、チャットとSNSを兼ね備えたサービスがあった。

さらに言えば、アメリカではソーシャルが重んじられ、チャットは重視されない。FacebookがSMSやICQに勝ったのはそれだ。しかし中国ではソーシャルは重んじられず、チャットが重視される。だからFacebook中国版の人人网(Renren)ではなく、チャットのQQとWeixinが中国国民のプラットフォームに取って代わった。

参考:为什么照抄 Snapchat 的阅后即焚在国内做不起来?

という現状。経済的に豊かでないと共有する写真もないとはまさしく先進国と発展登場国から生じる差異。しかし中国だけでなく先進国の日本含むアジアでもSnapchat系サービスは今のところ、うまくいっているとは言えません。市場、国民性、経済基盤など変数が多くてどれだと断定できませんので、これ以上の深入りは避けます。

しかし悟らせてくれるのは、アメリカ市場と中国市場が違うという事実、ただコピーするのは意味がないなということです。

Instagramは中国でどうなの?

となると、同じカテゴリーに分類される写真共有サービスInstaggramは中国どうなんだと聞かれそうですね。

現状、Instagramの類似サービスは爆速でダウンロードされており、調達資金も数十億円単位で動いています。こちらは別の記事でお伝えします。

参考、画像:为什么照抄 Snapchat 的阅后即焚在国内做不起来?

做国内的 Snapchat,阅后即焚照片分享应用咔嚓怎么破水土不服

LINE既読が重たい人向け? 日本版Snapchat「winker」が1億円を資金調達

中国未上場会社企業価値ランキングTOP200(ユニコーン企業47含む)

中国未上場会社企業価値ランキングTOP200(ユニコーン企業47含む)

中国のスタートアップ界隈の出来事をお届けします。

中国未上場会社企業価値ランキングTOP200(ユニコーン企業47含む)をI-Researchがまとめていました。上場企業と合わせれば、中国の有名インターネット企業は合計い300くらいありそうですが、皆さんどれくらい知っていますでしょうか?

統計の取り方によって多少の差はあるのですが、今回の調査でユニコーン企業は47あります。

 

 

ユニコーン企業リストユニコーン企業リスト2

 

 

転載:艾瑞咨询:中国独角兽企业估值榜TOP200

クラシファイドの10年を振り返る。情報提供からO2Oへ

クラシファイドの10年を振り返る。情報提供からO2Oへ

※この記事は、亿欧网の記事「分类信息十年回顾,从信息走向O2O」の翻訳です。

 

o2o

 

2015年になってからずっと、クラシファイド業界ではニュースが尽きない。

58同城赶集网が合併するというニュースから3か月、ここ数日また「百姓网はすでに百度の投資を獲得し、すでに国外でのVIE(Variable Interest Entities、変動持分事業体)を解体、国内上場を準備している」という新情報が出てきた。

実際のところ、もしこの情報が本当だとしたら、これはすなわち少なくともクラシファイド業界は既に最終形態に落ち着いたということだ。大量のプレイヤーが血を浴びるような激しい戦いを繰り広げ、その中勝ち抜いてきた三大サイトも、BATによる分配が完了したということだ。これは感慨深い結末だと言わざるを得ない。ご存知のとおり、モバイル端末でのインターネットが盛んになり、クラシファイドサイトはずっとその価値を軽視されてきた。PC時代の残留物の典型であり、最終的には淘汰されるはずだと考える人までいたほどだ。

ならば、クラシファイドサイトのこのような結末は、必然なのか偶然なのか?今日はこの機会を借りて、クラシファイド業界の発展史を簡単に整理し、読者とともに内在している原因を分析しようと思う。

これまで:昔は凄かった

 

クラシファイドビジネスの元祖はCraigslistで、1995年に成立した。

最初、Craigslistのwebページ上には画像はなく、隙間なくびっしりと文字だけが並んでいた。各種生活情報を表示する、この上なく巨大なネット上クラシファイド広告と掲示板の組合せだった。Craigslistを使えば、自分の古い車を売却したり、気に入る賃貸物件を探しだしたり、仕事を探したり、ガールフレンドを探したりできた。当時まだデータの中に埋もれていた人々から見たら、間違いなく「一つの魔法みたいなサイト」だった。

Craigslistは伝統的なニュースメディア業界に、50億ドルの収入減という非常に大きなショックを与えた。公開データによれば、Craigslistはわずか30人のスタッフで運用されていたにもかかわらず、アクセス数で全米サイト中10位となっただけでなく、2013年の収入も1.67億ドルに達した。

Craigslistの成功により、05年以降、クラシファイドはハリケーンのように全中国を吹き荒れ、インターネット内で一つの大波を巻き起こした。一時には、この分野に注力したサイトが雨後の筍のように次々と現れ、四大ポータルサイト(訳者註:新浪网易搜狐テンセント)や、各地方のローカル情報サイトもこぞってクラシファイドサービスを提供し始めた。2006年第三四半期までに、国内のクラシファイド専門サイトは200サイトを超え、その他のサイトのクラシファイドサービスを加えると、総数は3000前後に達した。

インターネット出現以前、クラシファイド広告は伝統的な紙メディアの檻の中に閉じ込められていた。レイアウト位置は比較的固定的で、サイズも小さめ、しかし価格は決して安くない。例えば、北京でクラシファイド専門の新聞に広告を掲載すれば、マッチ箱サイズでなんと6000元前後かかった。伝統的メディアに比べると、インターネットのクラシファイド広告はずっと利点が多い。顧客とのやりとりがしやすく、地域の制限を受けず、情報量が多く、価格も手頃だ。同時に、必要な時だけクリックすればよく、強制性を伴わないため、客側にも受けが良い。

そして、クラシファイド広告と伝統的な広告の本質的違いは、伝統的な広告は送られてくる受動的な形式であり、クラシファイド広告は客側が探しにいく自発的な形式であることだ。これはインターネット普及後の典型的な特徴と転換で、また、現在のターゲティング広告の基礎を作ったとも言える。

いま:大波に洗われる

 

あらゆる業種が激しい競争の中で選別を受けるものだが、クラシファイド業界も例外ではない。

2006年、クラシファイドサイトの数は3000に達し、競争は共同購入業界に勝るとも劣らない激しさだった。が、08年・09年になると、大部分のクラシファイドサイトは資金不足のために姿を消した。58同城・赶集网の両サイトは巨額融資を支えに大規模な広告合戦を行い、劣勢になった競合他社を退場させた。最後には、クラシファイド業界も58同城・赶集网と、国内で最も早くから始まった独自路線の百姓网を残すだけとなった。

もちろん、これは単なる直接的な原因であり、クラシファイドサイトが急激に減ったもっと根本的な原因はモバイルインターネットの到来だ。前でも述べたが、クラシファイドサイトは、GUIの設計から見ても、ユーザーの用途から見ても、PCでの使用が前提となるサービスだ。現在58・赶集・百姓网はみなモバイル用サイトとモバイルアプリを提供しているが、それでもモバイル使用時のユーザー需要を完全に満たすのは難しい。そもそもモバイルインターネット時代に重要なのは、細かなセグメンテーションをしつつ包括的なサービスを提供すること、そして精確なターゲティングなのであり、クラシファイドサイトはまだそこに達していない。

それゆえ、あの数年、モバイルインターネットはまるで死神のようで、あちこちで落後者の生命を刈りとっていった。前進についていけない集団は排除される他なく、多くのクラシファイドサイトが刈り取られた。58同城、赶集网、百姓网が生き延びられたのは、一つには先発優位を持っており、大量の商店とユーザーという資源を蓄積していたこと、二つには注入する大資本があり、ましな状況になるまで耐えきれたことだ。

2014年6月、58同城がテンセントから7.36億米ドルの投資を受けた。同年8月には、赶集网が2億米ドルの融資を発表した。そして今年1月、百姓网も1億米ドルの融資を調達した。それだけではない。58と赶集が合併し、この2サイトは既にテンセントの配下に収まった。そして今、百姓网が最近シリーズEラウンドでの資金調達に成功し、おそらく百度の傘下に入るという噂がある。親分を後ろ盾にし、巨額資金を手にした後、この3サイトは仮に「死にたくても」難しいのは明らかだ。

これから:『O2O会戦』

 

クラシファイドサイトはPC時代からモバイルインターネット時代への過渡期の産物だと言う人もいる。しかし私はそうは思わない。

モバイルインターネット時代が到来し、クラシファイドサイトはWeb2.0の典型として間違いなく厳しい挑戦に面することになるだろう。これは否定できない。しかし、クラシファイドサイトはユーザーが情報サービスを利用する際の大きな入口(ポータル)でもあり、モバイルインターネット時代にも依然としてポータルとして非常に高い価値を持ち得る。

業界では既に注目に値する変化が始まっている。2014年から、58同城と赶集网は細かなセグメントでの競争を加速した。いずれも生活サービス関連の新たなO2Oプロジェクトを育成しているが、58同城は主に投資と買収によって行い、赶集网と百姓网は内部インキュベーションをより多く利用している点が異なる。

たった一年の間に58同城が発表した投資案件は10件近い。たとえば運転免許試験プラットフォームの「驾校一点通」、不動産売買情報プラットフォームの「安居客」、内装デザインO2O企業の「土巴兎」への出資等だ。別の面では、58同城は独立子会社「58到家」を設立し、訪問サービス分野にも力を入れている。一方、赶集网も昨年から車や不動産などの分野で新たな業務モデルを試み始めている。C2Cの中古車プロジェクト「赶集好车」や、訪問洗車プロジェクトの「赶集易洗车」を開始し、また不動産でも「房多多」との戦略的提携を発表した。百姓网も、今年1月シリーズDラウンドの資金調達に成功した後、継続してC2Cに注目していくと発表し、中古車分野に巨額を投資した。

こうした動きから、クラシファイド3大企業が今のO2Oの流行の勢いを借りて、情報サービスの細分化を開始しているのは明らかだ。

以上から、今日、クラシファイド業界が親分に頼る結果になったのは、必然の結末だといえる。全世界で情報が急激にあふれだした情報大爆発の頃にポータルサイトとしての地位を奪い取り、そして大量の生活関連情報を集積した。これは他のどんなインターネット上のサービスにも代えがたいものとなっている。モバイルインターネット時代に移行しても、その情報価値は依然として非常に重要だ。58・赶集・百姓のクラシファイド3家がすべてBATのO2Oサイクルに入った後、次の競争ステージでクラシファイド業界はまた新たな段階の発展を迎えようとしている。

 

翻訳元、画像:分类信息十年回顾,从信息走向O2O(亿欧网)

原文作者:庐陵子村

中国スタートアップで盛り上がっているO2Mとは何か?

中国スタートアップで盛り上がっているO2Mとは何か?

【PickUp】中国スタートアップ

 

O2Mとは、Off lineとMobile Internetを指します。

 

O2M

 

「PCは無いけど、スマホは持っている」という人たちと、O2Oは区別しなければなりません。モバイル上で検索、購買、決済、レビューの一連の流れをモバイルで実現できるか。東南アジアでモバイル・ファーストの流れは顕著で、チェック必須ですね。

 

参考、画像:到底什么是O2M,是什么在O2M?

中国国内6大企業のモバイル決済の現状

中国国内6大企業のモバイル決済の現状

※この記事は、億欧網の記事「国内6家巨头企业的移动支付布局盘点」の翻訳です。

 

決済翻訳

 

[ガイド]モバイル決済は今、徐々に伝統的な銀行カードや現金などの決済方法にとって代わりつつあり、主な即時取引方法の一つになってきている。本文では中国国内6大企業のモバイル決済における状況を整理する。6大企業とは、①アリババ・②テンセント・③バイドゥ・④京東・⑤万達・⑥蘇寧だ。

モバイル決済は今、徐々に伝統的な銀行カードや現金などの決済方法にとって代わりつつあり、主な即時取引方法の一つになってきている。近日支付宝が公開したオフライン決済のデータを見ると、既に13万店を超えるオフライン店舗が支付宝決済を採用している。スーパーやコンビニなどは従来からモバイル決済の要地とされてきたが、今では病院、行政機関、公共交通機関などもモバイル決済の主戦場と化してきた。

ある調査によれば、第三者モバイル決済(銀行が直接提供するモバイルバンキング以外のモバイル決済)市場は2018年に18兆元に達する見込みだ。モバイルインターネット時代の到来にともない、非常に多くの大手企業がモバイル決済市場に注目しており、次々と独自の決済サービスを提供開始し、ユーザーを囲い込もうとしている。

公開データによれば、2014年、第三者モバイル決済取扱高の大部分が支付宝によるもので、全取扱高の82.8%を占める。次が財付通(10.6%)、拉卡拉(3.9%)となり、その他のモバイル決済企業は合計3%未満だ。支付宝は支払いユーザー数においても、利用頻度においても、使用シーンの敷設速度や強力さにおいても、はるかに先を行っている。しかし、18兆元のブルーオーシャン市場を前にして、その他のプレイヤーには依然として非常に大きな競争の余地がある。本文では国内6大企業のモバイル決済における状況を整理する。

 

アリババ:インターネット企業がモバイル決済に戦場を移し先導者へ

 

支付宝は2003年にスタートし、最初は淘宝の独立第三者決済プラットフォームにおいてサービスを提供した。2008年、支付宝はモバイルeコマース戦略を発表、携帯電話での決済業務を世に出した。そして、真の転換点となった2012年、アリババはグループ業務の調整を行って螞蟻金融集団(Ant Financial)を設立、支付宝を螞蟻金服傘下においた。2015年7月、支付宝(PC端末用)と支付宝銭包(モバイルアプリ)を合併した。合併後の新しい支付宝は決済機能だけではなく、より多様な分野へ拡大していく。

支付宝は13年の時間を費やして、単なる決済ツールからアプリケーションプラットフォームへの転換を果たした。最近公開された新バージョン支付宝9.0では、さらにモバイルO2O分野での機能が補強されている。以前億欧網では支付宝のO2O戦略をお伝えした(※リンク先中国語記事)が、小売り・百貨店・飲食・スーパー・医薬・生活情報・旅行・商業施設用公衆無線LAN・インフラ・政府との協同など、オフラインシーンはすべて支付宝により攻略されている。

 

テンセント:アリババに追いつき、トップを競いたい

 

財付通は2005年4月に正式にサービス開始した、テンセントが提供するオンライン決済プラットフォームである。2013年8月、微信(WeChat)バージョン5.0に正式に微信決済機能を追加した。これは財付通をモバイル端末に拡張したものとみなされている。

iResearchが発表したデータによると、財付通が市場に占める金額は10.6%だ。微信は一歩一歩注意深く歩を進めて大量のアクセス数を集める「ブラックホール」となり、今やSNSの王者だ。2014年、微信のユーザー数は7億を超え、デイリーアクティブユーザーも1億を超えている。大量のアクセス数という資源は、モバイル決済へ移行する際の基礎となる。

 

バイドゥ:スタートは遅れたが、その実力は軽視できない

 

2008年、バイドゥはかつて「有啊」と名づけたサービスを携えてeコマースに参入し、「百付宝」を開始したが、その後eコマース戦略を調整し、結果「百付宝」は座礁した状態となった。2013年、バイドゥは百度理財平台を開始し、「百付宝」は表舞台に戻ってきた。2014年、バイドゥは百付宝を改名し、百度銭包という名前で決済サービスを正式に開始し、バイドゥ傘下の全てのモバイル向けサービスに埋め込んだ。2015年4月、百付宝総経理の章政華は、百度钱包はまもなく独立した百度銭包アプリを提供する予定であることを明かにした。

バイドゥは膨大なアクセス数という資源に支えられており、6億を超えるアクティブユーザーを有する。業界関係者の分析では、百度銭包はユーザートラフィックの30%を転化するだけで、現在のeコマース体系に直接衝撃を与えるのに十分だという。しかし、これもやはり簡単ではない。なぜなら、バイドゥのユーザーと支付宝、微信決済のユーザーには重複があるからだ。既に支付宝や微信決済の使用方法に慣れているユーザーを百度銭包に乗り換えさせようとするなら、テクニカルサポートの面だけではなく、既にユーザーに身についた消費習慣を変えねばならない。どうやってユーザーをひきつけ、新たな取引のツールとモデルを試してもらうかに難しさがある。

 

京東(Jingdong):ネット通販のドンが動き出すのは遅めだったが、動き出してからは迅速で大胆

 

京東支付の前身は網銀在線だ。2012年10月に京東はネット上決済プラットフォームである網銀在線を買収し、2013年7月に京東金融集団を設立した。2013年3月、網银銭包が正式にサービス開始し、これにより京東金融のモバイル決済態勢が正式開始したと言える。2015年4月、網银銭包は更に京東銭包に改名した。億欧網では以前京東金融の発展の過程を詳しく紹介した(※リンク先中国語記事)。

 

京東はインターネット金融に参入する際、モバイル決済ツールを開発するという手段を選択せず、ネット通販の優位を盾に、擬似クレジットカードである京東白条を投入し、迅速に大量のユーザーを招き寄せた。その後京東支付は多くの決済シーンへ参入した。たとえば、ソーシャルファンディング・資産運用・保険・O2O・不動産・eコマース・通信運輸・生活サービスなどの分野だ。このほか、京東支付はコミュニティ・区域政府・業界団体などその他の領域でも強力に開拓を行っている最中だ。

 

万達:資金があるうえ計画的、不動産王が冷静に転身

 

万達グループは商業用不動産開発で創業した。徐々に新たな業界が興り、古い業界が衰退していくなか、万達は積極的に自身を変化させ、金融とインターネットに目を向けた。2014年12月、万達グループは第三者決済企業の「快銭(99Bill)」を買収した。これは万達グループが変化の道を歩み出した重要な一歩である。

万達が快銭の株主になった後も、快銭は以前と同じく独立運営を続けている。これは万達のオフライン・オンライン双方をカバーするO2Oシステムが正式に開始したことを示す。万達が快銭の特長として認めたのは、第三者決済分野で経験が豊富なこと、および業務モデルが成熟していることだ。快銭なら万達の膨大なオフライン商業プラットフォームを生かし、オンラインへ急発展させていけると見たのだ。

 

蘇寧:実店舗からネット上取引への転身に成功し、インターネット金融でホップステップジャンプ

 

易付宝は蘇寧雲商(Suning Commerce Group)旗下の独立した第三者決済企業で、2011年に設立された。2015年、蘇寧は以下の一連のO2O施策を行い、易付宝も一歩一歩オフラインの店舗へ進出している。
2015年2月、蘇寧は易付宝を利用してオフライン決済を開始、全国の全店舗でQRコード決済を実現。
2015年3月、従来の協業関係企業を越えるパートナーを開拓、南京新百東方商城などの南京市内百貨店で易付宝が利用可能に。
2015年5月、香港の店舗・日本のLaox店舗に易付宝が導入される。
2015年6月、易付宝と代理店契約を結んだ業者数が全国で500に達した。

蘇寧は今、一歩一歩O2Oの各ステップを進めており、その中でもっとも重要なのが決済だ。蘇寧の金融関連責任者によれば、易付宝は、蘇寧がオフライン・オンライン双方をカバーする完全なO2Oシステムを作るための助けになる。

 

あるアナリストによれば、モバイル決済が結局ユーザーに受け入れられるかどうかは、アクセス数・決済場面・決済ツールが3つの重要な関数だとのことだ。BAT等のインターネット企業のアクセス数の多さは間違いない。京東、万達、蘇寧はもともとユーザーに商品やサービスを販売しているという性格から、決済場面の点で優位性がある。このような状況下で、消費者に適した決済ツールを開発し維持することは非常に重要になる。

今後の先行きをはっきり予測することは難しいが、いずれにせよモバイル決済は発展し続け、未来の人々の生活に簡単で便利な金融サービスをより多く提供することだろう。

 

 

翻訳元、画像:国内6家巨头企业的移动支付布局盘点

「最右」はどうやって面白ネタで新世代を惹きつけるか【中国SNS】

「最右」はどうやって面白ネタで新世代を惹きつけるか【中国SNS】

※この記事は、动点科技TECHNODEの記事「最右,怎样通过话题聚合逗比精神的年轻人」の翻訳です。中国のSNSというと、微博(ウェイボ)やWeiXinなどの大手のものしか日本には紹介されませんが、他にも様々なサービスがあります。本稿ではその1つを紹介します。

 

最右

 

モバイルインターネット時代の今、各種志向を持つソーシャルアプリが次々と誕生している。そして、皆各々独自の特徴を掲げているようだ。新たなパワー集団である90年代生まれをターゲットにするソーシャルアプリには特にそれが言えて、「最右」もその一つだ。

「最右」は笑えるネタを投稿する若者のコミュニティーだ。「最右」で活躍するユーザーの大部分が日々の生活をネタにするのが好きで、様々な面白エピソードから投稿を作る。これが「贴吧」や「豆瓣」のグループと違うところだ。

最右共同創始者の叢広楽(Cong Guangle)氏はこう述べる。「バカバカしい笑いを消費するだけなら、既にある「糗百」や「段子」で需要はほぼ満たしている。だが90年代生まれの私たちから見ると、こういう満足は浅くて、決して痛快とはいえない。みんなもっと中身のある話を求めている。たとえば、お互いをネタに自嘲したりけなしたりする要素があったり。最右が実現するのは、モバイルでもっと深い面白さを味わえるようにすること。」

 

「最右」は最初、話題になっているスレッドを楽しむサービスとして起業したそうだ。アプリを立ち上げると、おすすめスレッドと、関連する内容、たとえば以前話題になった「『知乎』の神回答」などが表示される。もちろん、これらは活発度や注目人数によってランク付けされ、並べられる。

「最右」の通知はかなり頻繁に更新され、ホーム画面には人気に基づいて推薦スレッドが表示される。そして、組み合わせ画像・動画・コメント付き画像といった投稿方法や、投票機能がユーザーの一体感を呼び起こし、ユーザー同士の交流を容易にする。

 

全体的に、「最右」コミュニティーのロジックや構造は複雑ではない。コミュニティーにおいてユーザーが態度を表現するのも非常に簡単で、スレッドに対し「いいね」か「よくない」をクリックするだけだ。しかし、このようなユーザーの興味分類や、投票されたデータは、ユーザーの行動を把握するのにとても役に立つ。

同類の競合サービスと比べ、「最右」はグループでの交流により重きを置いている。そして話題が人を集めるというセオリーを通し、コミュニティーからユーザーが離れないようにしている。匿名での交流を謳うアプリの中で、「最右」はユーザー同士の交流という目的がそれほど強くなく、コミュニティー全体としての雰囲気がより重視されている。

 

「最右」は年初にサービスを開始し、すでにユーザー数が百万を越えている。「最右」自身のサイト上での投票調査結果によれば、ユーザーのうち90%がこのコミュニティを好きだと答えた。その他、「最右」のDAU(Daily Active Users:1日にサービスを利用したユーザー数)は10万人クラスで、AndroidとiOSにおいてユーザーの1日平均使用時間は約30分となっている。

「最右」の今後向かう方向について、叢氏は、継続してユーザーからの意見を掘り下げていくとともに、動画上コメントなどの現在流行っている相互機能を加えていく、と述べた。

 

チーム関係

 

目下、「最右」はすでにエンジェル投資家の融資を獲得しているが、具体的な投資家名や金額については投資家側が開示に同意していない。「最右」チームメンバーの大部分はインターネット業界での経験を持つ。このうち共同創始者の叢氏はかつて「紅点」の共同創始者であり、目下「最右」全製品の責任を負っている。

以上のように、ソーシャルアプリ界は競争がどんどん激しくなっているが、市場の動向は結局のところ自身のユーザーによって決まる。「最右」の形式は比較的簡単で、「微博」の類似サービスと大差ないようにもみえる。けれども、一点に集中して深掘りしていくという方法は、インターネットの存在下では有効な起業ステップの一つである。もちろん、もしある投稿が話題になって拡散されれば、コミュニティー全体の知名度も押し上げることになるだろう。

 

 

翻訳元:最右,怎样通过话题聚合逗比精神的年轻人

BATの投資先から考える、中国スタートアップ2015年度上半期と下半期の資金調達トレンド

BATの投資先から考える、中国スタートアップ2015年度上半期と下半期の資金調達トレンド

2014年度のBATの資金調達のトレンドを紹介しました。最後、

 

バイドゥは研究開発に重点を置き、アリババはコンテンツの投資に走り、テンセントはWeChatを軸にしたO2Oエコシステムを作り上げるため様々な領域の企業に投資をしていました。以上がBAT各社の重点投資領域であります。しかし重点分野でなくとも投資額・案件共に絶対数では大きく、実際はすべての分野で競争していると言えます。2014年度の状況が分かると、2015年度の日々の資金調達の情報も繋がって見えてくるでしょう。

 

と締めました。では、2015年度上半期の資金調達はどう動いたのでしょうか?以上の領域が重点的に投資されたのでしょうか?

本稿では、2015年度上半期のBATの投資領域のトレンドを振り返るとともに、2015年度下半期のトレンドを予測してみます。

2015年3月より、中国スタートアップ関連の記事を、タイトルだけではありますが、毎日200~300読んできて、なんとなくここが盛り上がっているんじゃないというのは、わかってきたつもりです。それではどうぞ。

 

2015年上半期トレンド-BAT-

 

まずは、BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)の投資トレンドから見てみましょう。2014年度をもう一度振り返っておくと、

・バイドゥは研究開発

・アリババはコンテンツへの投資

・テンセントはWeChatを軸にしたO2Oエコシステム

でした。

Baidu

 

baidu bmw

 

2014年度は投資があまりなく、研究開発を重点的に行ったBaidu。2015年度上半期はどうでしょうか?

金額で約3.6億ドルで、Alibabaの約22.5億ドル(16件)、Tencentの約25.6億ドル(27件)に比べると見劣りします。大きな投資は、中古車のオークションサイトである「优信拍」で、1.7億ドルです。

しかし、注目すべきはBMWとの自動運転自動車の開発でしょう。王勁・高級副総裁は今年後半に自動運転車を公開すると発表しています。都市開発を手掛けることで、一発形勢逆転を狙っているのではないでしょうか?

 

Alibaba

 

yicai

 

2015年度上半期は、約22.5億ドル以上の投資を行いました。コンテンツ系は2件でしたが、金額ベースだと5.8億ドルで投資額の約1/4を占めています。

5.8億ドルの投資先は上海メディアグループ傘下である大手経済メディアの「第一财经」(データ分野でも連携)と深センに上場している総合エンターテイメント企業の「光线传媒」です。

2015年度上半期のAlibabaは2014年度と同じくコンテンツ系への投資が中心でした。

 

Tencent

 

饿了么

 

2014年度はO2Oエコシステムを創るための投資が活発でしたが、2015年度上半期はどうでしたでしょうか?

投資額、投資案件が約25.6億ドル(27件)となり、2015年度を逆転、Alibabaを上回っています。

投資領域はO2Oへの投資が明らかでした。

本メディアでも何度か取り上げているテイクアウト配送を手掛ける「饿了么」に3.5億ドル、食べログ中国版「大众点评网」に8.5億ドル、鉄鋼や映画などを手掛けるコングロマリットの「刚泰控股」に5.2億ドル、と相変わらずO2Oへの投資を活発にしています。Weixinに大きな変化はなく(タイムライン広告が試験的に開始されたぐらい)、Weixinのプラットフォームをいかに有効活用するかが彼らの課題と言えます。

 

2015年度上半期末に勃発したBaiduとAlibabaによるO2Oエコシステム争奪戦

 

重模式O2O

 

2014年度と同じく、2015年度上半期も巨大インターネット企業の事業領域に合わせる形で、資金調達が活発に行われました。(全体orVC視点の資金調達トレンドは別の機会にまとめます。)

しかし!もう上半期も終わるので記事を書こうと思っていた、6月23日Alibabaより大きな発表がありました。

60億元を投じO2Oサービスの「口碑」を設立

 

さらに、それに呼応するかのように6月30日Baiduの董事長リー・ロビンソンが宣戦布告。

020領域に3年以内に200億元(4000億元)の投資することを董事長直々に宣言

 

李彦宏

 

2015年2月の配車サービスの合併で、BATによるO2O投資合戦は収まりを見せたのかと思ったのですが、まだまだ続くようです。驚きはBaiduです。2014年度15年度前半は、自動運転車の研究開発ばかりと思わせておいて、いきなり200億元(4000億円)を使ってきたのですから。

さらには、合併した配車サービスはもちろんのこと、クラシファイドサイトの大手2社が合併共同購入サイトシェアNO.1の「美团」がオンライン金融に参入し10億ドルの資金調達に動き出すなど、BAT以外にもO2Oの投資側のプレーヤーが上半期の間に揃ってきました。

 

2015年度下半期のトレンドは?

 

しかし、気になるというか面白くないのが、BAに対するTencentの反応が何もないことです。下半期にはTencentがBAに対抗する形で、「スマートライフソリューション」みたいな宣言をしてくることを予想してみます。

58赶集」や「美团」など、巨大インターネット企業によるO2O領域への投資は、下半期以降も加速していくでしょう。しかし配車サービス業界に起こったように、投資合戦は合併に落ち着く可能性が高いです。大型合併が旅行、インターネット自動車業界あたりで起こりうる可能性も無きにしも非ずです。とにもかくO2O領域での大型資金調達が2015年下半期のトレンドになるでしょう。

そして、2015年度下半期の注目は、O2O領域でずっと遅れを取っていたBaiduがどこに投資をしていくかです。Baiduの巻き返しには要チェックです!

 

 

参考:盘点2015年上半年O2O行业五大热点

2015年上半年O2O市场盘点:巨头入场 行业发生的大动荡

資金調達のデータは、IT桔子より引用

画像:各社HP

中国と日本のスタートアップ、安いのはどっち?-クラウドソーシング編、「猪八戒网」と「クラウドワークス」を比べて-

中国と日本のスタートアップ、安いのはどっち?-クラウドソーシング編、「猪八戒网」と「クラウドワークス」を比べて-

中国のスタートアップ界隈の出来事をお届けします。

「中国のバリュエーションってすごいですよね?」っていう質問をよく受けます。しかし中国のマーケットは人口比で単純に10倍以上でそりゃ大きいでしょという感じです。

しかし今、中国のマーケットがどんどん下落していますが、バリュエーションは本当の価値に見合ったものなのでしょうか?というのが筆者の最近の関心事項であります。

 

中国から見て日本のスタートアップはどう?

 

中国のインキュベーションの方々に日本のスタートアップのピッチを見てもらったところ、

 

・ネットやモバイルの分野にはあまり興味がない

・しかし中国と比べて日本のスタートアップのバリュエーションのリーズナブル感も投資の観点からは魅力

 

というような意見があったようです。そこで本誌では、中国のスタートアップと日本のスタートアップどっちが安いの?というこで、各スタートアップのバリュエーションを比較し、どっちを買収もしくは出資するのが良いのかを考えてみようと思います。

 

第一弾は、クラウドソーシング。というのも、単一の事業、ビジネスモデルは成約率=規模の経済、不動産などと違って両国で特に法規制がない等から比較がしやすいと判断しました。また「クラウドワークス」が最近上場したため、数字が出そろって比較しやすいと思ったためです。

 

猪八戒网」と「クラウドワークス」のデータ

 

猪八戒网

 

・「猪八戒网」は推定企業価値は100億元以上。前回の資金調達(26億元(520億円))が株の20%と想定すると、企業価値、130億元(2600億円)。会員数、1300万

・「クラウドワークス」は時価総額140億円で、会員数は60万人。

 

会員数と企業価値は比例すると仮定すると、ほぼ一致します。会員当たりの価値でいうと(かなり大雑把な推測ですが)、日中ではあんまり変わりはないようです。

ただ「クラウドワークス」は上場済み、「猪八戒网」も上場間近なため、「シリーズAやBあたりでの比較もあった方がいいのでは?」とサロン(https://www.facebook.com/groups/chinastartup/)で意見をいただきました。

 

猪八戒网」と「クラウドワークス」、バリュエーションが高騰するのはどっち?

 

クラウドワークス

 

企業価値というのは、売り上げと違って、結局主観的な判断ですから、ビジョンや将来の利益を「なんとなく」反映したものになる?つまり、ビジョンや将来の可能性をいかに見せるかが、企業価値をあげる1つの要素と言えるでしょう。

さて「猪八戒网」ですが、2105年6月に従来型のマッチング手数料は取らないと宣言し、企業の商標登記(どこの企業がロゴを発注したのかすべて知っている。もちろん発注してもらっているから。)で収益をあげるモデルに転換していくとのこと。

これは、「猪八戒网」の価値は、会社登記、商標登記といった企業の顧客データを持っているということに他なりません。 おそらく、企業の引っ越し、会社登記を簡略化する類のサービスを買収あるいは自社で展開するのではないでしょうか?

猪八戒网」は、あらゆる企業の設立を支援するプラットフォームを目指していく。

「なんとなく」魅力的に見え、「将来」稼いでくれそうな、「猪八戒网」の方が企業価値は上昇していくと本誌は予想してみます。

 

アーリーステージでの日中のバリュエーションは?

 

会員数当たりのバリュエーションはほぼ互角でしたが、今回は上場企業と上場間近な巨大企業でした。

次回以降は、アーリーステージ、シリーズAorBでのバリュエーションは日中でどう違うのかを考察してみます。マーケットの滞在率などにも注目してみます。

 

画像、各HPより参照

中国スタートアップの資金調達トレンドを知るために把握しておきたい、2014年度のBAT重点投資領域

中国スタートアップの資金調達トレンドを知るために把握しておきたい、2014年度のBAT重点投資領域

最近、BATによる投資合戦が白熱しています。

日本のメディアではなかなか報道されませんが、毎日のように未上場企業による数十億円規模の資金調達が中国では行われています。

しかし毎日のニュースをなんとなく見ていては全体のつながりが見えず、ただ「すごいな」とニュースを消費してしまうだけです。改めて2014年度のBATの投資を見ることで、日々のニュースの思考を深めるきっかけになれば幸いです。

※BATとはBaidu、Alibaba、Tencentの3社の略称です。

 

bat

 

BATの投資概要

 

BATのみで2014年度は270億ドルの投資を実行しています。日本の2014年度の未公開企業の資金調達が約1000億円であることを考えると(ジャパンベンチャーリサーチ調べ)、BATの投資規模がいかに大きいかが分かるかと思います。

 

Baidu、バイドゥ

投資概況

 

2013年度は17件、30億ドルの投資を実行し、BATの中で最大の投資企業でしたが、2014年度は15件15億ドルと、大幅な減額でした。

事業領域として教育分野がアリババとテンセントと比べて大きいですが、他に目立った特徴はありません。

買収そのものよりも、自社の技術力のために投資を行ったと考えられる2014年でしょう。その成果なのか、2015年下半期には自動運転自動車を発表すると言っています。

 

大公司单个版图-Baidu

 

投資領域

 

最も多かったのは教育系の4件の投資でした。続いてエンターテイメント系に3件の出資・買収。次に自動車・交通系に2件の投資。Uberに6億ドルの出資が2014年度の最大でした。

2014百度投资盘点-

Alibaba、アリババ

投資概況

 

2014年度、アリババは40件、金額にして170億ドルの投資を行いました。2013年度は22件、25億ドルの投資でしたので、この1年で案件数、金額ともに大幅な増加です。

アリババは電子商取引サイトとして発展しましたが、今はありとあらゆる業界内で自社サービスもしくは事業提携を結んでいる会社であり、まさしくアリババ帝国を形成しています。

 

大公司单个版图

 

投資領域

 

170億ドルの資金をアリババはいったいどこへ投資したのでしょうか?

アリババが2014年度に投資をした領域は、上から順にエンターテイメント10件(30億ドル)、EC6件(3億ドル)、モバイル3件(54億ドル)、ライフスタイル3件(30億ドル)、SNS3件(3.5億ドル)でした。

投資金額ではモバイルが54億ドルとダントツであるものの、エンターテイメントへの10件の投資は目を見張るものです。エンターテイメント事業を手掛ける「华谊兄弟传媒集团」、サッカーチームの「广州恒大足球俱乐部」、中国版Youtube「优酷土豆集团」、中国随一の経済メディアを持つ「21世纪传媒」などに投資を行い、コングロマリット企業にアリババは変貌しています。

アリババが明らかに、コンテンツを持たない「プラットフォーム」から、コンテンツを持つ「パブリッシャー」へと近づいているのが分かると思います。

そんなアリババの「プラティッシャー」化が一目てわかる2014年度の投資でした。

 

阿里巴巴-投资与并购

Tencent、テンセント

投資概況

 

2014年度は46件、70億ドルの投資。2013年度が24件、10億ドルの投資でしたので、案件数ではほぼ倍増、金額にして7倍もの増額になっています。

テンセントはQQとWeChatというチャット・アプリでモバイルで最強の地位を築いています。中国で友達と連絡を取るならWeChat。友達の近況を見る際もWeChatを使います。WeChatにいかに人を集めるか、その人をいかに活用するかというのが、テンセントの基本的な戦略です。

下の図で、水色のモバイルと、黄色のSNSが大きな面積を占めているのがその証拠です。つまりモバイルとSNSで更なるWeChatの強化またはWeChatからの莫大なトラフィックの流入を図っていくという戦略ですね。

 

tensent 大公司单个版图

 

投資領域

 

ゲーム3件(7億ドル)、ライフスタイルO2O 9件(23億ドル)、EC3件(6.5億ドル)、モバイル4件(9.5億ドル)、エンターテイメント3件(6.5億ドル)の分野が投資案件、投資金額ともにテンセントの2014年度の投資領域TOP5となっています。

投資金額の30%を占めるライフスタイルO2O分野への投資が圧倒的に目立ちます。

クラシファイドサイトの「58同城」に計3ラウンドで合計8.6億ドルの出資を行い、24%の株を保持。さらに10億ドルの時価総額を誇る、中国版食べログの「大众点评」の株も20%保持しています。

上の図で述べたように、ライフスタイルO2O分野へのテンセントの集中的な投資はWeChatとのシナジーをいかに高めるかという1点に尽きると思います。

アリババはエンターテイメント事業の投資を行い、「プラティッシャー」化していますが、テンセントは周辺企業を集約していくことでさらに「プラットフォーム」としての力を強くしていく、そんな戦略の違いが2社の投資先から見て取れます。

ゲーム分野への投資も目立ちます。ゲームでの売り上げはテンセントの主要な収入ですが、国内2件、国外7件の投資を実行しています。

中国EC第二のシェアを占める「京東」へ2.4億ドルの出資を実行するなど、アリババの対抗馬とも抜け目なく連携しています。

 

腾讯  2014年度投資

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

バイドゥは研究開発に重点を置き、アリババはコンテンツの投資に走り、テンセントはWeChatを軸にしたO2Oエコシステムを作り上げるため様々な領域の企業に投資をしていました。

以上がBAT各社の重点投資領域であります。しかし重点分野でなくとも投資額・案件共に絶対数では大きく、実際はすべての分野で競争していると言えます。

2014年度の状況が分かると、2015年度の日々の資金調達の情報も繋がって見えてくるでしょう。

資金調達の裏にあるBATの思惑が分かってくると、中国のスタートアップのダイナミックをより堪能できること間違いなしです。

 

参考、画像:IT桔子2014年度盘点系列(1):BAT+3M巨头的布局(TABLE派系)

IT桔子2013年度互联网创业投资盘点(1):BAT+3M的投资收购大战

BAT启蒙网络理财,易贷微理财叫板移动金融

中国の百度がグーグルを追い抜く?BMWと自動運転車を共同開発

中国のスタートアップの発展を考える~ペット業界を例に~

中国のスタートアップの発展を考える~ペット業界を例に~

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。

今注目しているのは、中国のインターネットはどのように発展し、スタートアップはどのようにそこに参入し、さらにBATなども絡んでいく中でどうやって産業が発展していくかです。様々な業界の歴史と現在を分析し、中国のスタートアップがどう発展していくのかを考えてみたいと思います。

第一弾は、ペット業界から。

 

犬

 

中国のスタートアップの投資や企業を整理するブログ・メディア「IT桔子」のまとめによると、ペット系のスタートアップは現在24社あるそうです。

 

动物o2o

 

成立年

 

2012年以前:3件

2013年:5件

2014年:12件

2015年:4件

となり、業界として発展し始めたのは、2014年とみてよいでしょう。ここ2弱でで同じ領域で20件ものスタートアップが出現するってすごいですね。

中国でスマフォが普及し始めるのが、2010年です。それより若干遅れた2014年に一番多くのスタートアップが成立したのは、2010年当初は衣食住といった最も市場規模が大きいところにスタートアップが参入したからでしょう。

 

スマフォ普及

出典:iResearch Japan、中国スマートフォンは2012年に1億1250万台を突破すると予想

 

投資ラウンド

 

不明:11件(実際はしていないorエンジェルorシリーズA)

エンジェル:10件

PreA:1件

シリーズA:3件

シリーズBI以降:2件

金額も多くて500万人民元なので、まだ資金によりスケールさせる段階ではなく、サービスやビジネスモデルで差別化させる段階と言えるでしょう。

また中国の大手インターネット企業はまだどこも投資していません。まだ業界としては未熟な証拠ではないかと思います。この段階で投資するのは博打に近く、ある程度凄み分けされるのを待っているんでしょうか?

 

事業領域

 

EC、SNS、訪問サービス、マッチング

に大別できます。重なっていたりするので、細かく分けることはできませんが、SNSと訪問サービスが圧倒的に多いです。これは参入障壁が低いからでしょう。

 

老舗のプレーヤー

 

近年のスタートアップのみを見ると、中国のインターネット・ペット業界は全く発達していないように思うかもしれませんが、むろんそんなことはありません。2000年代にC2C(Copy to China)モデルで、.comブームがすでに来ていたのです。

2005年と最も早く国内で成立した「爱狗网」、2006年に16歳の高校生が創業した「狗民网」、2007年にテンセント出身者が創業した「波奇网」、2007年に重慶の大学生が創業した「E宠商场」。

これらはすべて、コミュニティ+ECで成長しました。ECを淘宝に出店するのか、自社で行うのかなど手段は様々ですが、コミュニティの価値を高めることで、ECへの流入を最大限にするというのが基本的な戦略です。

業界の立ち位置として、彼らは食べログやぐるなびのような感じです。

彼らを「.comスタートアップ」と名付けるなら、現在のスタートアップは「モバイル・スタートアップ」です。

今後のトレンドとして、「.comスタートアップ」は「モバイル・スタートアップ」を脅威に感じつつ、戦略的出資や買収をするなどして、自社の生態圏に組み込んでいくでしょう。

 

まとめ

 

・「.comスタートアップ」が2005年から勃発し、2014年に「モバイル・スタートアップ」が本格的に勃発。

・「モバイル・スタートアップ」は現在約2年が経過。大きな投資もなく、BATも参入していない。

・2~3年して業界が落ち着いた段階で、BATが参入し、「.comスタートアップ」も「モバイル・スタートアップ」に投資をしていく。

 

今後の注目は、「モバイル・スタートアップ」が他社と差別化するためにどんな面白いアイデアを出してくるのか、BATと「.comスタートアップ」がどのタイミングで市場に参戦してくるかです。おそらく前者(市場が細分化)と後者のタイミング(大手の参入)はほぼ同じであるになるでしょう。

共同購入サイト業界の落ち着きがだいたい5年ぐらいかかったので、ペット業界もおそらく現在から2~3年でBATなどが参入し始め、4~5年で市場が落ち着くのではないでしょうか。

どのようにスタートアップが勃興するのか目が離せません。

 

参考、画像:看中国宠物互联网行业十年

O2Oクリーニング「e袋洗」がバイドゥ主導の1億ドルの資金調達を完了したが、それが意味することを予測できますか?

O2Oクリーニング「e袋洗」がバイドゥ主導の1億ドルの資金調達を完了したが、それが意味することを予測できますか?

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。2018年には2000億元に到達するクリーニング市場。しかし現在のクリーニング市場におけるネットカバー率はたったの0.04%しかなく、まだまだ成長の見込みがあります。

シェア第2位のO2Oクリーニング「e袋洗」がシリーズBでバイドゥをリードインベスターとして1億ドルの資金調達を行いました。バイドゥがリードインベスターとして巨額の資金調達に参入した意図はなんでしょうか?この資金調達を基に、中国O2Oクリーニング市場のこれからを占ってみたいと思います。

 

洗涤O2O

 

プレーヤー

 

シェアを見ると、「泰笛洗涤」が75%、今回資金調達を行った「e袋洗」が20%、残りは「懒猫洗衣」が3%、「泡泡洗衣」が0.8%、「衣卫士」が0.5%、「我要洗衣」が0.4%、「懒到家」が0.3%とプレーヤーは完全に決まっています。

なぜ「泰笛洗涤」はこんなにも大きなシャアを取ることができたのか?COOの黄宝存氏はこう言っています。

「我々は、最も早く参入し様々なビジネスモデルを試してきた結果、この業界の特徴を知り、その特徴に適切なビジネスモデルを築いたからだ。」

 

クリーニングサービスの勝利の方程式とは?

 

では、いったいどういったビジネスモデルで「泰笛洗涤」は勝利を収めたのでしょうか?

O2Oクリーニングには3つのビジネスモデルがあります。

1、プラットフォーム+自社型:工場は設けず、プラットフォームとして店舗と連携するが、配送は自社で行う。

2、プラットフォーム型:プラットフォームとして店舗と連携し、配送は外部に委託する。

3、自社型:工場を設け、すべて自社で完結させる。

 

クリーニング市場の競争の本質がサービスであると気づいた、「泰笛洗涤」はいち早く1の「プラットフォーム+自社型」を取り入れ、自社による配送システムを築き上げ、配送員も自らのコントロール下に置くことで、高品質なサービス体制を整えました。

その結果、「泰笛洗涤」の顧客満足度は95%にも達し、75%という圧倒的シャアを築くことができました。プラットフォーム型ビジネスモデルを採択した「e袋洗」は65%でした。

 

プラットフォーム+自社型のビジネスモデルは中国O2Oのトレンド

 

中国のO2Oビジネスのトレンドは、自社で配送機能も持ち合わせる、「プラットフォーム+自社型」のビジネスモデルです。第三者に配送を任せるとどうしても顧客とのコミュニケーションにおいて満足のいく対応ができません。

 

重模式O2O

 

中国版Amazonの「京东」やテイクアウト配送サービスの「饿了吗」は、配送システムに巨額の資金を投じ、物流システムの構築に全力を尽くしています。

この背景には、どれだけネットが発達しても、オフラインでのサービスの低さが挙げれらます。

 

ビジネスモデルが確立した市場はどう発展するのか?

 

さあ、本題です。ビジネスモデルが確立した市場はどう動いていくのでしょうか?O2Oクリーニングの場合は、先に述べた3つのビジネスモデルで凄み分けができています。

中国版Uberでユーザー獲得のために、値引き合戦が行われたのは本誌の読者なら記憶に新しいでしょう。

配車サービスを参考にすると、O2Oクリーニングもユーザー獲得合戦のために、「無料クリーニング!」や「1元クリーニング!」といった値引き合戦が行われのが予想できます。しかしその資金はどこから捻出するのか?

VCからもちろん調達するのですが、中国では必ずや参戦するプレーヤーがいます。BATことバイドゥ、アリババ、テンセントです。彼らは自社のエコシステムを創るために、O2Oの周辺サービスへの投資に必死になっています。

 

ここで、バイドゥがシリーズBの調達で、リードインベスターとして参入したことが市場にとってどういう意味を表すのかが分かるかと思います。ユーザー獲得合戦スタートの合図ではないかと。かなり大胆な予測ではありますが、バイドゥに対抗して、アリババもしくはテンセントが「泰笛洗涤」に投資するのではないでしょうか?

ここで「泰笛洗涤」に投資しないと残りはシェア率がほぼない企業しか残っていませんから、アリババとテンセントはかなり躍起になって資金を入れたがっているのではないでしょうか?

「ビジネスモデルの確立+BATの参戦=ユーザー獲得合戦の開始」と大胆不敵にも予測してみましたが、O2Oクリーニング市場は実際にどう動くでしょうか?BATがさっそく参戦してくるのか、それとも彼らの参戦なしに業界は発達するのか、引き続き注目です。

 

参考、画像:洗涤O2O行业市场规模年底或超千亿

O2O模式在洗涤市场占比不足1%

e袋洗敲定1亿美金B轮融资,百度领投

黄渊普笔记:重模式O2O正在兴起!

 

あなたがバイドゥのCEOなら、自社の共同購入サイトにいくら投資しますか?

あなたがバイドゥのCEOなら、自社の共同購入サイトにいくら投資しますか?

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。中国の共同購入サイト業界が落ち着いてきているという記事を公開しましたが、そちらは読みましたでしょうか?2010年から過熱した市場も5年を経て、落ち着きを見せています。

バイドゥが「糯米」を買収する形で、一定の成果を見せたことは記事で述べました。しかし市場シェアは13%で、「美团」の55%、「大众点评」の22%に大きく水を開けられています。

あなたが、バイドゥのCEOならどうしますか?

 

百度糯米

 

 

2015年6月30日にバイドゥのCEOが李彦宏が発表したのが、3年以内に200億元を「百度糯米」に追加投資するということです。

“互联网+”(インターネット+)ならぬ“会员+”という概念を掲げ、よりユーザーの体験価値を上げ、共同購入サイトの「糯米」を軸に、O2Oのエコシステムを作っていくそう。

アリババが地域生活サービス「口碑」に60億元の出資を実行するなど、引き続きO2O市場が盛り上がりを見せています。

共同購入サイトの出資に留まらない200億元の資金をどう分配し、O2Oエコシステムを創っていくのか、楽しみです。

 

参考、画像:重磅:百度糯米将追加200亿投资,布局O2O生态战略!

中国共同購入サイトに参入したBATの5年にわたる戦いの勝者は?バイドゥ、アリババ、テンセント?

中国共同購入サイトに参入したBATの5年にわたる戦いの勝者は?バイドゥ、アリババ、テンセント?

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。2010年市場が過熱し始めた中国共同購入サイト。もちろん中国3大インターネット企業のBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)も参入しました。この5年で業界も落ち着いたところで、振り返ってみましょう。中国共同購入サイトに参集したBATの勝者はどこ?

 

1、「糯米」を買収してしまったバイドゥ

 

糯米

 

バイドゥが020サービスに参戦するのは2010年から少し遅れ、2012年でした。

2013年には「糯米」に1.6億ドルの投資を実行し、2014年には買収しました。また投資の時点から、資金以外のリソースも投下し、バイドゥと「糯米」は緊密な関係を築いてきました。

市場シェア65%の百度地図と75%の百度モバイル検索の恩恵を受け、業界3位となる13%の市場シェアを「糯米」は占めています。

バイドゥとのシナジーを活かし、うまくいった例として中国のメディアも評価しています。

 

2、「美团」を放置プレイのアリババ

 

美团

 

さあ、中国最大のECサイトを運用するアリババはどうでしょうか?アリババは中国最大の共同購入サイトの「美团」に大型の投資していますが、資金を投資したのみで、自社のリソースを何かに生かすということもなく、全くの放置です。

自社でも共同購入サイトの「聚划算」を運営するなど、戦略が不透明と言えるでしょう。

 

聚划算

 

2015年1月18日に「美团」は70億ドルの評価をつけ、7億ドルの資金調達を完了しました。2014年の年間取引額は460億元、市場シェアは55%に達し、中国共同購入サイトのNo.1です。

上場、もしくは買収されれば、投資的には成功ですが、事業シナジーとしてはうまく機能していない、成功とも失敗ともいえないでしょう。

 

3、共同購入サイトでは敗北したテンセント、020で覇権を握りに。

 

qq团购

 

テンセントは他社に投資する前に自社で「QQ团购」を運用していました。テンセントはQQ経由の大量のユーザーを流す選択肢がありつつも、「高朋网」にGrouponと共に出資しました。

しかし偽物商品が出回るなど経営はうまくいかずテンセントは撤退し、「QQ团购」と「高朋网」は合併しました。

もちろんテンセントがこれで収まることはなく、2014年12月に、中国最大のレビューサイト「大众点评」の株を20%取得し、共同してO2Oの生態圏を作っていく方向に戦略転換しました。共同購入サイト自体は諦め、O2O戦略の1つとして位置づけ、020の覇権を握りに挑戦しました。

 

まとめ 全く別の道をたどったBAT

 

自社とのシナジーをうまく生かしたバイドゥ、投資的には成功だが事業シナジーを活かせていないアリババ、市場から撤退し戦略の方向転換をしたテンセントと同じ業界に参入しながらも、全く別の道をたどったBAT。

市場が過熱してから、収束するまで5年かかったのも別の業界の発展を考えるときの1つの参考になります。

現時点では、バイドゥがうまく業界に参入できたと言えるでしょう。しかしテンセントがO2O全体の覇権をどう握るかでこの評価も変わるかもしれません。中国のO2Oの覇権争いは今後2~3年ででアリババとテンセントを中心にさらに激しい市場になっていくのが予想されます。

またその時にBATの勝者を決めましょうか。

 

参考、画像:团购网站或纷纷冲刺IPO:美团与大众点评互殴

打了5年持久战,BAT团购布局怎么样了?

 

約880の共同購入クーポンサイトの頂点に立った「美団」がいよいよネット金融へ参入か

約880の共同購入クーポンサイトの頂点に立った「美団」がいよいよネット金融へ参入か

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。共同購入クーポンサイトの「美団」CEO王兴便氏がネット金融サービスに参入することを2015年1月に宣言してから半年、いよいよネット金融に参入するだろうとO2O専門のメディア「亿欧」が伝えています。

 

美团网CEO王兴便

 

2014年1年間で達成した460億元の莫大な取引を、自社の金融サービスを通じて決済させたいと思うのは当然でしょう。流通額を一時的にプールさせるだけで、莫大な利息が手に入ります。

どうやらネット金融関連の人材を募集しているそうで、金融サービスのローンチまであと少しかと推測しています。

しかし共同購入クーポンサイトがネット金融まで手掛け、自らのエコシステムを創りに行くなんて、日本ではあまり見られないダイナミックな動きです。O2Oで市場シェア60%を取った企業がどう展開するのか、引き続き注目です。

 

参考、画像:美团金融大野心,秘密布局互联网金融

「PayPal」の3倍の取引を行う、「蚂蚁金服グループ」が450億ドルの評価を受ける。

「PayPal」の3倍の取引を行う、「蚂蚁金服グループ」が450億ドルの評価を受ける。

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。「蚂蚁金服グループ」が資金調達を終えていたことを6月18日に明かしました。

 

蚂蚁金融服务集团

 

2014年6月までの1年で、第三者決済プラットフォームの「支付宝」の取引額は7780億ドルに達しました。

これは「PayPal」の3倍、世界のオンライン決済の1/3にも達します。企業価値はUberの500億ドルに次ぐ、450億ドルの評価を受けています。

さらに注目すべきは、日本の内閣にあたる「国務院」直属の「全国社保基金」が出資をしたことです。来週には中国政府の承認のもと、ネット銀行を開設することも決まっていますから、中国政府と「蚂蚁金服グループ」は蜜月関係と言えます。

アリババは政府と協働して、利益の拡大をしばらく「は」図っていくでしょう。

 

 

参考、画像:外媒称蚂蚁金服已完成新一轮融资 估值450亿与小米相当

蚂蚁金服确认引入社保基金 已完成第一轮融资

蚂蚁金服:在金融圈打造另一个阿里

 

 

 

 

 

讯 6月18日消息,蚂蚁金服集

中国版Airbnb(実は少し違う)の「途家」が10億ドルの評価をつけシリーズDで2.5億ドルを調達していたことが明らかに。完全勝利したが、それはなぜか?

中国版Airbnb(実は少し違う)の「途家」が10億ドルの評価をつけシリーズDで2.5億ドルを調達していたことが明らかに。完全勝利したが、それはなぜか?

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。

2015年6月18日、中国版Airbnbの「途家」が10億ドルの評価をつけシリーズDで2.5億ドルを調達していたことが明らかになりました。

 

途家

 

 

2013年2月時点では、「小猪」と「螞蟻」も競合の一角を占めていましたが、6月19日時点で投資案件をログするブログ・メディアの「IT桔子」で筆者が調べたところ、「小猪」は2014年に1500万ドルの出資以来動きがなく、「螞蟻」も2013年に数百万ドルの出資を受けて以来動きがないようです。

資金調達のシリーズ別で見ると、買収された「上海德佑房地产」を除き、多くがシリーズAもしくはBで、シリーズDまで調達しているのは、「途家」のみでした。(欧米のサービスは除く。)

 

中国版Airbnb シリーズB

(シリーズBで資金調達済みの各社。左氏から右に、四川、広東、北京と地域ごとにサービスがあるのが分かるかと思います。)

 

資金調達の進み具合を見る感じでは、「途家」が完全勝利したと言っていいでしょう。ではなぜ、「途家」が勝ち残ったのか?

実は「途家」はC2Cのビジネスモデルではなく、B2Cで急成長しました。信用が鍵となるC2Cを中国で実現するのは難しく、「途家」は、一時的に空いた部屋を大家が貸し出すB2Cを選択しました。

先に挙げた、「小猪」と「螞蟻」は共にC2Cのビジネスモデルでした。C2Cはサービスが悪いためリピーターがつかず、新たな顧客獲得のためのマーケティング費が大きな負担となりました。

アメリカ式をいたずらに持ち込んだビジネスモデルはなく、中国のマーケットを理解しローカライズ化が成功した良い例として今後も「途家」は研究される事例となるでしょう。

 

 

参考、画像:中国における、Airbnbクローンサイトの熾烈な戦い

短租网站途家完成新一轮2.5亿美元融资:携程投资

途家网:度假租赁 O2O加B2C模式的创新