Xiaomiがついに電動自転車を発売!

スマートフォーンメーカーから脱皮し、インターネット企業へと変貌するXiaomi。

世界で最も時価総額の高いスタートアップへと成長したXiaomiが見せる次の一手はなんと、電動自転車。

2kgに達しないその軽さとNASAの技術をフル活用した最先端技術が最大の魅力。

移動手段の末端である自動車から中国市場をひっくり返すXiaomiに引き続き注目です。

 

xiaomi 電動自転車

 

参考:雷军香山讲话:小米下个五年干什么?IF⋯⋯

画像:雷军香山讲话:小米下个五年干什么?IF⋯⋯

自動車の未来を語る超ニッチなテック系ブログ・メディア「车云网」

話題になっている、あるいは専門の領域をカバーする中国ローカルのメディアを今日も紹介します。

 

车云网

 

cheyun

 

月間PVは5.5万。

2013年4月にローンチされた「自動車の未来」をテーマにした中国最初の自動車専門のテック系ブログ・メディア。車の電子化、スマート化、IT化、デジタル化を中心に追いかけています。レイアウトもすっきりしており、中国で流行りののスタイルを踏襲しています。毎日5~6の文章を更新し、転載は行っておらず、記事の質に重きを置いている模様。

創始者は赵晶で、10数年メディア業界に従事し、自動車業界にも8年従事したプロ。

 

赵晶

 

赵晶はメディアの未来という文脈で、「车云网」がどのように稼ぐかを語っています。従来のPVを頼りにした広告モデルではなく、会員モデルでいかに作者と読者でコミュニティを育てていくかを考えているようです。

自動車の未来はもちろんのこと、Webメディアの未来としても、「车云网」には引き続き注目していきたいです。

 

月間PV:SimilarWebを参照。

参考:赵晶:新媒体是多生态共荣圈

画像:赵晶:新媒体是多生态共荣圈

中国で今ホットな「EC」・「O2O」・「ネット決済」を理解するためにおすすめのメディア3つ

中国のインターネット関連のサービスの勃興は勢いを増すばかり。競争が激しく、生まれては消えていく超サバイバルな環境です。そんな激しい環境には何かヒントになるものがあるはず。とは言っても、どのメディアを見れば各業界の情報を一括して取得できるのか分からないので、EC、O2O、ネット決済の3つのジャンルに分けてお勧めのメディアを紹介します。

 

亿邦动力网

 

ebrun

 

中国のECを理解するなら「亿邦动力网」です。B2B、B2C、モバイルEC、越境ECなどECに関わるところはすべてカバーしており、中国内で最も影響力のあるECメディアであると標榜しています。月間PVは44万。18の職種で人材の募集をかけているところからも、成長しているのが分かります。

 

亿欧网

 

iyiou

 

O2Oの事例を見つけるなら、「亿欧网」です。2014年には数百万元(数千万円)の資金調達をしています。画像(上部のタブ)を見てもらえばわかる通り、小売り・飲食・旅行・自動車・教育など様々な分野のO2Oの事例を扱っています。中国で最初のO2Oの事例はC-tripで1999年でした。2010年に「团购」がローンチされ、2011年にアメリカよりO2Oという概念が輸入され、2013年になってようやくO2Oをモデルにしたビジネスが爆発的に広がりました。自身の業界が中国ではどう展開しているのかを調べるのに使えそうです。月間PVは10万。

 

支付网

 

paynews

 

中国のネット決済を扱う、非常にニッチなメディアです。アリババグループが提供する「支付宝」を代表に、中国のネット決済は日本よりも庶民にしみついている印象があります。Xiaomiが先日、金融サービスに参入することを発表したように、ネット決済は今もっともホットな話題です。HPにはBBSの機能もあり、決済関連の人材募集もあります。月間PVは1.5万。

 

以上、自身の業界が中国ではどのように発展しているのかを理解したいときに助けてくれる3つのメディアでした。

 

画像:各トップページより引用、月間PVはSimilarWebを参照。

 

 

日本語で読める中国スタートアップ、IT関係のメディア14つ(随時更新)

プレゼンテーション1

 

中国スタートアップ、IT関係を観察するならチェックしておきたいメディアを前回の記事でまとめましたが、中国語が中心でしたので、日本語で読める中国スタートアップ、IT関係のメディアもまとめてみました。

 

あなたがスタートアップならチェックしておきたい中国のIT関係のメディア11選

 

独立して中国のスタートアップ、IT関係を扱っているメディアはありません。基本的に本業の方のオウンド・メディアの位置づけとしてのメディア、または経済ニュースのカテゴリーの1つが中心です。ですので、中国というカデゴリーをRSSで設置するのをお勧めします。

 

CloudGateway – クラウドゲートウェイ

 

アジア各地域のクラウドサービスの情報を中心に、国/地域ごとに異なる通信環境やインターネットの規制情報などのコンテンツの配信を行っています。

 

CLARA ONLINE techblog – クララエンジニアメンバーによるテックブログ

 

アジアITビジネス調査レポート|CLARA ONLINE

 

インターネットのコンサル会社ですので、ブログの方は中国以外の技術的な情報も流れてきますが、レポートの方は、中国サービスの市場調査や少しこみいった分析などを出しています。

 

ChaiMaga 中国ニュース情報サイト | 中国を知る力ー中国にかかわるニュース、情報記事を掲載するサイト

 

インターネット企業創業者のインタビュー記事などもあり、さかのぼって読んでみても良いかもしれません。

 

ゼロから始める33歳ITど素人の中国インターネットビジネス

 

IT関係の記事は少ないですが、現地駐在日本人目線のビジネス日記が良いです。

 

中国ソーシャルメディア雑記

 

中国で社内SNS事業を展開されている中尾さんのブログ。中国のインターネット環境がどういったものであるかの統計的な記事が多いです。

 

中国語ウェブ制作・マーケティング情報マガジン

 

本業が中国マーケティングなので、マーケッター目線の記事が多めです。

 

中国決済動向

 

中国の決済情報に特化したブログ。これはかなり貴重です。もっと更新していただきたいところです。

 

呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

 

市場動向が中心ですが、まれにインターネットサービスについても言及されています。日本企業向けコンサルを行っている中国人の方で、日本人がへー!となる情報満載です。

 

Swanbridgepartners | 株式会社スワンブリッジパートナーズ

 

2015年になってからほぼ毎日ペースで更新されています。本業はインバウンドに関するあらゆることと、代表の寺村さんが戦略コンサル10年間での経験から、調査からM&Aまで文字通りあらゆることを行っているそうです。今最も面白い中国IT関係のブログです。

 

越境ECならウィジャパン

 

テンセントと提携を結ぶWEJAPANが運営するメディア。中国は関税の撤廃をどんどん進めており、越境ECは今もっとも注目されている分野で、この分野でのいい情報を艇に入れることができそうです。

 

Skipper_John(石井良宗)の中国ビジネス・ブログ

 

元ドコモ中国の石井さんのブログ。タイトルは中国ビジネスですが、ネットサービスの情報が多いです。2014年6月から更新されていませんが。

 

アジアニュース – アジア経済ニュース – Bloomberg

 

ブルーグブークのアジアのニュースです。グーグルアラートで中国のWebサービスを拾おうとすると、ブルーグブークの記事が多く上がってくるので、ピックアップしました。

 

THE BRIDGE Tech in Asia(ザ・ブリッジ)

 

アジアのテックニュースで有名なTech in Asiaの記事をTHE BRIDGEが翻訳しているものです。

 

THE BRIDGE TechNode(ザ・ブリッジ)

 
中国のテックニュースを英語で発信しているTechNodeの記事をTHE BRIDGEが翻訳しているものです。

 

 

以上日本語で読める中国スタートアップ・IT関係のメディア14つでした。

 

個々の企業の動向まで目を通す必要はありませんが、巨大ネット企業の動向(特にネット決済など)には注意を払ってもいいのではないでしょうか?

 

 

あなたがスタートアップならチェックしておきたい中国のIT関係のメディア11選

プレゼンテーション1

 

中国ECサイトのリサーチから始まった、中国のWebメディア放浪の旅。

 

あれからはや3か月がたったところで、チェックした方が良いメディアをまとめてみました。

 

中国版メディアの輪郭、スタートアップ・IT関係メディア、英語で読める中国ITメディアの3つに分けて、チェックしておきたいメディアをリストアップしています。

 

市場としても工場としてもイノベーションの拠点としても、なんだかんだ言って魅力的な中国。たまにゆるーくチェックしてみても良いかもしれません。

 

メディア論ならこの3つ!

 

百道网-书业与阅读产业门户

 

出版業界について情報発信しています。日本で言うところの「新文化」的な感じです。

 

新媒体观察

 

漢字の通り、新メディアを観察するメディア。メディア運営のほかに、スマフォへの最適化などのコンサルなども手掛けている模様。

 

SocialBeta | 社会化营销人的知识分享和职场成长平台

 

ソーシャルメディアを中心にUPしています。HPがとりあえずおしゃれです。いかにも中国っぽいデザインのWebメディア。

 

中国スタートアップ・IT業界を観察するならおさえておきたい!

 

36氪 | 关注互联网创业

 

ネット・ベンチャーにフォーカスした中国国内最大のWebメディアです。月間PV数は1000万超え。北京、南京でコアワーキングスペースも運営しています。

 

IT桔子 | IT互联网公司产品数据库及商业信息服务

 

毎日の投資案件一覧を速報で伝えています。企業版Wikipediaとしても機能していて、検索するのに便利です。

 

199IT互联网数据中心 | 中文互联网数据研究资讯中心-199IT

 

IT業界の統計を中心にUPしています。中国のざっくりした市場の外観をつかむのに重宝します。

 

虎嗅网

 

ITやガジェットを扱うユーザー投稿型メディアです。最近は質が悪く、使えないとのコメントもちょくちょくみかけますが。

 

爱范儿 · Beats of Bits – 发现创新价值的科技媒体

 

NewsPicksの中国IT関連記事のほとんどがこちらの翻訳記事です。

 

财新网-原创财经新媒体-CAIXIN.COM

 

NewsPicksのパートナー。2010年と比較的最近できたメディアです。創始者は胡舒立。TIMESにもっとも影響力のある人物100にも選ばれたことがある、中国で最も有名なメディア人の1人。テーマはマクロ経済も含み幅広いです。

 

英語で分かる中国IT業界

 

TechNode – News & Insights on Chinese Startups and Tech Market

 

中国語、フランス語、英語の3言語で記事発信を行うTechNode。THE BRIDGEのメディアパートナーでもあります。運営元はTechCrunchの中国公式パートナーで、イベントに強みを持っています。

 

Tech in Asia – Asia Tech News for the World

 

言わずと知れたTech in Asia。ここに行けばアジアのテックニュースが読めるという抜群の安定感。上に同じく、THE BRIDGEのメディアパートナーです。

 

 

以上11媒体でした。時間があるときにゆるーく見てみてください。中国語の媒体が多いですけど漢字なのでなんとなく分かりますよ。

 

日本語、英語版もそれぞれまとめてみたいと思います。

 

※日本ではLINE@が始まり、だれでも発信時代がさらに加速しました。一方中国ではWeChatというメッセンジャーアプリが、個人でも使える無料の公式アカウントを以前からローンチしており、多くのメディア・個人がWeChatの公式アカウントを当たり前のように活用しています。今回は各メディアのURLを張り付けましたが、実際はWeChat経由で各メディアの記事を見ることがほとんどです。

 

広告が入るなら、電子書籍を無料で読めるという面白いアイデア

 

中国の電子書籍には、無料本がたくさんあります。

それも元から無料の本だったり、電子書籍版しかないとかではなく、紙の本があるにも関わらず無料です。

 

何かからくりがあるのですが、こういうことです。

 

百度という検索サービスが手掛ける「百度阅读」を例にとってみます。

 

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上記のように本を読んでいると、突然現れます。

 

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画面いっぱいに広告が入ると、けっこうインパクトあります。

 

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広告に飛ぼうとすると、上記のように支払いの画面に移ります。「無料なら広告、有料なら広告なし」というのは、日本でもよく見られますが、それを本に適用するのは面白いですね。ちなみに「百度阅读」ですが、作者と読者の交流もできるようになっています。

 

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右が作者の画面でフォローできます。

 

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上は作者のページです。作者が更新することもでき、読者も感想などを書くことができます。

 

日本でこのように読者と作者が交流するプラットフォームはないような気がします。テクノロジーの面で中国と日本はアメリカのコピーです。しかしテクノロジーから生まれたサービスは各国に合わせて独自化していきます。中国で電子書籍がどのように中国化するのか、そして日本はそこからどう学ぶのか。引き続き注目したいですね。

 

 

引用画像

如何变得有思想?_正版电子书在线阅读_百度阅读

百度阅读_正版电子书在线阅读

SNSをECに持ち込み、中国の女性ユーザー1億人を獲得した「美丽说」

美丽说

 

meilishuo
女性向けファッションEコマースのプラットフォーム。衣服から鞄まで何でも取り揃えています。

女性ユーザー1億人を抱え、年齢層は18歳から35歳。スマフォユーザーの滞在時間は30分を超えるなど、粘着性も抜群です。

「あれがいい」とか、「これがいい」とか話すのを楽しんだりする、いわゆるコミュニティ機能があり、SNSをECに持ち込んだ初めての事例だそうです。美丽说を歯切りにAlibabaなどが似たようなサービスを始めたのこと。

2012年時点で、3000万ドル(30億円)の投資を完了させています。Metapsとほぼ同規模の金額ですね。

友人に聞いたところだと、田舎で娯楽がない人にSNSのコミュニティ機能が受け入れられているのではないか?都会であればデパートがありウィンドウショッピングができるため、そこまではやっていないとの声も。

 

今後もSNS+ECという機能性には注力していきたいです。

 

参考:美丽说D轮融资尚未完成 腾讯参与投资_TechWeb

画像引用:美丽说

Xiaomiのスマフォは使ったことありますか!?めっちゃかわいいですよ!

Xiaomiのスマフォをついに買いました。「Hongmi Note」と「Mi Pad」です。画面設定でXiaomiのマスコットキャラクターに変更できるのですが、それがかわいい。

 

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この画面を解除したら、この子逃げるんです。それもかわいい。

 

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初めから設置している、電話(左下)や連絡先(電話の右隣)はXiaomiのキャラクターになっています。

 

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こんな感じでかわいいです。Xiaomiはただの機会ですが、なんかいとおしさみたいなものを感じます。それが今のXiaomiの大躍進の1つかも知れないですね。

 

LINEが参考にしたい1億8千万人のユーザーを持つメッセージ・アプリ「陌陌」

最近はNewsPicksで中国のITが盛んにピックされていることを示すように、日本人もかなり中国へ目を向けています。中国のメッセージ・アプリではLINE中国版であるWeChatが大変有名です。最近LINEが配車サービスを始めたことで話題になっていましたが、WeChatではそれより以前に始めていました。

  

WeChatに並ぶアプリとして注目を集めているのが陌陌というアプリです。基本的には普通のSNSと変わりありませんが、特徴的なのは「趣味」と「位置」から友達・グループ・周辺イベントを探すことができることです。

  

momo

  

例えば、渋谷駅で検索をしたとします、周辺の人が表示されるのは普通ですが、陌陌の場合は、同じ趣味を持った人でさらに絞ることができ、さらに近くで活動しているグループが表示され、近くで開催されるイベントまで表示されます。さらに「到店通」という位置情報に基づいた広告配信にも取り組んでいます。LINEが人と人のクローズドなコミュニティとしたら、陌陌は趣味と趣味でオフラインからオンラインへとつなげるオープンなコミュニティであると言えます。

  

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引用:http://www.36kr.com/p/201852.html

  

出会い系と言えばそうかもしれませんが、陌陌は広告と動画でこのアプリの位置づけを「若者の逃げ道」とすることで、ブランディング化したのではないでしょうか。それが以下の動画です。

  

一碗热干面

  

麺好きの人たちと知り合って、新しいコミュニティを作っていくという5分の短編ストーリーなのです。500万回以上再生されています。

  

なんといっても、陌陌のすごさは数字に端的に表れています。

 

登録ユーザーは1億8030万人。月間アクティブユーザーは6020万人。日本の人口を超えています。2014年12月11日には米国ナスダック市場で新規株式公開(IPO)し、証券発行値13.50ドルで融資額は2億1600万ドル(約256億円)に上りました。

 

国や地域によってつくられるコミュニティの特色は違ってきます。LINEとはまた違うコミュニティ機能を持つ「陌陌」に引き続き注目です。

  

 

参考:

アリババ出資の中国チャットアプリ会社陌陌(モモ) 米国IPOで約256億円調達

中国チャットアプリ陌陌、IPOで2億5660万ドルを調達へ

 

 

 

Xiaomiがあらゆる機械のプラットフォームを目指していることを再確認できた発表会

15日に今世界で最も注目を集めるスタートアップ企業「Xiaomi」の新商品説明会が北京にてありました。

 

http://static.xiaomi.cn/115

 

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引用:http://static.xiaomi.cn/115

 

 

小米科技(Xiaomi)、5.7インチスマートフォン「Mi Note」を新フラッグシップ製品として発表、2KディスプレイやS810プロセッサを搭載した上位版もあり | ガジェット通信

 

そのプレゼンは何から何までIPHONEを意識したものでした。

 

今回もIPHONEと同レベルもしくはそれ以上のスペックを持ちながら、値段は破壊的な安さでした。各メディアもこぞって「メーカー」としてのXiaomiを取り上げています。

 

しかし、今回の発表会で改めて感じたのは、「サービス業」としてのXiaomiでした。

 

後半はもっぱら「Mi Note」の説明でしたが、前半はXiaomiが何を目指していくかという話でした。その何を目指すのかがはっきりとわかるのが以下の画像です。

 

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引用:http://static.xiaomi.cn/115

 

画面真ん中の「云」はクラウドを指します。その下に繋がっているのは、洗濯機・冷蔵庫やエアコン。Xiaomiのスマートフォーンと家電製品がクラウドで繋がっていることが分かると思います。

 

その証拠に「美団」という中国最大手の家電メーカーに投資したことも今回の発表で触れています。

 

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引用:http://static.xiaomi.cn/115

 

今回の発表で改めてXiaomiが「メーカー」ではなく、「サービス」企業として事業を展開していくことが分かりました。ここまで来ると、Xiaomiの競争相手はサムスンではなくGoogleAmazonになってきます。日本のメディアでXiaomiを「サービス」企業と捉えている記事はあまり出てきませんが、(※最近NewsPicksで連載されました。)サービス業としてのXiaomiに引き続き注目していきたいです。

Xiaomiが目指す世界とは

最近Xiaomiが世間を騒がしており、その勢いはとどまることを知りません。

 

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2010年に創業して以来、様々な話題を振りまいてきたXiaomiですが、ベンチャーキャピタルから11億ドルの資金を調達したことで、企業価値が450億ドルとなり、スタートアップ企業の中で世界一となったことが明らかになりました。

(黒字筆者)

Xiaomi、ついに企業価値でスタートアップ界No.1に躍り出る – iPhone Mania

 

2014年第3四半期のシェアの割合を具体的に見ていくと、サムスンが24.4%、アップルが12.7%、そしてファーウェイは5.3%、シャオミは5.2%、そしてレノボが5%となっている。昨年同期のGartner社の報告書ではシャオミのシェアはわずか1.5%だったので、同社はこの1年で336%の成長を遂げたことになる。

(黒字筆者)

成長率300%のXiaomi、世界のスマホ市場、サムスン、アップル、ファーウェイに続く « WIRED.jp

 

しかし一方では、利益はわずか5,600万ドルで、営業利益率が1.8%しかないことからシェアを取るための薄利多売戦略、ただのAppleの模倣にしか過ぎないことが指摘されています。またネットでしか販路を持たないマーケティング戦略がコスト削減とブランド構築に成功したとよく報道されていますが、僕はXiaomiが実現しようとしている世界はそんなもので済むようなものではないと思います。

そう思う根拠は2つあります。

 

1、Xiaomiはメーカーではなくサービス

 

 

Xiaomi(小米)はモバイルインターネット企業で、自社を純粋なスマートフォンメーカーだと決して位置づけていない。Xiaomiにとって、スマートフォンは巨大なインターネットエコシステムの1つのデバイスにすぎない。

Xiaomi(小米) vs Huawei:中国スマートフォンブランドの対決 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

2、MIUIをすべての中心にする。

 

 

ユーザが新しいデバイスに移行しても、ソフトウェアプラットフォーム(またはカスタマイズしたAndroidシステムのMIUI)に確実に引きとめ、有料コンテンツ、サービス、広告、その他のオンラインで収益を生み出せるアプローチを介して、ソフトウェアプラットフォームから利益を上げる。

Xiaomi(小米)の「ハードウェア100社戦略」とは – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

全てのハードウェア製品向けに、アンドロイドカスタムシステムであるMIUIという統合ソフトウェアプラットフォームを構築することを明言している。 Androidが搭載されアプリストアへもアクセスできるWiFiルーターのHiWiFiがローンチされて間もなく、多くの中国人は次のように考えたようだ。―HiWiFiが家庭における全てのスマート機器のハブとなり、ユーザのニーズをさらに満たすために新しいアプリケーションが開発され、ユーザの機器に接続されるインターネットサービス体験にインパクトを与えることになるだろうと。

Xiaomi(小米)の構想するWiFiルーター中心のスマートホーム設計 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

Xiaomiが目指す世界 Xiaomiはただ廉価なスマフォを作りたいわけではありません。あらゆるハードウェアを作りたいという訳でもありません。彼らが実現したいのは、MIUIを中心として、ありとあらゆるハードウェアとソフトウェアを結ぶプラットフォームを作ることで、顧客に新しいライフスタイルを提案しようとしているのではないでしょうか? ただのメーカーであるなら、450億ドルの企業価値はつかないはずです。

 

何はともあれ、あらゆるマシーンのソーシャル化の上でそのプラットフォームとなり、僕らに今まで見えてなかった世界を見せてくれるかもしれないXiaomiにこれからも注目していきたいです。

 

「進撃的中国IT」を連載するNewsPicks中国編集部のメンバーは?

最近中国のスタートアップやテック系の情報を追っかけているが、なかなか日本語で見つかりません。

 

資金調達や速報的なものはありましたが、解説記事はほとんどなく、そのサービスがどんなものであるのかや中国での市場はどうなっているのかなどは分からない場合がほとんどです。

 

そんな中、話題の経済ニュースメディアNewsPicksでは「進撃的中国IT」で、現地のIT情報メディアからのローカルな視点で面白い記事を週に1回のペースで発信しています。

 

進撃的中国IT

 

編集は「中国」歴約30年のふるまいよしこ氏

 

編集を担当されているのは、ふるまいよしこ氏。香港14年+北京13年半のフリーランスライターをされた後、NewsPicks編集部で東アジアを担当というTHE CHINAの経歴の持ち主です。

 

「現地のIT情報メディア」から翻訳しているとのことでしたが、いったい「現地のIT情報メディア」とはどこか?ということで、「進撃的中国IT」のコラムをすべて元記事まで辿って読んでみました。12月27日現在13本の記事が更新され、1本はリンク切れ、2本は元記事が掲載されていないので分かりませんが、残り10本の内、8本は爱范儿、2本は財新網が元記事でした。

 

となると、注目すべきメディアが爱范儿であることが分かります。

 

さらに翻訳者まで深堀して調べてみると、13本の記事の内、10本を高口康太氏が担当しています。

 

翻訳担当は中国・新興国の海外ニュース&コラムサイトを運営する高口康太氏。

 

高口氏は中国・新興国の海外ニュース&コラムサイトであるKINBRICKS NOWを運営している翻訳家。以下の記事から分かるように「くすっ」と笑ってしまうコラムが多いです。

日本アニメのエンディングではなぜキャラが走り続けているのか?中国人オタクの疑問(百元)

「愛国のため日本車の代わりに国産車を買ったらクズだった!」中国全土でカーオーナーのデモ(高口)

筆者が個人的には一番好きな中国関係のメディアでもあります。高口氏は「ジセダイ総研」でも連載を持っており、ライターとしても活躍されています。

 

以上NewsPicks編集部を深堀してみましたが、①爱范儿という現地のITメディア、②ふるまいよしこ氏、③高口康太氏という3つのプレーヤーが「進撃的中国IT」を構成していることが分かりました。

 

引き続き中国のスタートアップを扱っているメディアがあれば中の人まで深堀りし、良いメディア・プレーヤーを見つけていきたいです。

TechCrunchが中国での唯一のパートナーに選んだテック系メディア「动点科技 (TechNode) 」

动点科技

动点科技

TechCrunchの中国での唯一のパートナーです。TechCrunchが中国進出にあたって动点科技と組んだということは、テック系の情報に関しては質が高いと認められたのでしょうか。月刊PVは13万。

中国とアジアのスタートアップやテック系の報道を中心に扱い、中でもEC、ソーシャルメディア、モバイルネットワークなどには特に注力しています。中国国内の起業家と投資家の橋渡しになることを目標としています。

 

創業者兼CEOである卢刚博士は湖南大学設計学院特聘教授や湖南大学新媒体実験室(深圳)首席研究員でもあります。

Web以外にもコアワーキングスペース、会員制コミュニティ、イベントなどリアルな場でのコミュニティづくりにかなり力を入れているのが分かります。「36氪」と比べて規模が出ないのは、中国国内の報道に力を入れているからでしょうか。

 

XFOUNDER CLUB 创始人俱乐部

XFOUNDER CLUB 创始人俱乐部

中国の若者の起業家に、交流を始め投資家とつなげることを目的としたプラットフォーム。起業家とそれに準ずる人だけが入れるクローズな会員制コミュニティです。

 

极・地 国际创新中心

极・地 国际创新中心

北京市内にコアワーキングスペースを運営しています。約40の企業が既に入っており、約30の案件が成立している。

 

动点智库

动点智库

wikipediaと同じスタイルで、中国のテック企業のデータベースで無料で人物などの情報を提供。

 

TNT沙龙

TNT沙龙

イベントを通じて中国第一線のスタートアップに触れることを目的にしています。

 

ブログメディア以外にも、リアルなイベント、オンラインコミュニティなど報道だけにとどまらないデジタル・カンパニーとしての姿が伺えます。PVだけでWebメディアが成立するのが難しいといわれる中、どう今後展開してくのか注目です。

中国投資のプラットフォーム「投資界」

投資の情報提供からコンサルまでこなす清科グループ傘下のメディア「投資界」。

月間58万PV。「投資」という観点から、様々な情報を発信しています。

 

投資界

 

流入経路を見ると、

 

投資界-2

バランスが取れています。

「投資界」のグループ会社である清科グループは1999年に設立し、中国のベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティ産業における総合サービスのリーディングカンパニーとして不動の地位を築いています。下の画像からも分かるように、情報だけではなく、資産管理も行っており、メディア以外で収益を上げていることが伺えます。他の事業を展開後メディアを設立していることからも、オウンドメディアとしての役割が強い可能性が高い。

清科

清科学-2

 

清科グループは他に、月間14万PVの新芽NewSeedも運営しています。

 

新芽

 

メディアがグループ会社の傘下として機能している典型的な例です。Webメディアだけでは収益は立ちませんが、他のコンサルティングや資産運用などと合わせて運営することで、うまく機能させています。

 

メディアが業界でどの位置に属するのかは国によって変わってくると思うので中国のメディア業界の全体像にも引き続き注目したいです。

スタートアップのイベントでマネタイズを図る「创业邦」

「36氪」がコミュニティを核とするなら、「创业邦」はWebで複数のメディアを運営し、イベントでマネタイズしている印象を見受けます。月間PVは75万で、「36氪」の620万PVと比べると少し見劣りしてしまいますが、検索流入が約半分を占め、SEOを意識した設計になっています。

 

创业邦-Traffic

 

创业邦

 

创业邦

 

アメリカのEntrepreneurグループと独占契約を結んだ中国側のパートナーでもあります。Entrepreneurグループはアメリカの歴史で最も長く、最大の中小企業のプラットフォームです。

International Data Group(アメリカ最大のIT関係の書籍出版社、研究、投資を行う)と清科集团の共同投資によって2007年に成立した、中国で初めてのスタートアップに関するメディアで、ネットだけではなく紙の雑誌创业邦杂志も毎月1回発行しています。

 

创业邦杂志

 

さらに快鲤鱼というネットスタートアップに特化したブログメディアも運営しています。

 

快鲤鱼

 

インキュベーションのコンサル、スタートアップのポータプルサイト创业邦项目库の運営も行っており、スタートアップという領域でメディアをすべて運営していこうという気概が見受けられます。

 

创业项目库

 

さらに、メディア運営だけにとどまらず、创新中国(Demo China)と言われる、中国最大のビジネスプランコンテストを開催しています。2006年にアメリカより持ち込まれ、現在までに8回開催し、10都市で述べ2000企業が参加しています。

 

创新中国

 

创业邦年会创新中国校友会连锁50强论坛Innovation Lab创新大赛、中关村-硅谷创新创业大赛なども開催しており。オフラインでのイベントが最大の強みと言えるでしょう。

 

创业邦年会は、2日間の開催で一人3000元(6万円)の参加費で、イベントをうまく利用してマネタイズを図っています。

 

PV数は決して多いとは言えないが、それでもポータプルサイト、ネットスタートアップ専門のメディアなど横展開することでトラフィックを稼ぎ、ビジネスコンテストで収益とブランドをうまく得ているデジタルメディアであると言えます。

 

同じコンセプトで(複数のWebメディアを運営し、イベントでマネタイズ)を行っているメディアは日本にはあまり見られないので、参考になるかもしれません。

中国一のスタートアップメディア「36氪」

中国一のスタートアップコミュニティと呼び声高い「36氪」を紹介します。

 

36氪-4

 

2010年の創業ながら、2012年に中国新メディア30強に選ばれ、同年中国で最も影響力のあるスタートアップのメディアとして賞を受賞するなど、中国でもっとも注目を集めるスタートアップのコミュニティです。メディアだけでなく、コワーキングスペースと投資プラットフォームをサービスとして運営しています。

 

月間PVは620万PV(SimilarWeb調べ、公式サイトよりは1000万PV以上と)。以下の表から分かる通り、ダイレクト流入が約半分と圧倒的なブランド力。

 

36氪-Trafic

 

創業者兼CEOである刘成城は、1988年江苏盐城で生まれ、中国科学院で修士を取得。2013年にフォーブスの中国の30歳以下の起業家30名の1人に選ばれています。

 

刘成城

 

またメディア以外にもオンライン・オフラインそれぞれでコミュニティを持っています。

 

氪空间

 

氪空间-1

氪空间-2

 

コアワーキングスペースとして機能し、北京、南京で展開。3か月以内に、スタートアップが投資を受けることを目標にし、そのために必要なマッチング、アドバイスなどをしています。2014年10月までに29の企業が入り、11のプロジェクトが資金調達とインキュベーションに成功し、総投資額は5000万元(1億円)に達しています。

 

氪加

 

36氪-1

36氪-2

36氪-3

 

スタートアップと投資家をマッチングさせるためのサービス。83の投資案件が上がっており、そのうち30あまりがすでに投資を受けています。

 

それ以外にも以下のようなスタートアップと投資家の交流会や、ビジネスプラン発表会なども行っています。

 

「36氪开放日」「WISE 互联网创业者大会」「WISE 1.0 互联网创业者大会」「WISE Talk 主题沙龙」「创业者酒会」 「氪空间路演日 Space Day」

 

メディア、オンラインコミュニティ、オフラインコミュニティという風に、投資家とスタートアップの1つのコミュニティを上手に作っています。中国のスタートアップを追いかけるためには、欠かせない情報が詰まっています。

 

それ以上に、Webメディアがいかにマネタイズするかという文脈でも36氪を引き続き注目していきたいです。

中国の新しいメディアの動きを見るなら中国版メディアの輪郭「新媒体观察」

日本では「メディアの輪郭」という海外のメディアの実験を追ったブログがメディア関係者必読となっています。中国でもこれに該当しそうなメディアがあったので紹介します。

「新媒体观察」です。

 

新媒体観察

新興メディアの趨勢を観察し、伝統メディアの新たな取り組みの成功例を共有する。

ことを目的に運営されています。

参考:新媒体观察微博

 

中国では経済が発展途上にも関わらずすでにモバイル化へと移行しており、メディア業界も躊躇している暇はありません。欧米・日本とはまた違った業界構造ではありますが、注目していきたいです。