中国スタートアップ2016年上半期の投資件数は前年の3分の2まで縮小してもなお、1912件。

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2016年も半分が過ぎました。中国スタートアップ2016年の上半期のレポートが出ていたので、簡単にまとめておきます。

 

2016年上半期の投資額は1912件と2015年の下半期の3分の2まで縮小しています。

 

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投資領域は、エンタメが283件で14.8%、ECが243件で12.7%、企業向けサービスが234件で12.2%でした。

ECは243件のうち、生鮮食品が39件、越境ECが34件とトレンドが顕著に現れています。

 

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起業家の地域別分布図。北京が798で1位、2位は上海の354、3位は広東の317です。

4位は浙江省が168で、他の地域を引き離しています。商売人の10人に1人は浙江省の温州人と言われるぐらい起業家精神が旺盛な人が多い浙江省に実は集まっています。

 

 

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VCの投資件数ランキング。英诺が42件で1位。2位は中国最強のVCとの呼び声高いIDGが37件。中国で最も有名なエンジェル投資家である徐小平率いるZhenFundは34件で4位にランクイン。上位の顔ぶれはいつもと同じです。

セコイアが15件とIDGの半分すら満たしてないのがちょっと気になりますが。

 

 

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大手インターネット企業の投資傾向。

2016年上半期のテンセントの投資件数は、アリババと百度(バイドゥ)の投資件数の合計を超えました。

百度(バイドゥ)が投資件数5件と明らかに少ないです。これは百度(バイドゥ)が自社のクラシファイドとデリバリーサービス拡大と人口知能に多額の資金をつぎ込んでいると考えられます。

 

 

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BAT以外の大企業の投資領域の分布図。

中国版Amazonの京东(JD)とレストランの口コミとグルーポン・デリバリーを展開する新美大は、会社の勢いそのままに投資も積極的に行っています。

一方、小米(シャオミ)はスマホ販売台数の失速を受けて前年度に比べると元気がない模様。セキュリティサービスを提供する360も全く勢いがなくなっています。

 

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BATの投資領域分布図。3社が重なって投資している領域は自動車と金融。

 

百度(バイドゥ)は人工知能が最も活かせる、自動車と金融に投資をしています。他の領域では不動産のみ投資をしています。

テンセントとアリババは相変わらず全領域に投資を展開しています。

 

 

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2016年上半期の中国スタートアップへの投資を簡単にまとめました。

日本企業も、中国の盛り上がりになんとか食い込んでいきたいですね。

 

出典:2016上半年中国创投报告:哪家基金最能花?哪些领域最热门?

中国版YCの创新工场(InnovationWorks)がなぜかコンサル会社?として上場申請した模様

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中国版YCの创新工场(Innovation Works)がコンサル会社として上場申請した模様です。簡単に创新工场(Innovation Works)について述べておきます。

CEOの李开复氏は1961年台湾生まれ。アップル、グーグルで要職を歴任し、マイクロソフトではアジア研究院を創設した中国屈指のビジネスマン。2009年に彼の指揮のもと、インキュベーションとして創業。

2009年から2012年までで5億ドルと3億元(60億円)の一号ファンドを運用し、54件の出資を行う。2013年からはインキュベーションからVCに転身し、2.75億ドルの二号ファンドを運用。主にコンテンツ系スタートアップを中心に40件出資しています。

Exitは合計12社に成功していますが、ファンドリターン的には全然うまくいっていないと話を聞きました。

 

VCがVC部門を切り離してコンサル会社として上場?

 

今回の上場申請では、VC部門を切り離して申請しているようです。中国のスタートアップ・メディアでの勤務経験がある方に聞いてみると、「今上場申請している『创新工场(Innovation Works)』は、『コンサル会社』」と。こんなパターンもあるんだなと驚いています。

 

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引用:チャットアプリ微信(Weixin)のキャプチャ

 

しかもその売り上げ(起業家とVCそれぞれへのコンサルやリサーチ等)の約50%が別の创新工场(Innovation Works)からというスキーム。

 

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画像引用:创新工场(北京)企业管理股份有限公司公开转让说明书

 

インキュベーションが事業転換してVCになり、さらにコンサル会社として上場し資金を調達するパターンもあるんだと、記事にしました。

 

参考、画像:创新工场冲刺新三板 李开复不持股

创新工场(北京)企业管理股份有限公司公开转让说明书

中国VCのパートナーと会話したメモ

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友人に北京にいる友人を紹介してもらったところ、その友人が訪日で起業している友人を連れてきて、その友人がJDなどに投資している友人を連れてきて、北京ダックを食べました。

 

深セン大学を卒業後、スタンダードチャータード銀行や凯信资本で投資業務に従事し、今はパートナーとしてエンジェルで投資をされている方との北京ダック。

 

北京烤鸭

写真引用:http://beijing.cbco9.com/2010/05/dadong/

 

いろいろ話してもらったのでうすが、何を掘り下げようか考えている間に、どれも記事にならない気がしたので、会話のメモをここに残しておきます。こういったコンテンツの出し方も良いのかと。

どういったことを記事にするかで非常に悩んでいるので、ご相談乗っていただける方を随時募集しています。

 

百度(Baidu)、阿里巴巴(Alibaba)、腾讯(Tencent)を超える企業

 

・Uber中国版の滴滴(Didi)

・オンライン旅行予約の携程(Ctrip)

・P2P金融の宜信(Yixin)

・クラシファイドサイトの58赶集(WubaGanji)

・クーポンサイトの美团(Meituan)

・フードデリバリーの饿了么(Eleme)

・学生がローンを組んで商品を購入できる趣分期(Qufenqi)

・ドローンのDJI

 

小米(Xiaomi)はBATを超えない

 

・理由として、海外にグローバルするしか方法がないが、グローバル化はうまくいっていない

・国内でのスマホの競争が激化している

 

日本のインターネットについて

 

・日本のVCは全く知らないが、孫正義は大変尊敬している。

・LINEもすごいが、Weixinの方が先をいっている

・少し前は楽天やLivedoorなど勢いがあった。

→全体として日本には興味がない感じがとても伝わってきた

 

先進国と中国はインターネットへの意味合いが違う

 

・中国はリアル経済が発達していない。例えば日本であれば、どこにいってもコンビニや美味しいご飯やさんがある。しかし中国ではそうもいかない。それならネットで注文して配達してもらう。

 

北京と他の都市

 

・私は深セン生まれ。深センは中国で上場企業が最も多く、気候も良く(暖かい)、みんな外部からやってくるので標準語で会話され、交通の便も良く(渋滞しない)、住みやすく生活も安定していると言える。

・しかし変化が激しくないため、起業にするには良くない。起業するなら変化が激しい北京でするのが良い。

・改革開放後、上海と深センは日系のコンビニなどが多く入って(投資が盛ん)小売業が発展して、かなり便利になった。しかし北京は国有の個人事業主が多く、投資が進まず、今でもコンビニなどは多いと言えず、リアル経済が他都市に比べて不便である。

 

インターネット=近代

 

・今の日本と中国は、明治維新と清朝時代に重ねることができる。日本は「近代」を西洋から輸入しうまく発展した。中国は「インターネット」というこれまた西欧からの輸入物を「今回は」うまく取り入れ発展し、米国と肩を並べた。

 

その他

 

・中国のインターネット企業への従事者は1000万人で、人口の100分の一に満たない。

・著作権の環境が整ってきて、ネットでもお金を払う習慣がついてきた。コンテンツ系は期待大。

 

 

筆者の印象は、とても中国のインターネット企業に明るいというか、期待しているという感じでした。中国のとあるVCはこんな風に思っているよぐらいで受けて止めてもらえたらと思います。

次は、中国のスタートアップ関係のメディアなどでリサーチなどを行っている女性との会話のメモ書きを記事にします。

中国のGPが注目する投資テーマ・ランキング O2Oを抑えてNo.1の注目領域になったのはインターネット金融

中国のスタートアップ界隈の出来事をお届けします。

2015年中国のGPが最も注目する投資テーマ・ランキングがありました。

 

GP最关注的焦点投资主题

 

上から、77%のGPがインターネット金融、67%のGPがモバイル医療、57%のGPがO2Oを投資テーマとしているそうです。

日本のデータがないので比較できませんが、梅木さんの2015年上半期の資金調達のまとめを参考にすると、

 

最多は「動画」の9件でしたが、2位は「B2B」の7件。「ビッグデータ」が5件あったのが特徴的でした。2012-2013年には多そうに見えた「ゲーム」「写真」が2-3件ずつとかなり減ってきました。

引用:2015年上半期1億以上資金調達59社まとめ:動画、データ関連が人気

 

とあるので、あまり似通っていないことが分かります。注目する領域と実際に投資する領域が必ずしも一致するとは言えませんが、中国では動画が全く注目されておらず、日本ではかなり注目されているのは明確です。

中国ではハードやIOTがもっと注目されていると思っていたのですが、それぞれ37%、27%でした。これからなのか、過ぎ去ったのか。

国と時系列でVCが注目するテーマを整理すると何か見えてきそうです。

 

参考、画像:ChinaVenture:2015年中国GP调查研究

Innovation Works(创新工场)の6年間の成績 12/200でExitを成功

中国のスタートアップ界隈の出来事をお届けします。

创新工场(InnovationWorks)の6年を記念式で、CEOの李开复氏が创新工场(InnovationWorks)の6年の振り返りました。

创新工场(InnovationWorks)はアーリーステージで投資する中国国内VCの中では、国内で最も活発です。2014年度はIDG、Sequoia、Matrixに次ぐ4番目の投資案件を実行しています。

 

创新工场(InnovetionWorks)

 

200の企業に投資し、総投資額は総額4億ドル。Exitしたのは12件で、投資企業の中で企業価値が数億元以上の企業は25件に昇ります。

中国のアーリーステージVCで一番になるのはもちろん、世界のアーリーステージVCでも一番になっていきたいと李开复氏は述べています。

 

CEOの李开复氏は1961年台湾生まれ。アップル、グーグルで要職を歴任し、マイクロソフトではアジア研究院を創設。2009年グーグルを離職し、Innovation Works(创新工场)を創業しました。

 

参考、画像:创新工场晒出6年“成绩单”:总投资近4亿美金

【保存版】O2Oスタートアップは知っておきたい中国の著名エンジェル投資家6人

中国のスタートアップ界隈の出来事をお届けします。今日は中国有名エンジェル投資家6名をご紹介。

資金だけでなく、人脈など目に見えない資本を提供してくれるエンジェル投資家。中国で一旗揚げたい人は彼らにアポを取ってみるのもいいかもしれません。

 

エンジェル投資家

 

李开复

1961年台湾生まれ。アップル、グーグルで要職を歴任し、マイクロソフトではアジア研究院を創設。2009年グーグルを離職し、エンジェルやアーリーステージをメインに投資をするInnovation Works(创新工场)を創業。2014年度の投資案件数は中国国内のtop。

 

李开复

 

徐小平

 

徐小平

 

1956年江蘇省生まれ。中国大陸の教育企業では初めての海外上場を実現させる。教育グループ企業「新東方」会長を2010年に離職し「真格基金」を創設。エンジェルステージへの出資では国内最多。

 

薛蛮子

 

薛蛮子

 

1953年生まれ。IPネットワーキングプロダクト専門企業である「UTスターコム」を創業。

 

雷军

 

雷军

 

1969年湖北省生まれ。武漢大学を卒業後、キングソフトに入社し、上場を果たす。キングソフトを離職後、エンジェル投資家として活躍し、2011年小米(Xiaomi)を設立。売上高は5年で1兆円を突破し、時価総額は未上場ながら5兆円を超える。

 

蔡文胜

 

蔡文胜

 

1970年泉州省生まれ。2003年265.comを創業し、4年後にGoogleに売却。以後インターネット業界へのエンジェル投資を開始。

 

周鸿祎

 

周鸿祎

 

1970年湖北省生まれ。1998年に3721网站を創業し、2004年に1.2億ドルでヤフーに売却し、そのまま中国ヤフーの総裁に。2006年ソフトウェアなどを開発、販売する360を創業し、360のエコシステムを構築する一環で、エンジェル投資をスタート。

 

参考、画像:收藏:O2O创业者必须了解的6位国内知名天使投资人

モバイルコマース時代に、IDGが狙う3つのテーマ【PickUp】

 

中国で最も勢いのあるVC「IDG」副総裁である楼军氏がIDGの投資方針について述べています。

 

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モバイルコマース時代に次のアリババを当てるのを目標とし、

1、消費者の生活様式の変化、質が上がる

2、農村

3、B2B

の3つの趨勢(テーマ)の中で、投資先を見極めると。

農民はまだ6~7億人いますし、中国のスタートアップにとって残された大きな市場となりそう。生活様式の変化は抽象的でイマイチ分からなかったのですが、飲食店などリアル店舗でまだまだイノベーションは起きそう。

※個人的には立ち食い寿司をやればバズるんじゃないかと思ったり。

 

参考、画像:移动电商时代,IDG 准备如何投出下一个阿里巴巴?

500 Startupsがベトナムに本格進出 【PickUp】

【PickUp】東南アジアスタートアップ-ベトナム

世界で注目を集める500 Startupsがベトナムにオフィスを開設するそうです。

パートナーに2人を加え、1人はベトナムのスタートアップに長年携わってきたEddie Thai氏。

 

500-startups ベトナム

 

500 Startupsがベトナムに本格進出することで、他のVCも遅れを取るまいと、ベトナムに本腰を入れてくるのではないでしょうか。

日系でベトナムで活躍しているVCはどこがあるでしょうか?

 

参考、画像;Why 500 Startups is pouring money into Vietnam

シンガポールのVCまとめ 2015年版【PickUp】

【PickUp】東南アジアスタートアップ-シンガポール

シンガポールのVCまとめ。

 

シンガポールVC

 

VCは、
日系VC
日系事業会社VC
欧米VC
欧米事業会社VC
中国系VC
中国事業会社VC
中国政府系ファンド
ローカルVC
ローカル政府系ファンド

ぐらいに分かれるでしょうか?
政府系ファンドは金額がバカでかいので、スタートアップがスケールする上で重要な存在になりそうです。

また財閥の子会社はキャッシュが豊富にあるので、EXIT先としてチェックしておいたほうが良さそうですね。

 

参考、画像:シンガポールのVCリスト

A list of venture capital firms in Singapore

Matrix Patners Chinaの注目領域も、やはり「EC、金融、企業向けサービス」だった。 #中国スタートアップ・エコシステム No.5

中国VC&エンジェル投資ファンドのランキングTOP10(2014年度) #中国スタートアップ・エコシステム No.2」で、中国VCのTOP10を見ることで、大方のプレーヤーを把握しました。次はTOP3のVCの投資概況や投資領域を見てみることで、中国スタートアップでどの領域が熱いのかを探ってみたいと思います。前回のIDG红杉资本(Sequoia Capital in China)はリンク先を参考ください。今回はTOP3の「经纬中国(Matrix Partners China)」を見てみます。

 

经纬创投

 

  • 经纬中国(Matrix Partners China)概況

 

2008年に中国で成立。8億ドルの資金を運用しています。

 

  • 经纬中国(Matrix Partners China)ポートフォリオと2014年投資領域

 

外食配送サービスの「Eleme」、ハンドルキーパー・サービスの「edaijia」、配車サービスの「Kuaidi Dache」など、すでにスケールして中国人の生活に欠かせないサービスもある一方、アーリーステージのサービスにも多くの投資を行っています。

 

MatrixPartnersChina

 

2014年度は、25件の人民元での投資があり、15件がエンジェルでの投資。43件のドルでの投資があり、22件がシリーズA、12件がシリーズB、シリーズCが9件。アーリーステージでの投資が目立ちます。単独での投資の比率はIDGや红杉资本と比べて少ないものの、ラウンドを連続して投資する割合は、IDGや红杉资本に比べて高いのが特徴です。

全体の68件の投資のうち、ECが8件で12%、自動車・交通、企業向けサービス、金融がそれぞれ7件で10%を占めています。IDGや红杉资本と比べると、各領域に分散して投資しています。とはいっても、やはりEC、企業向けサービス、金融の3つの分野は熱いようです。この3領域で32%を占めています。IDGと红杉资本の領域を参考までに載せておくと、

IDG:ECが20件で全体の19%、企業向けサービスが、18件で全体の17%。金融は15件で全体の14%

红杉资本:企業向けサービスが13件(19%)、ECが12件(17%)、金融が8件(11%)

IDGと红杉资本の2社ともゲームへの投資が少なかったのですが、经纬中国もゲームへの投資は1件と少ないです。中国でゲームは終わったのでしょうか?それとも別の何かが。

 

经纬的投资

 

  • 2014年经纬中国(Matrix Partners China)の成績

 

3件の上場(陌陌、爱康国宾、猎豹移动)と、5件の買収(传漾科技、艾格拉斯、瓦力网络、海豚浏览器、卖座网)が実現しました。内、6件が3~4年以内での回収です。計8件エグジットは2014年度中国で3番目の数字です。

 

参考、画像:IT桔子2014年度盘点系列3—典型投资者投资策略分析

VC天使投资策略调查:美元投资占68%

经纬中国

IT桔子2014年度盘点系列(6):VC投资回报盘点,红杉资本成大赢家

Matrix Partners China Portfolio

 

※经纬中国(Matrix Partners China)2014年投資一覧

 

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2014年中国で11件ものエグジットを果たした「Sequoia Capital China」、注目領域は「EC、企業向けサービス、金融」#中国スタートアップ・エコシステム No.4

中国VC&エンジェル投資ファンドのランキングTOP10(2014年度) #中国スタートアップ・エコシステム No.2」で、中国VCのTOP10を見ることで、大方のプレーヤーを把握しました。次はTOP3のVCの投資概況や投資領域を見てみることで、中国スタートアップでどの領域が熱いのかを探ってみたいと思います。前回のIDGはこちらより。今回は红杉资本(Sequoia Capital in China)です。

 

SequioCapital

 

  • 红杉资本概況

 

創設者は沈南鹏氏で、「C-Trip」やチェーンホテルの「如家酒店」を創業したことでも有名です。2010年からフォーブス中国で4年連続もっとも優秀な投資家に選ばれるなど、中国で最も有名な投資家の1人であります。2014年は中国VCで2番目となる71件の投資案件をこなしています。シリーズAとBでの投資が多くを占めています。

 

沈南鹏

 

  • 红杉资本ポートフォリオ

 

一部の日本人でも知っている有名どころだと以下のような企業があります。

 

红杉资本(Sequoia Capital in China) (2)

 

  • 红杉资本2014年投資領域

 

さて、红杉资本はどこに注目、つまり投資しているのでしょうか?中国で2014年最も投資活動を行っていたIDGの投資領域は、

ECが20件で全体の19%、企業向けサービスが、18件で全体の17%。金融は15件で全体の14%でした。逆にモバイルはが4件、SNSが4件と、フェイスブックやインスタグラム以上のものは出ないと予測しているのでしょうか。あまり盛んに投資を行っていません。ゲームも3件しか投資していません。

引用:2014年中国で最も投資を実行したVC「IDG」、ゲームには3件しか投資していない #中国スタートアップ・エコシステム No.3

 

EC・企業向けサービス・金融の3分野でした。红杉资本を見ると、企業向けサービスが13件(19%)、ECが12件(17%)、金融が8件(11%)と、IDGとかなり重なります。SNSやゲームはやはり3件ずつとあまり投資が行われていません。ECは特に、女性向けのものに多く投資しています。

筆者が見るに、ECはリアルでの販売が単純にネットに置き換わる現象なので、読みやすいのではないかと。一方でゲームやSNSは当たればFacebookやTwitterを超えるかもしれませんが、その分読みづらいので、投資案件もあまり多くないのではないかと予測してみます。

 

红杉资本2014年所投资的公司领域

 

  • 2014年红杉资本の成績

 

2014年は7件(途牛旅游网、陌陌、好联络、京东商城、聚美优品、百奥家庭互动、光环新网)の上場と、4件(新娱兄弟、亿程信息、海豚浏览器、乐蜂网)の買収を実現しました。これは2014年中国VCの中でトップでした。特に「陌陌」への投資は、4月の投資から同年12月での上場と、大変回収率の良い出資とみることができます。

 

※红杉资本2014年投資領域一覧

 

[table id=5 /]

 

参考、画像:IT桔子2014年度盘点系列3—典型投资者投资策略分析

沈南鹏

VC天使投资策略调查:美元投资占68%

红杉资本融资事件

红杉资本ポートフォリオ

IT桔子2014年度盘点系列(6):VC投资回报盘点,红杉资本成大赢家

2014年中国で最も投資を実行したVC「IDG」、ゲームには3件しか投資していない #中国スタートアップ・エコシステム No.3

前回の「中国VC&エンジェル投資ファンドのランキングTOP10(2014年度) #中国スタートアップ・エコシステム No.2」で、中国VCのTOP10を見ることで、大方のプレーヤーを把握しました。次はTOP3のVCの投資概況や投資領域を見てみることで、中国スタートアップでどの領域が熱いのかを探ってみたいと思います。

 

  • IDG 概況

 

IDG资本

 

IDG资本(IDG Capital Partners)中国には1992年に進出。中国早期に進出したVCの1つです。中国で22年、350の企業に投資し、現在まで約80の企業が上場もしくは買収されています。投資領域として、モバイル・先端技術、新型サービス・ブランド、医療・健康、工業技術・エネルギー、コンテンツ・観光地の5つを設定しています。

 

  • IDG ポートフォリオ

 

IDGのポートフォリオの一部を見てみます。それぞれの企業はIDGのHPの投資一覧を見てください。

 

インターネット・先端技術

世界最大のスタートアップの「シャオオミ」、検索サービス「バイドゥ」、世界最強のゲーム・プラットフォームを持つ「テンセント」など名だたる企業。

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新サービス・ブランド品

中国のAmzonこと、「当当」や、ファッションECの「蘑菇街」など。

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医療・健康

バイオテクノロジーなど高度な技術を持つ企業が多いです。「三九健康网」などの医療ポータプルサイトもあります。

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工業技術、エネルギー

インターネット以外にも投資をしています。

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コンテンツ、観光地

観光地も投資対象なんですね。ゲーム会社もあります。

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  • IDG 2014年投資領域

 

2014年のIDGの投資領域を見てみます。下のグラフを見ると、ECが20件で全体の19%、企業向けサービスが、18件で全体の17%。金融は15件で全体の14%でした。逆にモバイルはが4件、SNSが4件と、フェイスブックやインスタグラム以上のものは出ないと予測しているのでしょうか。あまり盛んに投資を行っていません。ゲームも3件しか投資していません。

 

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  • IDG 2014年の成績

 

2014年度は4社の上場と、4社の合併を実現しています。これは2014年度のVCの中で2つ目に多い数字。多くが6~7年かけての実現で、長期的に戦略をとっていることが分かります。

 

 

 

※IDGの投資先一覧(2014年度)

[table id=4 /]

 

参考、画像:VC天使投资策略调查:美元投资占68%

IDG資本

IDG融资事件

IT桔子2014年度盘点系列3—典型投资者投资策略分析

中国VC&エンジェル投資ファンドのランキングTOP10(2014年度) #中国スタートアップ・エコシステム No.2

中国スタートアップ・エコシステムを明らかにしていくこの企画。2014年度中国VCとエンジェル投資ファンドの投資案件数ランキングを基に、どんなプレーヤーがいるのかまとめてみます。中国の投資案件をログしている「IT桔子」、「创业邦」などを参考に作成しました。

中国投資の全体の概況については、[link2post id=”1154″]「2014年度中国投資概況 #中国スタートアップ・エコシステム No.1」[/link2post]に書いたので、そちらをご参考ください。

 

  • 中国VCランキングTOP10(2014年度)

 

まず中国VCの投資案件数ランキングです。1位は108件の投資を実行したIDG Capital Patnersです。2014年度投資全体の2254件のうち5.3%を占めています。IT分野に特化したメディア、調査サービス、展示会/イベント運営、ベンチャーキャピタル事業を手がける、世界屈指のVCです。中国での運用資金は25億ドルほど。

2位は71件のSequoia Capitalです。GoogleにYahoo、Paypal、CiscoにOracle、Apple、YouTube、LinkedIn、Airbnb、WhatsApp。誰もが一度は妄想したことがあるポートフォリオを組んでいます。中国には2005年より「红杉」という名前で進出しています。阿里巴巴 新浪大众点评网など名だたる企業に投資しています。24億ドルと20億元で9つのファンドを運営。合計約2800億円ほどでしょうか。

3位は68件のMatrix Partners Chinaでした。饿了么辣妈帮快的打车など、こちらも中国を代表するスタートアップに投資しています。中国では8億ドルの運用をしているそうです。

 

投資通貨の割合は、32%が人民元で、68%が米ドルでした。各社シリーズによって投資通貨を変える戦略を取っています。全体の傾向としては、アーリーステージに近づくほど、人民元での投資が多くなる傾向にあります。

 

中国VC投資件数ランキング

 

China Venture Capital Top 10

 

  • 中国エンジェル投資ファンド ランキングTOP10(2014年度)

 

次は、中国エンジェル投資ファンドの投資案件数のランキングTOP10です。ランキングの上位10社で235件の投資があり、エンジェル投資全体の771件のうち26.2%となっています。

投資通貨とシリーズにははっきりとした傾向が見られました。ランキング上位10社で合計235件の投資があり、199件が人民元による投資で、10社全体の85.4%を占めています。シード・シリーズは上位10社で202件を超え、85.9%になります。シード・シリーズでは人民元での投資が一般的なようです。

 

1位は56件の投資を実行した真格基金(Zhen Fund)です。創設者は教育グループ企業「新东方」を、中国大陸教育企業では初のアメリカでの上場を果たした徐小平氏です。Weiboでのフォローワーは1000万人を超えており、「2011年度中国エンジェル投資家」を受賞するなど、中国きってのエンジェル投資家です。

2位は32件の投資を実行したPreAngelです。世界最大のスタートアップである「小米」創業者の雷軍氏も加わっています。

3位は26件の投資を実行した险峰华兴(China Renaissance K2 Ventures)です。先日楽天が大型出資した「返还网」にも3年ほど前の早期の時点で出資しています。

 

 

中国エンジェル投資ファンド投資件数ランキング

 

China Angel Investment Fund Top 10(2014年度)

 

各社の詳細は下に一覧表を張っておくので、そちらのURLよりみてください。(ほとんどが英語版あります。)

インフォグラフィックを見れば、中国ベンチャー投資の概況と投資実行者が一目で分かるようにしています。

 

※インフォグラフィックはこちらから。

 

Untitled Report

 

※中国VC投資案件数ランキングTOP10のグラフはこちらから。

 

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※中国エンジェル投資ファンド投資案件数ランキングTOP10のグラフはこちらから。

 

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画像、グラフ:筆者作成

参考:年度盘点系列内容3:典型投资者投资策略分析

 

 

 

2014年度中国投資概況 #中国スタートアップ・エコシステム No.1

中国スタートアップ・エコシステムを明らかにしていくこの[link2post id=”1139″]企画[/link2post]。まずは2014年度中国スタートアップ・エコシステムの投資概況2014年度を見ていきたいと思います。

 

THE CHINA STARTUP ECOSYSTEMNo.1

 

2014年1月1日から2014年12月31日までに国内で2245件の投資が実行され、去年の854件に比べて2.6倍の増加。全体の調達額は1000億元(2兆円)を超えたといわれており、日本での2013年度ベンチャー投資の調達額が1800億円であったことを考えると、中国の資金調達がいかに流動的であるかが分かるかと思います。ちなみにアメリカの2014年度ベンチャー投資額は5兆7000億円です。

買収に関して。2014年220件のインターネット企業による買収があり、2013年の92件と比べて2.3倍の増加。その内143件の買収金額が報道されているもので合計1181億元(2.3兆円)、金額が露呈しないものも含めると約1500億元(3兆円)ものお金が買収で動いたとみられます。

阿里巴巴、去哪儿、陌陌などのIPOが中国スタートアップ全体に良い雰囲気をもたらし、次の神話を求めて多くの投資家がアーリーステージへの投資に回ったことが、2014年の投資の盛況ぶりに貢献したそうです。

 

日本と比べると、中国の盛況ぶりが分かるかと思います。中国も前年と比べると、資金調達、買収共に大きく増加しています。さて、そんな活発な中国スタートアップ界隈ですが、どんなプレーヤーが動いているのでしょうか?

次回以降は以下の各プレーヤーがどのように動いているか詳細を見ていきます。特にスタートアップを活性化させるために必須のVCについては、深く掘り下げます。さっそく次回は中国のVCランキングから中国のVCの全体像をつかみたいと思います。

 

・VC

-VCランキング

-大手VC分析(IDG、红杉分析:Sequoia Capital China、经纬:Matrix Partners)

-Table帝国投資分析

-投資領域の傾向

-アーリーステージ、シリーズA

-シリーズB、シリーズC以上

・クラウド・ファンディング

・政府、大学インキュベーター

・アクセレーター

・エンジェル投資家

・リサーチ、コンサルティング会社

・メディア

・イベント、ネットワーキング

・起業家派閥

 

 

参考:大型調達で世界へ 日本発のメガベンチャーを

IT桔子2013年度中国互联网创业投资盘点(简版): 群雄逐鹿中,你还在这里坚持

细数2014融资并购:总金额或达1500亿元

2014中国互联网创业投资年终盘点简版@IT桔子报告