中国のFinTech業界を領域ごとにプレーヤーを整理しようと思ったけど挫折したので、P2Pだけ上位5社を軽く調べた。

本稿では、FInTech先進国と言われる中国のプレーヤーを整理しようと意気込んだものの、挫折・・・

FIntechと言われる領域でも、スマホ決済とP2Pのところだけ少し調べたので、公開しておきます。

 

中国のFinTechはここ数年急激に成長しました。

KPMGが世界19カ国100社のFinTech企業を対象に実施した「世界で最も成功しているFinTech企業」の調査で、首位に輝いた中国初のオンライン保険会社Zhong Anを含む7社の中国企業がトップ50入りしていることが判明した。そのうち3社はトップ10入りしている。

中国は総合ランキング以外にも、「急成長スタートアップ・リスト」に12社が選ばれるなど、19カ国中最も大きく飛躍している。比類を見ない速度で急成長の中国FinTechは、今後も凄まじい快進撃を続けることが予想できるだろう。

引用:中国のFinTech企業が英国を超える? 世界で最も成功しているフィンテック企業トップ50

 

しかしその急激さが不安定要素になるのも事実です。このような中国全体が成長している、不安要素を抱えるといった書かれ方はよくされますが、個別事例まできちんと見られることはありません。

領域ごとに整理することで、中国FInTech業界への見通しを良くし、日本のFInTech関係事業者が中国FInTech企業の事例を見つけやすくするのが目的です。全領域のプレーヤーを割り出せたら良かったのですが、それはまた別の機会に。

中国インターネット金融の全体を掴みたい方は、「急成長する中国のインターネット金融」をまずはご一読ください。

 

FinTechと言われる領域には、

個人財務管理(マネーフォーワード、Zaim)

オンライン融資(GMOイプシロントランザクションレンディング)

投資支援(お金のデザイン)

経営・業務支援(freeee、Misoca)

暗号通貨(bitFlyer、BTCボックス)

簡易決済(SPIKE、コイニー、BASE)

ID決済(Yahoo!ウォレット、楽天ID決済)

ネット証券、生保(ライフネット生命、マネックス証券)

クラウド・ファンディング(READYFOR)

スマホ・Web決済/送金(LINEPAY)

P2P(maneo)

 

が存在します。領域の整理には、『FInTech革命』を参考。

その中でも特に中国で注目されている、スマホ・Web決済/送金とP2Pの領域のプレーヤーを軽くPickUpします。

スマホ・Web決済/送金

 

支付宝(Alipay)が牽引してきたエクスロー決済がメインです。支付宝(Alipay)のモバイルでのシェアは75%にも及びます。

 

易观智库:中国互联网金融市场数据盘点(2015Q1_PDF_下载)-Useit_知识库_

 

近年、支付宝(Alipay)を追撃しているのが、微信(Weixin)。微信(Weixin)はチャットアプリとして日常の友人関係が詰まっています。オフラインでの個人間送金をスマホ上に移植しようと攻勢をかけています。

支付宝(Alipay)はECにおける決済のプラットフォームだったため、微信(Weixin)よりは審査や認証が厳しく、友人間で使うには若干不便で、対応を迫られています。

また両社、タクシーの配車アプリに投資するなど、自社以外の決済においても大きな影響力を持とうとしています。

巨大な資本とECとチャットでの圧倒的なシェアに支えられた事業展開ができるこの分野は、中国が先進的であり続けるでしょう。

 

P2P

 

日本人が想像する中国Fintechといえばこの分野でしょう。市場シェアのうち、72%をその他の事業者が占め、いかにスタートアップが乱立しているか分かります。

 

易观智库:中国互联网金融市场数据盘点(2015Q1_PDF_下载)-Useit_知识库

 

もちろんなかには不法な運用を行う業者もあります。海外が中国のFInTech業界に対する漠然とした不安はほぼここから来るのではないでしょうか。すでに日本でも破綻した事例がいくつか報道されています。

 

中国:P2P融資業界で破綻急増-当局は規制めぐりジレンマ

コラム:中国ネット投資詐欺の「限られた教訓」

 

プレーヤーとしては、以下が有名どころです。ユニコーンが続々誕生。

 

中国平安陆金所官网是投资理财、信贷等服务的首家网络投融资平台_

 

红岭创投:投資情報は不明だが、時価総額500億元(1兆円)での上場を目指している。

陆金所(Lufux):シリーズB、12億ドル

积木盒子:シリーズC、8400万ドル

融360:シリーズC、10億ドル(約200億円)

有利网:シリーズC、4600万ドル

 

 

以上ざっくり調べてみましたが、領域が想像以上に広く、プレーヤーも多そう。

領域ごとにみんなで集まって集中リサーチをしよう!みたいなのは良いかもしれませんね。

 

個人的には、微信(Weixin)の個人間送金のUIや文言など細かいところをもっと見たいですね。

 

 

参考:易观智库:中国互联网金融市场数据盘点(2015Q1 PDF 下载)


中国最新スタートアップ月刊マガジンも始めました。(月額250円)

次のアリババを探すことをテーマに、中国で話題のスタートアップを紹介していきます。

note

中国スタートアップについて1時間でキャッチアップできるチケットも販売しています。

情報収集を楽に行いたい方は、ぜひfeedlyでのご登録を。

参加者900名超え、中国スタートアップに関する記事のシェアやイベント情報を共有するFBグループも引き続き毎日更新しています。ぜひ参加申請してください。

The following two tabs change content below.
家田昇悟(IedaShogo)

家田昇悟(IedaShogo)

在学中に中国の日本酒コンサルティング会社で、営業・ECサイト立ち上げのリサーチを経験。帰国後、中国のスタートアップに特化した情報サイト「ChinaStartupNews」を立ち上げ、中国関連のリサーチやコンサルティングに従事する。中国×スタートアップに興味を持つ人が集うFBグループ(https://www.facebook.com/groups/chinastartup/)を運営し、現在参加者は800名を超える。アプリ開発企業にて勤務。