中国に留学する、中国人と働くなら絶対に読んでおきたい中国書籍20選+α

にーはお!筆者が中国に初めて触れたのは小学5年生の時に友達のプレステでした「三国無双3 猛将伝」です。一番やりこんだのは「真・三國無双4」です。懐かしい。

 

真・三國無双4_オフィシャルサイト

画像引用:真・三國無双4 オフィシャルサイト

中学で三国志(歴史)にはまり、大学では縁あって、中国関係の学部に入学しました。それ以来政治や経済に関する本も読むようになり、中国に関連する本もかれこれ100〜150冊ぐらい読みました。

そんな中から、絶対に読んだ方が良い中国本をジャンル毎に合計20冊あげました。

選んだのは、中国研究者が書くものしか取り上げておらず、かなり読み応えがあります。でもいきなり研究者が書く本はちょっとという方にお勧めしたいのが、橘玲氏による中国論です。

橘玲氏は資産運用において、国家と個人のリスクを切り離すことを提言してきた作家で、数多くの資産関連本を世に送り出してきました。また近年は進化論の視点からも数多くの本を書いています。

そんな橘玲氏が書く中国本とは?はじめにとあとがきから氏がこの本に込めた思いを引用します。

日中の関係が難しい時期を迎えた今こそ、一人ひとりが中国について驚き、考えてみることが大切ではないだろうか。(はじめにより)

 

国家の歴史認識と個人の人間関係を切り離せばいい。国家同士のくだらないを離れてつきあえる友ができたなら、これほど素晴らしいことはないだろう。(あとがきより)

 

研究者から見たら粗い議論もあるかもしれませんが、参考文献は本稿でもあげているものもあり、極めてまっとうな中国論に仕上がっています。下にあげる本は少しハードルが高いという方は、まず橘玲の中国私論—世界投資見聞録をお勧めします。

橘玲の中国私論—世界投資見聞録で深掘りしたいところができた方は、ぜひ以下の書籍を手に取ってみてください。

あなたの中国に対する認識を深め、もしくは変えてくれるでしょう。

 

現代中国

 

日本と中国、「脱近代」の誘惑 ――アジア的なものを再考する

2015年6月に出版された本。昨今の日本政治の流れを汲んだ内容で、日中関係が思わしくない理由に整合的な理由を与え、それをどう解決べきかの道しるべを示してくれます。学生団体などで直にアジア圏の若い学生と関わる人には、理論的一冊としてぜひ読んで欲しい一冊。

「壁と卵」の現代中国論: リスク社会化する超大国とどう向き合うか

同じく梶谷壊氏による現代中国論。中国が抱える地方債務や人権、農民工など様々な問題を経済理論や歴史などから分析しています。他の本よりは身近に感じる話題が多いので、飽きずに読み通すことができます。

 

歴史

 

新・図説 中国近現代史―日中新時代の見取図

1840年のアヘン戦争から現代までを振り返った一冊です。見開きで文章と図表で説明されていて、辞書として持っておきたい一冊です。

中華人民共和国史 新版 (岩波新書)

中華人民共和国成立後から1999年までの歴史を通史で振り返っています。

中国史 上 (岩波全書 295)

世界的に有名な中国歴史研究家の宮崎市定氏による、中国史5000年の概説書。

蒼穹の昴 全4冊合本版 (講談社文庫)

これを書くために作家になったと言われる浅田次郎氏による中国清末の物語。中国がどのように近代を迎えようとするのか、さらにその葛藤を登場人物に感情移入して読み進めることができます。また小説であるため、1人1人にスポットライトが当たります。歴史を動かすのは1人の1人の人間。中国もたくさんの人間が積み重なってできた国であると改めて認識できます。泣かずには読めない名作中の名作。

 

政治

 

現代中国政治[第3版] -グローバル・パワーの肖像-

中国の政治がどのような仕組みで動いているかを解説した一冊。著者は中国政治研究第一人者の毛利和子氏。

現代中国の政治-「開発独裁」とそのゆくえ (岩波新書)

現在の中国政治を開発独裁と捉え、中国の民主化の可能性を説いています。

 

外交

 

膨張する中国の対外関係―パクス・シニカと周辺国

中国関連では日本最大の学生団体「日中学生連盟」の顧問も務められている天児氏らによる中国外交研究本。中国内部の視点だけでなく、アメリカや東南アジア諸国などとはどういう関係にあるのかを丁寧に解説した一冊。

 

経済

 

現代中国経済論 (シリーズ・現代の世界経済)

日本の研究者たちによる現代中国を経済の視点から解説した教科書。

中国台頭の終焉 (日経プレミアシリーズ)

いわゆる中国悲観論。しかし言葉だけで煽る嫌中本とは違い、様々なデータを用いて中国経済を分析しています。梶谷氏とはブログ上で互いの本への批判を行っており、それもまた魅力です。

チャイニーズ・ドリーム: 大衆資本主義が世界を変える (ちくま新書)

なぜ中国は「パクリ」大国なのにこれほど急速な経済成長を遂げることができたのか?携帯電話産業などを例に、中国流のイノベーションを解説しています。小米(Xiaomi)の成功理由はこの本から読み解くことができます。

 

社会

 

近代中国史 (ちくま新書)

中国とは何かという疑問に、貨幣システム・財政制度・市場秩序などの視点から説明を試みるのが本書です。経済や政治の視点以外からの中国の特有さを知ってみたい!という方にはオススメ。

中国の市民社会――動き出す草の根NGO (岩波新書)

このタイトルをみて、おかしいと思った方は多いのではないでしょうか?「共産党一党独裁の国にNGOなんてあるのか?」中国でどのようにNGOが発展してきたのか、今後展望するのを考察しているのはもちろんのこと、一党独裁にも関わらずNGOが活躍する中国社会の多様性を再認識できます。

中国問題: キ−ワードで読み解く

題名を見ると、嫌中本と疑ってしまいますが、第一線で活躍する中国研究者による、最新の中国研究を集めた重厚な一冊です。中国はどこに向かうのだろうと思う方は多いでしょう。それに対する簡単な答えは用意されていませんが、それを考えるヒントを11の分野から教えてくれます。

 

コミュニケーション

 

中国人の心理と行動 (NHKブックス)

中国人に友達がいる方なら、「なんでこんな行動をするのだろう?」と一度は思ったことがあるでしょう。その謎を、「面子」「関係」「人情」の3つの視点から解き明かす中国人論。「なんでこんな行動をするのだ!」と怒る前にこの本を手に取ることを勧めてみます。中国人の友達と一緒に読んだのですが、「この本すごいね。」と言っていました。

 

文化

 

中国という世界―人・風土・近代 (岩波新書)

中国研究の大家、竹内実氏による中国入門書。大学入学後はじめに読んだ中国本。大学の先生がまずはじめに生徒に読んで欲しいと渡した本。

 

日中関係

 

日中国交正常化 – 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦 (中公新書)

日本と中国は何を揉めているのか?国交を回復するときにきちんと決めたのではないのか?当時の政治家、官僚はどのようにして中国と国交を回復したのでしょうか?日中関係を論じるなら、まずはどうやって戦後日本と中国が握手したのかを考えませんか?

日中関係―戦後から新時代へ (岩波新書 新赤版 (1021))

中国政治研究大家である毛利和子氏による、一般向けの日中関係論。戦後から2005年までの日中関係を通史的にまとめられており、基本的な事項を抑えるとともに、両者の関係をどう捉えるかを理解するには最適な書。

 

台湾

 

台湾―変容し躊躇するアイデンティティ (ちくま新書)

中国を語るうえに外せない台湾。どうやって中華民国、そして台湾が生まれたのかを考えることで、昨今盛り上がる台湾総選挙の「面白さ」が見えてくるのではないでしょうか。

 

 

みなさんのオススメの中国本はありますでしょうか?ぜひオススメ本とともにNewsPicksでもコメントしてくださいm(_ _)m

 


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家田昇悟(IedaShogo)

家田昇悟(IedaShogo)

在学中に中国の日本酒コンサルティング会社で、営業・ECサイト立ち上げのリサーチを経験。帰国後、中国のスタートアップに特化した情報サイト「ChinaStartupNews」を立ち上げ、中国関連のリサーチやコンサルティングに従事する。中国×スタートアップに興味を持つ人が集うFBグループ(https://www.facebook.com/groups/chinastartup/)を運営し、現在参加者は800名を超える。アプリ開発企業にて勤務。