現場感が伝わってきた、欧米企業向けに中国スタートアップのリサーチをしている女性との会話

にーはお!中国のスタートアップ・IT業界をお届けします。

中国スタートアップのライティングやリサーチをしている女性との会話のメモを記事にしています。彼女とはTwitterで一度やりとりをしたことがありました。TechCrunch北京で、「あなた中国のスタートアップを日本語で記事にしている人よね!」と声をかけられてのカフェでした。ちょっと奇跡的な出会いでびっくりでしたね。

コスタカフェでおしゃべりしたんですけど、カプチーノが31元(620円)で衝撃を受けました。w

 

コスタ

画像引用:http://www.dianping.com/shop/5477537

 

さっそく会話のメモを。

 

まずか彼女から質問

あなたの記事は誰が読んでいるの?

 

彼女も英語で中国のスタートアップ・シーンを自身のブログで伝えています。欧米の企業はやはり中国に入って来たいたので、彼らのために情報発信をしているそうです。仕事も中国のインターネット企業のビジネスモデルや業界の調査などが多いみたい。

それで同じく別言語で中国のスタートアップに興味を持っている筆者の存在が気になったようです。

筆者が「中国市場が気になる起業家やVCが中心だから読者層は一緒じゃないかな?」と答えると、

日本のインターネット企業は中国にある?VCは?ていうか中国(正確には中国のスタートアップ界隈)では韓国人しか見ない

 

「見ている人がいるなら、その割に日本企業少なすぎません?」的なことを言いたかったんだと思います。

「日本の市場はそこそこ大きいし、英語話せないし、中国とは規模感違いすぎるし」って思っている人は多いと思います。と答えました。そうすると、

じゃあ、あなたがメディアを運営するモチベーションは何?

 

と聞かれました。「あんまり役に立っていない気がするんだけど、何をモチベーションにするの?」と聞きたかったんだと思います。僕はもともと中国の政治や社会に興味があったので、その一環で続いていますよと答えました。

痛すぎる質問でした。

 

他には、

・日本で活躍している欧米系のVCはあるか?

・中国ではオンラインでアイドルにプレゼントをあげたりするのが流行っているが日本はどうか?

などを聞かれました。ここまで書いてみて、かなりどうでもいいことを書いた気がしますw

 

肝心の筆者からの質問。現場感が伝わってきました。

 

中国エンジェル投資のバリュエーション

 

・腾讯(Tencent)の創業者の一人である曾李青。彼のエンジェル投資家としての出資が50万人民元(1000万円)で20%というのを聞いたことがある。これはかなり安い。なぜなら彼は腾讯(Tencent)との繋がりが強くゲームのパブリッシングの際に強いコネを発揮できるのと、自分のメンツのために仮にビジネスモデルが確立できず会社が行き詰っても必ずExitをさせることができるから。中国はコネクション・ビジネスだから(笑いながら)。普通だと100万人民元(2000万円)で10%ぐらいじゃないかな。

TheStartupによると、日本の相場は

2014年現代のシードラウンドの日本国内の相場観は「投資後企業価値(Post)3,000万円で、出資額300-500万円(VC保有比率10-17%程度)」

だそうです。

 

中国発のWebサービスやアプリ

 

・ほとんどがアメリカから。うまく現地化したものはたくさんあるけど、元のアイディアとかはアメリカからがほとんじゃないかな。

 

中国発のVCで有名な创新工场(Innovation Works)や真格基金(ZhenFund)は実際どうなの?

 

・彼らはただのスターVC。パートナーは確かに超有名人。创新工场(Innovation Works)のパートナー李开复は元Google、真格基金(ZhenFund)のパートナー徐小平は中国大陸で初めて教育企業をアメリカ市場に上場させている。でも彼らが投資しているところで、成功しているサービスは聞いたことがない。確かに「聚美优品」(化粧品に特化したフラッシュセールや共同購入を提供)は上場したけど、偽物しかないから、私はあのサイトで商品を購入したことはないわ。创新工场(Innovation Works)はYCみたく、インキュベーション+投資のモデルだったけど、すでにインキュベーションはやっていない。つまり・・・そういうことよね。

 

小米(Xiaomi)をどう見る?

 

・今時小米(Xiaomi)の携帯買う人いるの?小米(Xiaomi)買うなら、アップルの買うよ。一番伸びているスマホと言ったら、「步步高」かな。ハイエンドブランドの「OPPO」、格安スマホの「VIVO」、海外展開の「OnePlus」と、うまく事業をブランドとして分散させている。小米(Xiaomi)は最初は確かに良かったかもしれないけど、今はラインナップ多すぎて、結局他の格安スマホメーカーと変わらないんじゃない?

・『参与感』(日本語版は『シャオミ 爆買いを生む戦略 買わずにはいられなくなる新しいものづくりと売り方』)をかいたマーケティングの責任者は執筆後すぐに、社内政治を理由に小米(Xiaomi)を辞めたんだけど、彼がいなくなってから悪くなった気がする。小米(Xiaomi)は彼をアメリカに勉強に行かせたって言っているけど、よく分からない。

→小米(Xiaomi)は去年あたりからようやく日本で注目されているが、中国での評価はもうそんなに高くないのかもしれません。

 

注目している領域や企業は?

 

・阿里巴巴(Alibaba)。これまで金融方面で支付宝(Alipay)などの革新的な商品を出し続けてきた。腾讯(Tencent)は金融方面は基本的に阿里巴巴(Alibaba)の真似であまりいいとは言えない。次の大きな市場は農村の金融とECで阿里巴巴(Alibaba)がこの市場に一番強いかなと思う。

・コンテンツ制作。著作権の環境が良くなってきたし、最終的には創作物での差別化をするしかないから。

 

あとがき

 

彼女の発言に対して、僕の方では裏も取っていないし、確認すらしていませんが、生の声もいいのではないかと思ったので、敢えてそのまま掲載しています。

前回に続き、中国スタートアップの現場の声をそのまんま記事にしました。


中国最新スタートアップ月刊マガジンも始めました。(月額250円)

次のアリババを探すことをテーマに、中国で話題のスタートアップを紹介していきます。

note

中国スタートアップについて1時間でキャッチアップできるチケットも販売しています。

情報収集を楽に行いたい方は、ぜひfeedlyでのご登録を。

参加者900名超え、中国スタートアップに関する記事のシェアやイベント情報を共有するFBグループも引き続き毎日更新しています。ぜひ参加申請してください。

The following two tabs change content below.
家田昇悟(IedaShogo)

家田昇悟(IedaShogo)

在学中に中国の日本酒コンサルティング会社で、営業・ECサイト立ち上げのリサーチを経験。帰国後、中国のスタートアップに特化した情報サイト「ChinaStartupNews」を立ち上げ、中国関連のリサーチやコンサルティングに従事する。中国×スタートアップに興味を持つ人が集うFBグループ(https://www.facebook.com/groups/chinastartup/)を運営し、現在参加者は800名を超える。アプリ開発企業にて勤務。