e袋洗

O2Oクリーニング「e袋洗」がバイドゥ主導の1億ドルの資金調達を完了したが、それが意味することを予測できますか?

中国スタートアップ界隈の出来事をお届けします。2018年には2000億元に到達するクリーニング市場。しかし現在のクリーニング市場におけるネットカバー率はたったの0.04%しかなく、まだまだ成長の見込みがあります。

シェア第2位のO2Oクリーニング「e袋洗」がシリーズBでバイドゥをリードインベスターとして1億ドルの資金調達を行いました。バイドゥがリードインベスターとして巨額の資金調達に参入した意図はなんでしょうか?この資金調達を基に、中国O2Oクリーニング市場のこれからを占ってみたいと思います。

 

洗涤O2O

 

プレーヤー

 

シェアを見ると、「泰笛洗涤」が75%、今回資金調達を行った「e袋洗」が20%、残りは「懒猫洗衣」が3%、「泡泡洗衣」が0.8%、「衣卫士」が0.5%、「我要洗衣」が0.4%、「懒到家」が0.3%とプレーヤーは完全に決まっています。

なぜ「泰笛洗涤」はこんなにも大きなシャアを取ることができたのか?COOの黄宝存氏はこう言っています。

「我々は、最も早く参入し様々なビジネスモデルを試してきた結果、この業界の特徴を知り、その特徴に適切なビジネスモデルを築いたからだ。」

 

クリーニングサービスの勝利の方程式とは?

 

では、いったいどういったビジネスモデルで「泰笛洗涤」は勝利を収めたのでしょうか?

O2Oクリーニングには3つのビジネスモデルがあります。

1、プラットフォーム+自社型:工場は設けず、プラットフォームとして店舗と連携するが、配送は自社で行う。

2、プラットフォーム型:プラットフォームとして店舗と連携し、配送は外部に委託する。

3、自社型:工場を設け、すべて自社で完結させる。

 

クリーニング市場の競争の本質がサービスであると気づいた、「泰笛洗涤」はいち早く1の「プラットフォーム+自社型」を取り入れ、自社による配送システムを築き上げ、配送員も自らのコントロール下に置くことで、高品質なサービス体制を整えました。

その結果、「泰笛洗涤」の顧客満足度は95%にも達し、75%という圧倒的シャアを築くことができました。プラットフォーム型ビジネスモデルを採択した「e袋洗」は65%でした。

 

プラットフォーム+自社型のビジネスモデルは中国O2Oのトレンド

 

中国のO2Oビジネスのトレンドは、自社で配送機能も持ち合わせる、「プラットフォーム+自社型」のビジネスモデルです。第三者に配送を任せるとどうしても顧客とのコミュニケーションにおいて満足のいく対応ができません。

 

重模式O2O

 

中国版Amazonの「[link2post id=”1354″]京东[/link2post]」やテイクアウト配送サービスの「[link2post id=”1578″]饿了吗[/link2post]」は、配送システムに巨額の資金を投じ、物流システムの構築に全力を尽くしています。

この背景には、どれだけネットが発達しても、オフラインでのサービスの低さが挙げれらます。

 

ビジネスモデルが確立した市場はどう発展するのか?

 

さあ、本題です。ビジネスモデルが確立した市場はどう動いていくのでしょうか?O2Oクリーニングの場合は、先に述べた3つのビジネスモデルで凄み分けができています。

中国版Uberでユーザー獲得のために、値引き合戦が行われたのは本誌の読者なら記憶に新しいでしょう。

配車サービスを参考にすると、O2Oクリーニングもユーザー獲得合戦のために、「無料クリーニング!」や「1元クリーニング!」といった値引き合戦が行われのが予想できます。しかしその資金はどこから捻出するのか?

VCからもちろん調達するのですが、中国では必ずや参戦するプレーヤーがいます。BATことバイドゥ、アリババ、テンセントです。彼らは自社のエコシステムを創るために、O2Oの周辺サービスへの投資に必死になっています。

 

ここで、バイドゥがシリーズBの調達で、リードインベスターとして参入したことが市場にとってどういう意味を表すのかが分かるかと思います。ユーザー獲得合戦スタートの合図ではないかと。かなり大胆な予測ではありますが、バイドゥに対抗して、アリババもしくはテンセントが「泰笛洗涤」に投資するのではないでしょうか?

ここで「泰笛洗涤」に投資しないと残りはシェア率がほぼない企業しか残っていませんから、アリババとテンセントはかなり躍起になって資金を入れたがっているのではないでしょうか?

「ビジネスモデルの確立+BATの参戦=ユーザー獲得合戦の開始」と大胆不敵にも予測してみましたが、O2Oクリーニング市場は実際にどう動くでしょうか?BATがさっそく参戦してくるのか、それとも彼らの参戦なしに業界は発達するのか、引き続き注目です。

 

参考、画像:洗涤O2O行业市场规模年底或超千亿

O2O模式在洗涤市场占比不足1%

e袋洗敲定1亿美金B轮融资,百度领投

黄渊普笔记:重模式O2O正在兴起!

 

投稿者:

家田昇悟(IedaShogo)

在学中に中国の日本酒コンサルティング会社で、営業・ECサイト立ち上げのリサーチを経験。帰国後、中国のスタートアップに特化した情報サイト「ChinaStartupNews」を立ち上げ、中国関連のリサーチやコンサルティングに従事する。中国×スタートアップに興味を持つ人が集うFBグループ(https://www.facebook.com/groups/chinastartup/)を運営し、現在参加者は800名を超える。アプリ開発企業にて勤務。