未来提案型の日本スタートアップと、マーケット先行型の中国スタートアップ

にーはお!

ぼくらの仮説が世界をつくるを読んで、日本と中国のスタートアップで違うなと感じたことがあります。

 

『ぼくらの仮説が世界をつくる』佐渡島庸平|ダイヤモンド社

 

未来提案型ー日本スタートアップ

 

メディア業界だと、noteやコルクなどはその最たる例かなと。作家がインターネット時代でも生きていくためのプラットフォーム、作家が出版社の外でも稼いでいく事例作りを目指している。

食に目を向けると、日本酒の定期購入サービスやWebメディアの運営を行うKURAND。日本酒は97年以来下降をたどりマーケットとしてはそこまで魅力的とは言えないですが、日本酒業界の新たなロールモデルとして注目されています。

マーケットは確かに今確実に存在するわけではないけど、それを目指す「ストーリー」が全体として注目されている。佐渡島さんもこんなことを言っています。

 

これらコルクの「大胆な仮説」は、これから現実のものにする。そのために日々行動しているのです。

 

自分たちで仮説=未来を提示してそれを実現する。日本で最近注目を集めるスタートアップってそういうタイプが多いのでないでしょうか。

 

マーケット先行型ー中国スタートアップ

 

一方、中国のスタートアップ関連の媒体をみていて思うのが、先ほど挙げた日本のようなスタートアップって少ないのではないかということ。インタビューでも、「消費者が購入するときに生産者との情報ギャップがあり、それを克服したい」という、マーケットがうまく成立していないというのが多いです。

マーケットが確実に存在しそれを狙いに行く。やることは大体決まっていて、それに対して適切な施策を打っていく。

未来はこんな風になっていくからそれを実現するみたいな話って日本ほどあまり見かけない気がします。もちろん中国側も仮説を持っていると思うのですが、日本の方が旧来のビジネスモデルや商習慣をごろっと変えようとする仮説をインタビューなどで主張している事例が多いのではないかと。

中国の場合、マーケットとして成立すると見込まれれば、数十社が乱立します。大きなマーケットを見つけてそれを食べていく。

もちろん中国にも未来提案型のスタートアップはあると思うので、それを2016年は見つけていきたいです。

 

 

どちらが良い、悪いではなく日本と中国の起業の動機にこういう傾向があるのではないかと思い、問題提起としてあげてみました。

どちらのタイプかで、組織の人間もまったく違う構成になるのではないでしょうか。みなさんは、未来提案型もしくはマーケット先行型のスタートアップでしょうか?

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家田昇悟(IedaShogo)

家田昇悟(IedaShogo)

在学中に中国の日本酒コンサルティング会社で、営業・ECサイト立ち上げのリサーチを経験。帰国後、中国のスタートアップに特化した情報サイト「ChinaStartupNews」を立ち上げ、中国関連のリサーチやコンサルティングに従事する。中国×スタートアップに興味を持つ人が集うFBグループ(https://www.facebook.com/groups/chinastartup/)を運営し、現在参加者は800名を超える。アプリ開発企業にて勤務。