連続起業家から学ぶ、スタートアップが中国に進出する際の4つの方法(人材獲得編)

東南アジアで写真チャットアプリ「Koala(コアラ)」を提供するシナモン代表の平野未来さん(下写真)が中国マーケットに展開すべく人材獲得のために上海に滞在されていて、数日間同行させていただきました。その中で参加されたイベントなどを「スタートアップが中国に進出する際の4つの方法(人材獲得編)」としてまとめました。中国に進出を考えている方は参考にしてみてください。中国での資金調達とアプリ展開を考えているため、中国のスタートアップに詳しいマーケッターを獲得するのが今回の目的でした。

 

平野未来

 

1:現地のイベントに参加する。

 

平野さんから連絡をもらったきっかけは、中国のスタートアップ関連のイベントを教えてほしいということでした。シンガポールで起業された際もまず現地に入って、交流しながら人材を見つけたそうです。中国も同様に、まずは現地のイベントに足を運びたいとのことでしたので、いくつかイベントをピックアップして同行することにしました。その際に使ったのが「活动行」というイベント共有サイトです。このサイトを使えば中国で開かれるスタートアップ関連のイベントはほぼ網羅できます。もちろんイベントを開きたい場合に発信側として使うことも可能です。Paypalでの支払いにも対応しているとのことです。

 

活动行

 

上海区を担当する叶子さんが企業のプロモーションを担当されているそうです。コワーキング・オフィスで偶然出会いました。ちなみにこのビジネスモデルですが、ほとんどが無料イベントのため手数料での売り上げはほぼなく、プロモーションでの売り上げがほとんどを占めるそうです。

 

活动行 女人

 

2:人材マッチング会社を使って、採用を募集する。

 

2日目に行ったのが、「HiStarter」という人材系スタートアップが主催するイベント。(平野さんは他用のため筆者のみ参加。)スタートアップに特化した人材マッチング・サービスを展開しています。人材募集サービスは今のところすべて無料で使えるとのことです。ちなみにこのスタートアップ、リクルートが主導する「startuploft」というインキュベーションから生まれた事業です。

 

histarter

 

HiStarter」の美男美女に対応していただきました。

 

histarter 美女美男

 

3:起業家と投資家のハブとなるスタートアップ・カフェを活用する。

 

3日目に行ったのは、「IPOClub」が主催するO2Oがテーマのピッチイベント。「IPOClub」はコワーキング・スペースやカフェを運営し、ほぼ毎日のようにイベントを行っています。今回はピッチイベントでしたが、VCとのフランクな交流会なども毎週開いています。近くには同济大学や復旦大学などがあり、上海の優秀な大学生はこの辺りをうろついています。上海スタートアップ関連の多くの情報がこちらに集まっているのではないでしょうか。当日は約40人が集まり、スタートアップによるピッチ→投資家によるフィードバック(今回はなかったが基本的にあるそう。)→交流会という構成。平野さんは交流会で現地の人たちと積極的に交流し、Face2Faceで人材を探していました。またIPOClubでは必要に応じて、大規模イベントでのポスターや広告の作成なども代行してくれるそうです。IPOClubは市内から電車30分ほど離れたところにありますが、市内にある「新咖啡」もコワーキング・オフィスを併設するカフェでとてもいい感じでした。

 

ipoclub

IPOClubの様子

 

新咖啡

新咖啡」の様子

 

4:インキュベーション×コワーキング・オフィスへ入居する。

 

4日目はTechCrunch上海へ。数多くの企業が出展していました。その中で、日本のスタートアップが中国マーケットに進出するときに大きな助けとなりそうなインキュベーション・センターが6月中旬よりオープンするとの情報が。TechCrunchの中国側パートナーである「动点科技」が運営する「X-NODE」です。中国のスタートアップ界隈に日本人はあまりいないのですが、X-NODEでは日本デスクを設置し、しかも日本人を担当者として設置するとのこと。CEOの周さん曰く、日本の投資家や起業家はぜひコワーキング・オフィスなども活用してほしいとのことです!CAVも関わっています。他にもインキュベーション×コワーキング・オフィスを提供するものとして「InnoSpace」などがあります。

 

xnode

 

techcrunch xnode

TechCrunch上海ブースに出展する「X-NODE

 

まとめに代えて:中国のアプリで現地の人と繋がる。

 

平野さんは学習し始めた中国語と、シンガポールで使い慣れた英語を駆使して現地の人と積極的に交流し、「Weixin」を初めとする中国アプリでで連絡先を交換していました(英語でメッセージを送っても中国語で返事が返ってくるそうで、中国語の学習にはもってこいとのこと笑)。終始、中国のアプリを片手に中国人と積極的にコミュニケーションを取っていた平野さんが印象的でした。

中国のメディアで報道されるのを楽しみにしています!

 

中国現地での人材獲得や、イベントへの参加を検討されている方は、家田までご連絡ください。できることがあればお助けします。

 

画像:各HPまたは筆者撮影。