いずれ日本が参考にする、中国のシェアリング・エコノミー・サービス10選

中国のシェアリング・エコノミーを領域ごとに簡単にまとめました。

 

中国シェアリングエコノミー10選

 

純粋なC2Cではなく、Bの要素を入れたり、一部は自社で抱えたりと、スタートアップが乱立する中、各業界で多様なモデルが成立しています。参考にしたい業界があれば、この記事で紹介した企業を軸に辿っていていけば、ヒントは見つかるでしょう。

 

タクシー:滴滴(Didi)

 

直近の資金調達:10億ドル(シリーズF)

シェアリング・エコノミーの先駆けになったUber。中国では滴滴(Didi)が腾讯(テンセント)から出資を受け、阿里巴巴(アリババ)が投資する快的(Kuaidi)と合併し、シェアはほぼ100%に近いとも言われ(諸説あり)、調達総額は約50億ドルにも及びます。

腾讯(テンセント)や阿里巴巴(アリババ)が提供する決済サービスから簡単に支払いをすることができます。

 

宿泊:小猪短租网(Xiaozhu)

 

直近の資金調達:6000万ドル(シリーズC)

Airbnbの中国版。純粋なC2Cではなく、Bに注力した途家などが競合としてあります。

 

物流:达达(Dada)

 

直近の資金調達:中国版Amazonの京东(JD)が数億ドルで47%の株式を取得。

セコイアが主導でがシリーズAより投資し、シリーズDの時点で合計5億ドルを調達しています。2014年6月にローンチされ、20ヶ月で130万人の実名の配達員を動員し、达达(Dada)を使う業者は30万を超え、中国最大の物流のシェアリング・エコノミーに成長。毎日150万の注文を生み出しています。

中国のレストランで、饿了么(Eleme)というデリバリー・サービスで注文すると、达达(Dada)のお兄さんが配達に来てくれる光景はよく目にします。

 

サービス:猪八戒网(Witmart)

 

直近の資金調達:26億元(約500億円)(シリーズC)

中国最大ののクラウド・ソーシング。日本の世界ラボと提携しています。

 

美容:河狸家(Helijia)

 

直近の資金調達:5000万ドル(シリーズC)

2014年3月にアプリをローンチ。ネイル施述の訪問サービスを中心とした美容関係のプラットフォーム。手数料だけでなく、ECなどビジネスモデルを多様化させています。

 

食:好厨师(Haochushi)

 

直近の資金調達:1億元(約20億円)(シリーズB)

シェフがあなたのために調理してくれることをコンセプトにしたサービス。

シェフでなく、個人のご飯を注文できるサービス(回家吃饭)もあるのですが、営業許可証が必要なのか不必要なのかで、中国でも度々問題になっています。

 

家事:阿姨帮(Ayibang)

 

直近の資金調達:数千万ドル(シリーズB)

位置情報に基づき、家事を依頼できるプラットフォーム。しかしプラットフォーム型では質を担保できないことから、現在は全国に約7000人の家政婦を抱えているそうです。

 

クリーニング:e袋洗(Edaixi)

 

直近の資金調達:1億ドル(シリーズB)

微信(Weixin)もしくはアプリでクリーニングを依頼できるプラットフォーム。日時と場所を指定し、クリーニングしたい服を配送員に渡して洗濯してもらうことができます。衣服は72時間以内に返却される。

 

教育:疯狂老师(Entstudy)

 

直近の資金調達:4400万ドル(シリーズB)

位置情報に基づき、先生と直接コミュニケーションをとることができる、プラットフォームを提供。2015年5月時点で、1200人の教師の登録があるそうです。

 

中古車:瓜子网(Guazi)

 

直近の資金調達:2億ドル(シリーズB)

中国最大のクラシファイドサイトの58赶集(WubaGanji)の傘下で、中古車の個人間売買サイト。216年3月10日には、1027台の取引、8372万元(約16億円)の売買があったそうです。

 

まとめ

 

どの業界も2014年ごろから普及し始め、16年の時点では数十億円以上の調達規模になっています。クラウド・ソーシングやEC系のシェアリング・サービスは日本でもすでにありますが、配送や人的な移動が伴うものは日本では少ないです。

今後日本でもシェアリング・エコノミー関連のスタートアップが立ち上がるとするなら、中国の事例は必ず参考になるでしょう。

その際の入り口としてこの記事がまたいつの日か読まれたら嬉しいです。

 

 

参考:2015年“共享经济”模式盘点与解读

国内10大最火共享经济领域

 

 

手数料を取らない自動車売買のプラットフォーム「G车网」がネットバンクへも意欲を見せる

中国の中古車市場は他の先進国に比べてかなり遅れていました。中古車と新車の比率は、アメリカの10分の1、日本の6分の1です。しかし急速な経済発展が望めない中、中古車へのニーズは日に日に増していきます。

 

現在の中古車は約600万台、取引額は約3600億元ですが、2020年には中古車は約4000台、取引額は1兆元を超える見通しです。ネット中古車は60万台、ネットでの取引額は340億元で実店舗のまだ1割に過ぎず、今後も成長が見込まれるといわれており、すでに多くの中古車取引のプラットフォマーになるべくしのぎを削っています。B2Cの车易拍优信二手车の2社で市場シェアの70%を占め、C2Cのプレーヤとして人人车大搜车があります。これらのプラットフォームは取引手数料として3~4%かかります。

 

そこに注目したのが「G车」で、検査費用だけを受け取り、手数料を受け取りません。

 

geche

 

14日間の返品保証を行い、情報の非対称性の解決に取り組んでいます。さらに自動車保険や自動車ローンもメニューの1つで、他との差別化。ここに決済手数料を加えるのでしょうか。

 

日本の中古車販売を見渡すと、C2Cですと、カーコン・マーケットmieruCAR(ミエルカ)などがあります。

 

カーコン ミエルカ

 

 

B2Cでは、カーセンサー

 

カーセンサー

 

リクルートの創業者である江副さんが『リクルートのDNA』で書かれていましたが、

 

情報誌は時刻表に似て同じタイプが共存しにくく、1位と2位の差が大きい。だから同業者の出現は歓迎するが、「2になることは我々の死」をポリシーにしてきた。『リクルートのDNA』 p150

 

すでに市場シェアが70%ある状態で「G车」がどう挽回していくのか。メンバーは、易车网、搜狐汽车、平安陆金所、百度金融で就業経験のあるエリートたち。どう今の劣勢を挽回するのか引き続き注目です。

 

参考:国内二手车市场潜力大 到2020年或可达万亿

中国のネット中古車取引、160万台に

不收中介费的G车网,想要做的是“互联网金融+”二手车交易平台