日本人が理解していない中国最大のスタートアップ「Xiaomi」の目指す世界

4月6日はXiaomiの5周年記念でした。2010年4月6日北京中关村の保福寺桥银谷大厦807室で14人が一緒にお粥を食べて始まったXiaomi。わずか5年でその時価総額は450億ドルに。世界で最も注目を集めるスタートアップの1つです。

 

xiaomi 5周年

 

日本人にとって謎が多いXiaomiという企業。Xiaomiはただのメーカーと思われがちですが、実は、スマフォ、タブレット、テレビ、セットアップボックス、ルーターの5つをコア製品としながらも、投資を通じてあらゆる産業に革命を起こそうとしています。すでに27社に投資を実行し、将来的には100社まで投資先を増やすとのこと。

 

Xiaomiの内部に精通したとある経済新聞記者が言うには、Xiaomiには3つの要素があります。

 

1:第一のXiaomi

スマフォ(タブレット含む)、テレビ(セットアップボックス)、ルーターの三大ハードウェア・メーカー

 

2:第二のXiaomi

MIUIおよびモバイルインターネットサービスの生態系

 

3:第三のXiaomi

100企業への50億ドルの投資を通じて作る生態系

 

日本で語られるXiaomiはハードウェアとしてのXiaomiですが、それはXiaomiを語る際の1つの要素にしか過ぎません。確かに1のXiaomiだけを見ればパクリ・メーカーとしてのXiaomiしか見えないのかもしれません。しかし2と3のXiaomiを見れば、彼らが描いている世界がもっと大きな壮大な世界であることが分かります。

 

次の5年で、Xiaomiの次の競争相手はGoogleに変わっていくでしょう。現在は電気自動車への参入を否定していますが、いずれ参入します。

 

スマフォ・メーカーではない別のXiaomiにも、日本人は目を向けなければなりません。

 

 

参考:小米投资生态打法:已投资27家公司,目标是投资100家公司

小米五周年,从几张图看看中国创业故事

画像:小米投资生态打法:已投资27家公司,目标是投资100家公司

Xiaomiがついに電動自転車を発売!

スマートフォーンメーカーから脱皮し、インターネット企業へと変貌するXiaomi。

世界で最も時価総額の高いスタートアップへと成長したXiaomiが見せる次の一手はなんと、電動自転車。

2kgに達しないその軽さとNASAの技術をフル活用した最先端技術が最大の魅力。

移動手段の末端である自動車から中国市場をひっくり返すXiaomiに引き続き注目です。

 

xiaomi 電動自転車

 

参考:雷军香山讲话:小米下个五年干什么?IF⋯⋯

画像:雷军香山讲话:小米下个五年干什么?IF⋯⋯

Xiaomiのスマフォは使ったことありますか!?めっちゃかわいいですよ!

Xiaomiのスマフォをついに買いました。「Hongmi Note」と「Mi Pad」です。画面設定でXiaomiのマスコットキャラクターに変更できるのですが、それがかわいい。

 

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この画面を解除したら、この子逃げるんです。それもかわいい。

 

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初めから設置している、電話(左下)や連絡先(電話の右隣)はXiaomiのキャラクターになっています。

 

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こんな感じでかわいいです。Xiaomiはただの機会ですが、なんかいとおしさみたいなものを感じます。それが今のXiaomiの大躍進の1つかも知れないですね。

 

Xiaomiがあらゆる機械のプラットフォームを目指していることを再確認できた発表会

15日に今世界で最も注目を集めるスタートアップ企業「Xiaomi」の新商品説明会が北京にてありました。

 

http://static.xiaomi.cn/115

 

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引用:http://static.xiaomi.cn/115

 

 

小米科技(Xiaomi)、5.7インチスマートフォン「Mi Note」を新フラッグシップ製品として発表、2KディスプレイやS810プロセッサを搭載した上位版もあり | ガジェット通信

 

そのプレゼンは何から何までIPHONEを意識したものでした。

 

今回もIPHONEと同レベルもしくはそれ以上のスペックを持ちながら、値段は破壊的な安さでした。各メディアもこぞって「メーカー」としてのXiaomiを取り上げています。

 

しかし、今回の発表会で改めて感じたのは、「サービス業」としてのXiaomiでした。

 

後半はもっぱら「Mi Note」の説明でしたが、前半はXiaomiが何を目指していくかという話でした。その何を目指すのかがはっきりとわかるのが以下の画像です。

 

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引用:http://static.xiaomi.cn/115

 

画面真ん中の「云」はクラウドを指します。その下に繋がっているのは、洗濯機・冷蔵庫やエアコン。Xiaomiのスマートフォーンと家電製品がクラウドで繋がっていることが分かると思います。

 

その証拠に「美団」という中国最大手の家電メーカーに投資したことも今回の発表で触れています。

 

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引用:http://static.xiaomi.cn/115

 

今回の発表で改めてXiaomiが「メーカー」ではなく、「サービス」企業として事業を展開していくことが分かりました。ここまで来ると、Xiaomiの競争相手はサムスンではなくGoogleAmazonになってきます。日本のメディアでXiaomiを「サービス」企業と捉えている記事はあまり出てきませんが、(※最近NewsPicksで連載されました。)サービス業としてのXiaomiに引き続き注目していきたいです。

Xiaomiが目指す世界とは

最近Xiaomiが世間を騒がしており、その勢いはとどまることを知りません。

 

leijun

 

2010年に創業して以来、様々な話題を振りまいてきたXiaomiですが、ベンチャーキャピタルから11億ドルの資金を調達したことで、企業価値が450億ドルとなり、スタートアップ企業の中で世界一となったことが明らかになりました。

(黒字筆者)

Xiaomi、ついに企業価値でスタートアップ界No.1に躍り出る – iPhone Mania

 

2014年第3四半期のシェアの割合を具体的に見ていくと、サムスンが24.4%、アップルが12.7%、そしてファーウェイは5.3%、シャオミは5.2%、そしてレノボが5%となっている。昨年同期のGartner社の報告書ではシャオミのシェアはわずか1.5%だったので、同社はこの1年で336%の成長を遂げたことになる。

(黒字筆者)

成長率300%のXiaomi、世界のスマホ市場、サムスン、アップル、ファーウェイに続く « WIRED.jp

 

しかし一方では、利益はわずか5,600万ドルで、営業利益率が1.8%しかないことからシェアを取るための薄利多売戦略、ただのAppleの模倣にしか過ぎないことが指摘されています。またネットでしか販路を持たないマーケティング戦略がコスト削減とブランド構築に成功したとよく報道されていますが、僕はXiaomiが実現しようとしている世界はそんなもので済むようなものではないと思います。

そう思う根拠は2つあります。

 

1、Xiaomiはメーカーではなくサービス

 

 

Xiaomi(小米)はモバイルインターネット企業で、自社を純粋なスマートフォンメーカーだと決して位置づけていない。Xiaomiにとって、スマートフォンは巨大なインターネットエコシステムの1つのデバイスにすぎない。

Xiaomi(小米) vs Huawei:中国スマートフォンブランドの対決 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

2、MIUIをすべての中心にする。

 

 

ユーザが新しいデバイスに移行しても、ソフトウェアプラットフォーム(またはカスタマイズしたAndroidシステムのMIUI)に確実に引きとめ、有料コンテンツ、サービス、広告、その他のオンラインで収益を生み出せるアプローチを介して、ソフトウェアプラットフォームから利益を上げる。

Xiaomi(小米)の「ハードウェア100社戦略」とは – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

全てのハードウェア製品向けに、アンドロイドカスタムシステムであるMIUIという統合ソフトウェアプラットフォームを構築することを明言している。 Androidが搭載されアプリストアへもアクセスできるWiFiルーターのHiWiFiがローンチされて間もなく、多くの中国人は次のように考えたようだ。―HiWiFiが家庭における全てのスマート機器のハブとなり、ユーザのニーズをさらに満たすために新しいアプリケーションが開発され、ユーザの機器に接続されるインターネットサービス体験にインパクトを与えることになるだろうと。

Xiaomi(小米)の構想するWiFiルーター中心のスマートホーム設計 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

Xiaomiが目指す世界 Xiaomiはただ廉価なスマフォを作りたいわけではありません。あらゆるハードウェアを作りたいという訳でもありません。彼らが実現したいのは、MIUIを中心として、ありとあらゆるハードウェアとソフトウェアを結ぶプラットフォームを作ることで、顧客に新しいライフスタイルを提案しようとしているのではないでしょうか? ただのメーカーであるなら、450億ドルの企業価値はつかないはずです。

 

何はともあれ、あらゆるマシーンのソーシャル化の上でそのプラットフォームとなり、僕らに今まで見えてなかった世界を見せてくれるかもしれないXiaomiにこれからも注目していきたいです。